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ブラックニッカ日々 2016-6-11

目が覚めて茶漬け。

散歩する。

昼になりインスタント麺。白菜少し入れる。

エンケンが癌で療養中と知る。ギターの弦をバンバン切りながら爆発するように演奏する姿、あのデカさ。立て続けに何度も見に行った時期があった。

昼過ぎ、じゃがりこかじる。

うたた寝する。嫌な夢を見る。しかし最近では夢の中で嫌な展開になってきたら途中で「嫌だ!」と強く思うと夢から一気に脱出できるようになってきた。だから結末までは見ずに済んだ。便利な能力。

夕方「この森で、天使はバスを降りた」という映画をみる。刑務所から出所してきた訳あり美人のパーシーが田舎の町の食堂に雇ってもらい、気難しい店主の婆さんと徐々に打ち解けていく、みたいな感じで、店主の婆さんも高齢なので誰かに店を譲りたいと思っているところにパーシーがアイデアを出す。そのアイデアが、店をただ単に売りに出すんじゃなく、作文コンテストをするっていう。「その店を手に入れたらどうしたいか」っていう作文を100ドルと共に送って、一番良いと判断された作文の書き手に店を譲るというもの。つまり、熱意があって幸運な人は100ドルだけで店を手に入れることができて、応募数が多ければ大きなお金が婆さんのもとに集まる。って今書いていて、このアイデア何かに似てると思ったらマザーテレサがロールスロイスをプレゼントされた時に、その車が当たる宝くじを企画して、集めたお金を福祉に役立てた、みたいなあれだ。車をただ売るよりはるかに大きな額が集まったという。

宝くじと違い、この映画の中のこれは外れた人にとっては「100ドル払って何もなし、作文も頑張って書いたのに…」というちょっとエグい結果となるわけだが、でも何かこの方法はやりようによっては、良い使い方ができそうな気もした。クラウドファンディングとも似てるけど少し違う。集めたお金が、100ドル損した人も納得できるような使い道になっていれば良い(映画の中では多分、そのお金は慈善事業に使われてるっぽく設定されてる)。

で、まあそれはおいといて、パーシーは前科者なので「あいつなんかまた悪さすんじゃねえの?」みたいに思っている村の人もいる。その前科っていうのもあまりに可哀想なものなのだけどそれもおいといて、その意地悪な視線をもった村人が、「あいつは集めた金を持って逃げるはずだ!」みたいな風に考えてあれこれ余計なことをしたことによってパーシーが死ぬことになる。その展開が余りに救いなさすぎなので思わず立ち上がって「お前、ひどすぎる!ババアもババアだよ!」などと一人で声をあげてしまったほどであった。一応「その犠牲のもとに幸せが訪れました」みたいな先のことも描かれるんだけど、悲しく後味の悪い映画であった。

夜、ジャガイモ炒めて塩ふって食べる。

昨日までにやるべきだった仕事をようやくやる。

ディスク百合おんさんが教えてくれた「酒浸りで引きこもりニートだった息子がこの世を去った」というドキュメントを見る。
貧困、老い、酒…。出てくる人がみんな面倒だけど良い人そうなのがつらい。これまた救いのない話。
せめて親に迷惑はかけないようにしたい。

メテオさんとLINE。目指すべきところは「仙台四郎」じゃないかという話になった。

(以下ウィキペディアより)
”四郎は気ままに市中を歩き回るようになった。行く先々で食べ物や金品をもらったりしていたが、人に危害を及ぼすことはなく愛嬌のある風貌をしていたので、おおむね誰からも好かれた。子供が好きで、いつも機嫌よく笑っていたという。「四郎馬鹿(シロバカ)」などと陰口を叩かれることもあったが、不思議と彼が立ち寄る店は繁盛し人が集まるようになったため、「福の神だ」などと呼ばれてどこでも無料でもてなされたとされるが、実際には家人が後に支払いに回っていたこともあった。店にしてみれば、どんなに高額な飲食でも、必ず後で代金を支払ってもらえる上客と解釈できる存在であったという側面もある。四郎は素直な性質であったが、気に入らない店には誘われても決して行かなかったという。
やはり無料で鉄道を利用し、宮城県内の白石や、福島県の福島、白河、さらには山形県の山形まで足を伸ばしていたらしい。”

by chi-midoro | 2016-06-12 01:07 | 脱力
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