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残響

先日の土曜日、夜遅くまで一日ぽっかり予定が無く、誘った友達とも予定が合わなかったので、淡路町の近江屋洋菓子店に行くことにした。

本郷三丁目と淡路町に店舗を持つ老舗の洋菓子店なんだが、店の奥に喫茶スペースがあり、525円払うと生ジュースとボルシチがおかわり自由でいただけるんである。数種類ある生ジュースはどれもフレッシュで酒に疲れた体に良さそうだし、具だくさんのボルシチがとにかくうまくって、もう何杯も食べ続ける。そんなわけで自分にとっては、酒場以外で、またあそこ行こうかなってぼんやり考えるような数少ないスペースなのだが、ある程度長居することになるので、何かその時間で読み切るのに丁度いい本を持って行こうと思い、本棚から保坂和志の「残響」を抜いて持っていった。

久々に読んで、やっぱこれ以上好きな小説はあまり無いかもしれないという思いを新たにしたが、それはそうと、この話は「大泉学園」という土地が舞台なのだった。一行目から「大泉学園」という地名が出てくる。そしてそれが翌日の日曜に遊びにいく予定のパリッコさんの家のある駅だったので、その奇遇にすごく驚いた。ちなみに、作中、「野瀬俊夫」という人物が、カフェからゴルフ練習場を眺めている情景が描かれていて、こちらには地名の説明は無いのだが、小竹向原なんじゃないかと思えて仕方ない。けどグーグルで検索してもそう思っている人を見つけることはできなかった…。

その大泉学園に遊びに行った一日がなんだかのんびりしていて、とても良くて、まずパリッコさんと合流するなり、コンビニで発泡酒買って石神井公園へ散歩。

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公園内には、ごっつい望遠レンズのついた高そうなカメラで野鳥を撮影しようと待ち構える紳士数名のグループ、小型犬の散歩ついでに立ち話に興じるご婦人たち、木立の中に設置されたテーブルで将棋を打つ老人とそれを取り囲むギャラリー老人、一つ隣のテーブルに缶チューハイやつまみを並べただただ飲んでいる老人数名、キャンバスを立てて絵を描いている幾人か、何かのアイドルなのかもしれない女性に様々なポージングをさせてそれをカメラで撮影しているらしき群集が数チーム。と、様々なコミュニティが散在しており、それを眺めているだけで飽きなかった上、パリッコさんのお気に入りスポットだという園内のいこいスポット、茅葺き屋根の古民家・旧内田家住宅が非常に素晴らしくて興奮した。

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練馬区にあったという民家を移築して、誰でも入れるスペースにしてあるのだが、ただ見学できるだけでなく、お座敷の一角で飲食してもいいそうなのである。買ってきた発泡酒を飲んでもいいか、スタッフの方にたずねるとそれもOKとのこと。日の当る縁側でくつろぎながら飲んだ発泡酒、うまかった…。

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小説「残響」の中には、庭付きの一軒家が登場し、それが重要な存在として描かれるのだが、その一軒家はこの辺りにモデルがあるのだろうか、などと考えながら引き返し、パリッコさんの家へ。

コタツに入って美味しい鍋を食べつつ、楽しい話を聞いて、テレビをだらだら見て、窓の外が暮れていくのを感じながら正月の名残を満喫した。

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それから、吉祥寺のスターパインズで行われた「音飯2周年アニバーサリー」っていうイベントでライブをしたのだが、それに先駆けたスタジオ練習をしていた時のこと。今回「ゲットー酒場」という新曲をやることになっていて、この曲はチミドロの面々が同じ日の別の時刻に全然別の場所で、それぞれ一人寂しく酒を飲んでいるというような詞の内容なのだが、練習用にプリントアウトしてきた歌詞が、一緒にリュックの中に入れてあった缶チューハイの結露で判読困難に…

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酒の歌詞が酒で読めなくなる皮肉。


ちなみにライブ本番は、怒涛のように過ぎ去っていった。我らが登場するスペースはステージと別の場所に特設したもので、真後ろに川島小鳥さんが「未来ちゃん」を撮ったでっかい写真が貼ってあって、光栄だった。

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by chi-midoro | 2011-01-16 01:23 | 脱力
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