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ブラックニッカ日々 2016-7-6

今日は朝が早い。

8時過ぎに外へ出て京都へ。大阪駅で一回降り、「昼得きっぷ」というかなり安いキップを金券ショップの自販機で往復分買う。
が、改札を通れず驚いてよくキップを見ると朝10時以降じゃないと使えないのであった。
帰りの分は使えるからいいとして、1枚余ったそのキップを、これからの未来で上手にタイミングよく使えるだろうか。
そんな機会が無ければまったく用がなくても京都に行くしかない。悔しいから。

とにかく、電車に揺られうとうとしながら京都へ着いた。ものすごく暑い。

日差しで頭が真っ白になりつつ、京都水族館まで歩いて取材の仕事。
思いがけずイルカのショーも見せてもらうことになった。
今日は天気がよくてスイスイ泳ぐイルカを見ているのが気持ちよかった。

イルカのトレーナー(と言うのでいいのか)の人が何人かステージ上にいるのだが、一人、女性の方で、声がすごく良い人がいて、聞くだけで心を奪われるような声で、イルカについて「この子たちには、ショーがうまくいくか失敗するかなんて関係ないんです!この子たちにとっては今日のこの時間を楽しく遊べるか、それだけなんです!だから私たちは、この子たちが少しでも楽しく遊べるように精一杯一緒になって楽しんでいます!」というようなことを言っていて、こうして今書くと「そうなんだね」と言うぐらいの言葉にしかならないのだが、なんか涙がじわじわ溢れて困った。あのトレーナーの人の言葉の発し方が真っ直ぐですごくよかったんだ。「今この一瞬が確かにあった」という感じが、イルカのキラキラ光る体が水面から高く飛び上がった時に、心の中に直接降って来たような気がした。

少し後ろに広報の方がいて、「おいおい何泣いてんだこいつ」と思われたら恥ずかしいと思った。

昼過ぎに取材が終わる。うだるような暑さの中を駅まで戻る。
伊勢丹の中の美術館「えき」というところで安西水丸展をやっていて、優しい方からチケットを譲ってもらったので立ち寄る。

安西水丸の絵は、ずっと好きだと思っているのだが、本当にセンスがよすぎるあまり、切実に感じたことがなかったのかもしれない。
が、原画を見ると、ささっと書いたような色っぽい女性の眉の部分に後から紙が貼ってあって、良いニュアンスが出るまで書き直したことがわかり、絶妙な線が生まれるまでやり直したんだなと思ったり、やはりまとめてだーっと作品をみると凄みがある。
ニュアンスの鬼、という感じがしてくる。全然鬼っぽくないんだけど。

特にポスターとか装丁が良くて、商品と組み合わさった時にすごい効果が生まれる感がある。優しいタッチが商売っ気を取り去ってくれるというか。高浜虚子編「ホトトギス雑詠選集 夏の部」(朝日文庫)という本の装丁がすごく好きだった。山の中に流れる川を笠をかぶった二人が船に乗ってどこかへ行く場面。雨が降っている。線はできる限りそぎ落としてある感じ。シャッシャッシャッ。さっきのイルカからの流れでそれを見ててもじわじわ涙腺にくる。ただの泣きたがり野郎みたいになった。

しかし安西水丸は「ヘタウマ」みたいな系譜で語られることがあまりない気がするのはなぜだろうか。アートでもサブカルでもない立ち位置のせいなんだろうか。画集もこれまであまり出てないみたいだ。展示会場で図録が売られていたのだがちょうど品切れ中だそう。通販でも買えるとのこと。VIEW展という展覧会のために制作したという、最小限の線で描いた風景のポストカードを買う。

家を出る前に「京都駅 ラーメン」で検索したら北海道の味噌の「すみれ」がパッと出てきて、ああいう味噌ラーメンを久しく食べてない、わざわざ今日にきて札幌のラーメンというのもなんだけど、そうだ今日の昼は「すみれ」がいい!と思ったら、「すみれ」が入ってる駅ビルのラーメンストリートみたいなのが丸ごと改装中だった。もういいやと思ってそのまま帰る。

家に戻って少し仕事。

夜までぼーっとして過ごす。今23時35分で今晩中にやるべき仕事がまだだいぶある。
できるかな。

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by chi-midoro | 2016-07-06 23:37 | 脱力
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