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ブラックニッカ日々 2016-8-29

断続的な眠り。
筋肉痛っぽいのだが、ここ数日で筋肉を使うようなことなどしただろうか。なんなんだ。

台風が近づいていて決行するかどうか微妙なところだったのだが、ハセガワさんの案内で茨城の水海道という駅周辺を散策するという会を実施することに。
参加者はパリッコさんと俺と、サワムラさん、そしてハセガワさんの4人。

北千住でパリッコさん、サワムラさんと合流し、すでに水海道にいるハセガワさんのもとへ向かう。
北千住駅前の成城石井でビールを買い、電車に乗り込む。が、つくばエクスプレスは都心と住宅をつなぐ電車で、乗っているのもスーツ姿の男たちや女子高生などが中心で、車内で酒を飲める雰囲気ではなかった。飲んだけど。

車窓の風景を見ながらこの前読んだ青木淳悟の小説を思い出した。通勤のために切り開かれた土地という感じがした。
守谷で乗り換えて水海道の駅まで、北千住から30分ちょっとぐらいなのに驚くほど風景が変わる。
山は見えないけど、田んぼと原っぱと住宅っていう感じのだだっ広い町。
駅前にはブラジルの食料や雑貨などを売るスーパーがあったり、タイ料理を出すらしい居酒屋があったりして、外国の人も多く住んでいるようだった。

駅では無料でレンタサイクルを利用できる(全部で5台あるらしい)ので、それに乗って移動することに。平日だからか、誰も借りてなくて、無事4台確保できた。

みんなお腹が減っており、まずは駅近くの米屋食堂でビール飲みつつ食事。ハセガワさんはついさっきここでタンメンを食べたらしくそれが美味しいというのでそれを食べたら本当にうまかった。化学調味料の旨みもふんだんに感じるが、野菜の盛りも豪勢でめちゃ美味しい。食べてる途中でまた食べたいと思う味であった。それにしてもいい雰囲気の食堂で、おじさんおばさんが思い思いの時間を過ごしており(寝てる人もいたし、好きなものを持ち込んでいる人もいたようだ)、昼の陽光が差し込んで、落ち着ける店だった。

コンビニでお酒を調達したりしつつ、自転車で鬼怒川の方を目指す。今日はそれぞれ椅子を持って来ていて、ハセガワさんはコールマンの二人掛けベンチ、パリッコさんは390円の三脚椅子、サワムラさんは事務所から持ってきたという折り畳み椅子、自分は妹から借りた「Helinox」っていう椅子で、それを持ち寄ってみんなで、そこら辺に椅子を置いて座って飲む「チェアリング」をやってみようという話になっていたのである。

ちなみに妹から借りた「Helinox」っていう椅子、アウトドア愛好家からも大人気の品で、コンパクトかつ軽くさらに座り心地が良いとのことで、パリッコさんと「欲しいっすねー!」なんて言っていたのだが、1万円ぐらいするために手が出せずにいたのだが、今回東京に来て妹と話してたら、偶然その椅子を買ったという話が出て、「え!あれ買ったの!貸して!貸して!」とすごい勢いで頼んで借りたのであった。大変タイミングがよく嬉しい。

そんな椅子を並べてそこら辺で飲み食い。「Helinox」の椅子、素晴らしく座り心地がいい。組み立ても簡単だし、リュックに入るサイズ。これは買おう、と誓った。

それにしても、椅子に座ってだらだらしているだけで最高に楽しい。不思議である。目線の高さの風景を見たり、空を見上げたり。天気は奇跡的になんとかもって、大きな雲がびゅんびゅん空を流れていく。その雲の間から、日も出ていて、これが今年の夏の最後の一日かもなって気がした。

一回椅子を畳み、次のチェアリングスポットを探すためにみんなで自転車を漕ぎ、先を行くハセガワさんやパリッコさんの背中と、その前に広がる田んぼの間のあぜ道と、その道がゆるやかな上り坂になって、その先におそらく川があるらしい土手が見えて、眩しい日差しと青い空があり、雲があり、鳥の声と虫の声と、大好きな田舎の空気があり、自転車を漕ぐ自分の両耳の脇を通り過ぎていく風の涼しさがあり、それを全身で感じながら立ち漕ぎでみんなを追いかけて行くこの嬉しさ。

なんかこのまま、誰かのおじいちゃんの家にたどり着くか、もしくはみんなでどこかオートキャンプ場のようなところでカレー作って食わなきゃおかしいみたいな気持ちになった。

そしてまた椅子をそこらにおいて一休み。こんなだらだらした時間は最高だ。

18時までに返さなきゃいけない自転車を駅に返し(途中、ハセガワさんが宿泊してる旅館をのぞかせてもらったのだがこれが素晴らしくいい雰囲気だった。もちろん鄙びていた)、ハセガワさんが前回水海道に来た時にふと見つけたという「居酒屋 人生」という川べりの居酒屋へ早歩きで行く。日が沈む前に店につく。

ずっとラーメン屋をやっていてそれを息子さんに譲ったというマスターが、見晴らしのいい場所に物件をみつけて不定期でやっているという店。「うちは景色が一番の肴だからね」と言う通り、すべての席が川と川の向こうの景色に向いていて、ガラス窓などの仕切りもない。話のわかるマスターである。これ以上何もいらない。

客が4人入ればてんてこまいということで、今日は予約の上、貸切になっていた。コース料理のような感じでマスターが作ってくれる料理を食べながらとにかくひたすらぼーっとして飲んだ。自分は途中横になったりもしてトータル10回ぐらいしか喋ってない気がする。

21時頃店を出て駅へ向かう途中に雨がサッと降ってきた。ここまでもってくれて本当にありがたい。

もう一泊していくというハセガワさんと別れて1時間ちょっと後には家に着く。嘘のような距離感だ。

そもそもハセガワさんが水海道になんでいるのかというきっかけについて話を聞いたら、去年の9月の水害で茨城や栃木が被害をうけ、水海道も大規模な浸水があって、旅行した先で宿泊して仕事をしたり飲み屋を開拓したりするのが好きなハセガワさんは、どうせならそういった町でお金を使って活気づけに一役買いたい(なんて大げさな言い方は本人はしていなかったが)と思って、それでこの場所を旅先に選んだそうだ。それで飲んだり食べたりしているうちに、いい場所を色々みつけて今日案内してくれるに至ったわけなのだが、それら全体がなんと独自のやり方だろうか。感動する。

また水海道でチャリを漕ぎたい。

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by chi-midoro | 2016-08-30 01:23 | 脱力
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