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ブラックニッカ日々 2017-01-22

昼から楽しく飲んでいた昨日だったけど、そんなに無理な量の酒を飲まなかったせいか二日酔いもなく目が覚めた。
仕事しろ!という思いを「まあ夜やればいい」とすぐに打ち消して、とりあえず昨日もらったり買ったりしたCDを聴きながら袋めんを茹でて食べる。

のんちゃんが表紙の美術手帖を買って、「この世界の片隅に」の片渕監督と斉藤環の対談を読んで、それも面白かったのだが、その後の斉藤環の映画評で、すずさんはいつも自分がたまたまこの場所にいる、取り換えの効く存在のように自分を捉えていて、何で私はここでこうしているのかみたいに何度も思いながらだんだん自分の断片を寄せ集めていくみたいな、そんな風に書いていて、夫との愛も最初は希薄で(ああいう結婚の仕方だったから当然だろうけど)後から見つけていくというような。先に自分があるわけじゃなくて、いる場所から自分が作られていくような感じがなんか新鮮かつ、本当にそうだと思ったのでメモ。

今日は夜にオオルタイチとYTAMOのユニット「ゆうき」のレコ発ライブが代官山であって、キセルが共演で、見に行こうと思っていたのだが、それまで時間がある。なので、日比谷で15時から上映される、メテオさんが「すごい良いらしいっす!」と言っていた「沈黙-サイレンス-」を見に行こうと思い立って、14時頃に銀座について、大黒屋をのぞいたら1400円でチケットが買えたので買って、その後にソニービルの前を通ったら、今度ソニービルを解体して公園にするらしくて、その前の記念展的な「It's a SONY展」というのをやっていて、無料だったので駆け足で見る。80年代のウォークマンのデザインと、あと自分が初めてCDウォークマンを買った時の、あのデザインと、イヤホンについてるリモコンをピッと押したときに点灯するオレンジ色の光が、文明!って感じがして未だに忘れられないと思って同じの無いかと思って探してたけど、ひょっとして俺が持っていたCDウォークマンはパナソニックのだったかもしれないと思い直した。

宝塚の劇場のあるビルの「スカラ座」で映画は上映されており、大きな映画館でポップコーンも売っているので嬉しい。Mサイズの塩味、360円。コーラはコンビニで購入済み。

寝るかも自分、と思っていたが、今日は全然大丈夫で、最後まで緊張しながら見た。ポップコーンを食べるタイミングに困るような、(音響的に)静かな映画だった。沈黙っつってるしな。映画は、とにかく日本人俳優たちの、特に弾圧側のイッセー尾形と浅野忠信が本当に鳥肌立つぐらい憎たらしい感じに描かれていてちょっとキャラが濃すぎるきらいもあり、こんなやついるかよ!と思って笑うほどだったのだが、事前に聞いていた窪塚洋介のキチジローが本当に良くて、今こうして書いていても、躊躇なく踏み絵を踏んでふんどし姿で逃げていくあの後姿が浮かぶ(しかし、映画の中ではみんな英語しゃべれたけど、実際どうやって宣教師たちとやり取りしていたんだろう)。自分が高校の頃に「沈黙」を、夜から明け方まで途中でやめられなくなって一気に読んでいて、クライマックスの、主人公がイエスからの声を聞く場面でほんと、実際光が差してくるような強烈な体験をしたように感じたあの強烈さが映画にもあって、実際、ほとんど音のないそのシーンでは、すすり泣く観客の声が劇場に静かに響いて、なにかすごい体験をしたように、ここでも思った。

こんな、地味で暗くて、すぐ処理できないようなテーマが心に残るような、簡単なものを求める人がいたらすごく面倒でしかないような映画が作られたことがありがたく思えた。

放心状態で外に出て、日比谷線で中目黒へ、そして東横線に乗り換えて代官山へ。開演の19時の15分ぐらい前で、慌ててコンビニで発泡酒飲む。会場の「晴れたら空に豆まいて」に入ったらいきなりミヤジさんがいて、スフィンクスのムカデさんや、LEXでお世話になった田中さんとか、久々に会う人がちらほらいて嬉しかった。あきさんや、下の妹もいた。キセルが1時間弱ライブして、ゆうきが1時間ぐらいやった。ゆうきのアルバムをまだ買ってなくて、それもあり、8割ぐらいは聴いたことが無い曲で、変な曲もあれば、予想外にポップなサビと詞の曲もあって、次にどんな曲が演奏されるのかまったくわからない感じが楽しかった。全編通じてYTAMOさんのキーボードが最高で、この曲のサビはキーボードのフレーズなんじゃないかと思う曲もあった。

自分が好きでずっと聴いていた「夢の山」「plant」とも、つくづく美しい曲で、何かわかんないけど、何かすごい賞の1位になってもおかしくない曲だ。

入場料に含まれてるドリンクチケットで生ビールを一杯飲み、キセルの後の休憩時にオリオンビール1缶600円を飲み、終演後に楽しくなってオリオンビールをもう2缶買って飲んだ。ゆうきのアルバムやオオルタイチの弾き語りのCD-Rなども買えるだけ買ってほとんどお金がなくなった。

会場にたまの知久さんが来ていて、握手してもらった。
買ったアルバムにオオルタイチさんのサインをもらった。
豪文さんとビール飲みながら立ち話をして、この前、佐伯誠之助さんと対バンした時の話とか聞いて楽しかった。
目まぐるしく色々なことがあり、23時に妹と共に帰る。
日高屋の「野菜たっぷりタンメン」の麺少なめ470円を二人で食べながら、ハイボールを飲み、さっきのライブの話、今日みた「沈黙」の話などする。

家に帰って、ゆうきのCDを聴きながら寝る。
CDだとかなり印象が違う。ライブよりもとっつきやすいかもしれない。
すごく良くて、穏やかな音楽なんだけど聴いているうちに興奮してきて、起きて焼酎飲んだりしてまた寝たりして。


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by chi-midoro | 2017-01-23 08:51 | 脱力
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