朝早起きして取材に出かける。美味しいうどんを食べる仕事。
しかしお店の方に見守られながらの食事で緊張した。 箸の使い方も下手だしなんか恥ずかしい。 そこから次の取材まで場所は近いけど3時間ほど間があく。 選択肢として、 ・一旦帰る ・酒を飲んじゃう ・マンガ喫茶で寝る ・映画をみる とか色々考え、映画を見ようと思ったが、当然だけど都合の良い時間に見たい映画が上映されるという幸運には恵まれず、ウロウロしていたら個室ビデオ(DVD-BOXか、宝島とか金太郎のような)が3時間1,050円だと看板に書いていて、そこに入ることにする。好きなDVDをまず10枚まで選んでから受付するシステム。AVがほとんどだが、映画も置いている。映画棚をみたら見たかった塚本晋也の「野火」があったので、それを見ることにした。AVの棚ものぞいたがなんだか借りる気が起きなかった。 受付で早口に説明を受けてカゴを渡され、案内された部屋へ。カゴの中には、何時何分までに出てねみたいなレシートと共にコンドームが1個入っている。初めて入ったので知らなかったが、AVを見る時にこれをつけてしたら汚れず衛生的ですよ、ということらしい。しかし、「野火」では何もできない。 これも知らなかったのだが、個室ビデオでは(この店舗だけかもしれないが)、ヘッドホンをつけずに普通に音を出してDVDを見ていいようなのだ。防音をちゃんとしてるということなのかな。とはいえ、割と隣の部屋で人が動く音とか聴こえて、なんか、AVの音声ならまだしも、戦争映画の発砲音だとかギャーみたいな絶叫が漏れ聴こえてきたら隣の人も嫌だろうなと思ってあまり音を出せなかった。 そういう時、邦画だと声がよく聞こえなくて困る。字幕モードにも対応してないので、なんとなくで見ていくことにする。何か月か前に原作を読んでいたのでぼんやりとはわかった(結構ストーリーは原作に忠実だった)。 映画は、きっとそれほどの予算はなかったのだろうと思うけど、カメラワークとか色々工夫して、凄惨な戦場と極限状態に置かれる兵士たちの雰囲気を表現していた。グロい描写はホントにもう見てらんないって感じだったな。特に歓喜峰で一斉射撃を受けてバタバタと死んでいくシーンは壮絶すぎてもういいよと思った。 小説では、飢えとの戦いの中で人間の肉を食べたのかどうかというところがでかいテーマになっていたけど、映画を見てると、もうそんなことは二の次というか、もうこんな状況だったら人の肉だからNGとかそういうんでもない、ほぼ全員錯乱状態なのだから…と感じた。なんかでもこう、グロへの塚本監督の執着がいかんなく発揮されていて、笑いこそしなかったけど、その変態っぷりが面白かった。 見終えて少し眠る。近くの部屋から「おいこらぁ!」とか怒号が聴こえてくるのが、映画なのか客の声なのかわからない。 店を出て次の取材先へ。美味しいハンバーガーとかき氷を食べる仕事。 テレビタレントの撮影も入っていて、流暢にしゃべるものだなあと思って感心した。 帰宅し、用事を済ます。 夜、それほど遠くない場所にある「太閤閣」という庭園が蛍の季節だけ無料開放されているのを知り、今がまさにそうだというので行ってみる。こんな場所にこんな庭が!と驚くほど綺麗な庭園で、小川のそばに人だかりができていて、背伸びしてみると、呼吸するように蛍の青い光が点滅しているのが見えた。じっと見ているとあっちにもこっちにも見えるのだった。その光につられて色々なことを思い出す。良いもの見た。 ブラックニッカの700mlボトルを買って帰る。チミドロで今度作るTシャツを発注する。明日入金しなくては。 原稿2本書く。疲れた。
by chi-midoro
| 2016-06-15 22:24
| 脱力
|
関連リンク↓↓↓
以前の記事
2020年 12月 2020年 07月 2020年 06月 2020年 05月 2020年 04月 2020年 03月 2020年 02月 2020年 01月 2019年 12月 2019年 11月 2019年 10月 2019年 09月 2019年 08月 2019年 07月 2019年 06月 2019年 05月 2019年 04月 2019年 03月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 10月 2018年 09月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 06月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2018年 02月 2018年 01月 2017年 12月 2017年 11月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 01月 2014年 11月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 01月 2013年 11月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 05月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 06月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 02月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 09月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 04月 2001年 12月 2001年 04月 最新のトラックバック
検索
カテゴリ
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||