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ブラックニッカ日々 2016-8-2

結論から言うと一日中お腹が痛かった。

理由は分かっており、朝、山形の「南蛮味噌」という唐辛子の味噌漬けを実家からもらったのをつまみにビールを飲んだからだった。あと昼は辛ラーメンだったので、それかもしれない。

腹を壊してると弱い気持ちになる。

チミドロTシャツの増刷分がようやく届いたので発送。待たせてると気が気でないのでホッとした。
それと一緒に坂本慎太郎「できれば愛を」も届いたので繰り返しかけながら過ごす。
音自体はインスト盤も最高に心地よいぐらい、言葉より音として入ってくる感じだけど、
歌詞カードパラパラみてみると歌詞がやはりすごい。
世界がどんどん崩れていってる気配があるけど、でも死んではいない、やることがまだある。不思議に元気な感じ。
叱られたり、絶望的に嫌な思いをしたり、殴られたりしている人間の体の中でも細胞や臓器は全力で稼働中!というような。
しかし、「中古の車で出かけるぞ」って愛らしいな。

テニスコーツの植野隆司が毎回色々なミュージシャンを招いてトークする動画シリーズに灰野敬二が出ていて(前回は山本精一だった)、どんな話をするんだろうと思って少しずつ見ていたのだが、相当面白かった。
http://jp.vice.com/music/off-strings-5-keiji-haino

灰野敬二がすごく言葉の意味に対して敏感で、「自由」という言葉が嫌いだという。それは自由は不自由である状態を前提にした思考から生まれたものだからだという。自由とか言ってないで好きにやればいいという。また、「良い」という言葉も好きじゃないそうだ。「良い」と他人に対して発する時、共感を前提にしていて、相手を自分と同じ価値観に抱き込もうとしている感じが嫌なのだという。だから「好き」と言うようにしているそうだ。

灰野敬二はスタジオに入るとリラックスした演奏をするのに、人前では轟音のライブや何が起こるのか分からないライブをしたりする。そのスタジオでのリラックスした感じが好きなのに、と植野隆司が言うと、灰野敬二は「それはお得感」と言うのだが、言葉に厳格な灰野敬二の発する「お得感」はなんだか最高だ。

あと、植野隆司が灰野敬二がワンフレーズの中に「3回のタメを作る」という話をしたのに対して、「日本の古い楽器を演奏する人が同じようことを言って」というところで話をさえぎって、「日本的とか、昔のとかを持ちだすのはその価値観に寄りかかっているんだよ」と、諭す(植野隆司はそういう事を言いたかったわけじゃなさそうなのだが)んだけど、それも面白い。こういう風に、自分たちがありきたりに考えている考え方、使っている言葉の使い方自体が何かによって制限されているんじゃないかと疑ったり、前提としていること自体が本当に揺るぎないものなのかと考えている人の話は、聞いていて脳がほぐれる感じがして楽しい。そんな風に生きるのはすごく大変だと思うけど。

そうして、灰野敬二の言葉がもっと聞きたくなって、とりあえず「捧げる ---灰野敬二の世界」という本が欲しい。



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by chi-midoro | 2016-08-02 22:51 | 脱力
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