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目まいのする散歩

週末、なんか現実から離れてしまったような心細さを感じつつ色々歩いた。

モナレコードであきさんの弾くノコギリやベースを聴きながら美味しいタコライス食べ、花井さんと横浜へ。プロジェクト大山のショウ「動乱に生きた人々」を見に行くのだ。

※途中、加藤和彦の訃報を知る…。心底好きな曲がたくさんある。「それから先のことは」とか、フランス行く飛行機の中でずっと聴いてた。名盤すぎる。あー凹む。もっとライブ見とけばよかった。加藤和彦に関して大好き同盟を結んでた友人・南君に電話する。

会場のBankARTの中、初めて入ったけど、コンクリート打ちっ放しのガランとした広い空間で、神殿めいた太い柱がズドンズドン建ってるところが大谷の採石場を思わせた。少し迷って会場にたどり着くともうパフォーマンスが始まっていて、ピンクの衣装で、不思議な頭の形をした人々が動き回っていた。

観客がいるフロアの奥に、次の間があって、さらにその突き当たりに映像がどーんと映されているんだけど、その映像は「昭和20年代のモダンダンス」の歴史をまとめたドキュメントで、例えばどこかの資料館に行ったら流れてるような紋切り型の、いかにもお勉強的なナレーションと構成をしたものなのだ。日本モダンダンスの歴史上の偉人達を数人ピックアップして、その生涯について説明していくその映像がパフォーマンスのベースになってて、場内にはそのナレーションが一番大きな音量で流れている(観客達のいるフロアにも四方にテレビが置かれてて、そこからも小さな音が出てる)。

で、ダンサー達は「こちらの間」と「次の間」を行ったりきたりしてひっきりなしに動いているんだが、「次の間」の様子は、「こちらの間」の壁にまた投影されている。いやー書いててややこし過ぎる!まずモダンダンスの大家たちをドキュメンタリーって形で切り取った映像の堅苦しくも愛らしいフレームがあって、その映像の前で踊ってる「次の間」のフレームがあって、それが「こちらの間」の壁に映されているその前で踊るリアルなフレームがあって、という感じで、「自分が描いてる絵の中に、絵を描いてる自分が描かれていて、その絵の中に自分が…」みたいなああいう構造。

という情景を見ていると錯乱してきて今自分が何を見ているのか、ドキュメント映像の内と外が無くなって、訳分からん状態に突入。しかもその辺を行ったり来たりしているダンサーの頭は不思議な形に尖ったりしていて、相当グラグラした。ドキュメント映像の中の偉人ダンサーが踊ってるシーンが映ると、そのダンスと、現実界のダンサーの動きが一致する、というシーンもあり、それが映り悪いテレビの「ゴースト」(うちは地デジになってないのでこれがまだ出る)見たいに見え始めて、かなり鳥肌が立った。

そもそも自分は、テレビ画面を写した粗いキャプチャの画像の方が、テレビ映像そのものよりも好きな、距離マニアなので大変好みのパフォーマンスだった。歌謡曲もカセットテープのしょうもない音質とか、レンタカーのカーステのしょうもないスピーカーで聴くのがときめく。

終わった後、花井さんと「ああやってフレーム重ねて粗くして歴史性を奪ったほうが、映像の中の歴史上の偉人が甦る感じしますよねー。死者よみがえれ!」などと話合いながら桜木町へ向かい、友人・山中くんのうちに立ち寄って飲む。
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そして新宿へ引き返し、DRILLさんに呼んでもらったイベントでライブ。今回はベースのイチノミヤ君がのっぴきならない事情でどうしても出られず、だいぶ心細かったが、その分みんなでがっつりラップして、新曲も試せてよかった。CD買ってくれた優しい方もいたし…。
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HONDALADYの途中で、なぜかぐわっと体調悪くなって、外出ざるを得なくて残念だった…。というようなこともありながら朝、帰る。
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翌日も横浜行った。オレリアンが連れてきてくれて一度お話したことのある小山絵里奈さんのライブを見に。西横浜の小さなレストランで。道に迷って少し遅れてついたら、入り口のドアのすぐ向こうでまさにライブしてて、入るに入れずしばし佇んだ。すると素晴らしい演奏がきこえてきた。

タイミングを計って会場に。オレリアンいた。小山さんとギターの小田島さんの二人セット。聴いていたCDではエレクトリックな印象のあった小山さんだけど、電子音は一切なく、歌とギターとたまにカリンバ。でもそれがすげーよかった。以前、LEXの打ち上げに参加した時に、終わった後でイチノミヤ君が撮った写真見せてもらったら、このギター弾いてる小田島さんが、ご自身の特技である「まぶたをくるっと裏返し、しばらくそのままにできる」というのを披露している画像が何枚も何枚も出てきた。超何回もやってもらってんの。で、素敵な変な人だとお見受けしていた小田島さんが弾くギターがすごかった…。1音1音がかっこいい。穏やかでなんつうか、粋なんだ。

そして二人の立ってる感じがいい。見てて笑いがこみ上げてくるような多幸感がある。小山さんの歌声が素晴らしく、目を閉じながら色々な風景を浮かべて楽しんだ。

コンパクトで、大仰なことは決してしてないのに、生き死にや星の巡りを感じさせる。あー素晴らしい。

ちなみに、土曜は花井・山中と壱国家、
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日曜はオレリアンと吉村家を食べる。
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ラーメン欲かなり充たされた…
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by chi-midoro | 2009-10-20 07:33 | 脱力
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