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ブラックニッカ日々 2017-02-12

植本一子「家族最後の日」が本当に良かった。
読む前に、ネットにあがったインタビューとか、
ECDが癌で闘病している動画とかを見て、
なんか植本さんの中ではECDがもう死ぬものとして処理されていて、
「それが自分の人生にとってどうこうで」みたいな風に感じられて、
待て待てECDはまだ生きてるし、自分の人生の中の一つのアクシデントみたいに捉えたら可哀想だというか、
ひどいじゃん!と思ったりもしていたので、
ちょっと本を読むのが怖かったのだが、そんなことはなかった。

ECDの癌は思ったよりもだいぶ重くて、植本さんはそのことによって
人生の中の何が重要かみたいな価値基準がひっくり返るほど衝撃を受けて、
インタビューや動画はその後の、覚悟をしたからこそのあっけらかんとした雰囲気だったのだと、
本を読むとわかる。

育児だとか家族のことだとか、
例えばこの本では植本さんが母親と絶縁するくだりが冒頭に出てきて、
読んでいると「え!そこまでするほどのことはないんじゃないの?この世に一人の母親なんだし」と思うのだが、
その関係性はその人にしか分からないし、
絶縁後もずっと母のことを考え、絶縁した母が”いる”ということが植本さんのバランスになっていることがわかるので、
こういう風にある家族なんだなと思う。

アマゾンのレビューを見ると、身勝手な母みたいな風にばかり書かれているのだが、
育児や家族との関係の正解なんて本当にどこで誰が決めたことなんだろうか。
そりゃもちろん、みんな仲良くできればそれがいいんだろうけど、
仲良くいる、ということを必要としなかったり、それを選ばないことで続いていくバランスもある。
本はECDが抗がん剤り治療を始めるあたりでふっと終わり、でももちろんこの後にも時間は流れていき、
それがまた次の本になる保障もないし、それを読みたいと思うのはおこがましい気もするが、
この家族がどうなっていくのか知りたくなる。

午前中に家を出てロフトプラスワンウエストへ。
巴さんとVJのヒワタシさんと合流し、みんなのリハが終わったあとにセッティング。
あっという間に12時の出番となり、
あっという間にライブが終わる。
ホッとした。

それからはお酒を飲みながら他の出演者の方々のライブを見る。
よいまつりさんのライブ、オジマサイリさんの一人ユニット「くまちゃんシール」のライブが特によくて、二人とも本当に天才だなと、もっと広く知られるようになってほしいと思った。
今日の主催者の「音に敏感」のライブにもほぼずっとよいまつりさんがボーカルとして出ていて、その組み合わせもよかった。

トリはオオルタイチで、最近の「ゆうき」の感じじゃない、ずっと前に「ゆうばり映画祭」のタイミングで札幌で見たライブみたいな、激しいオオルタイチの感じで、最初から最後まで巴さんと最前列で見ていたのだが、人間が作り出した最良のもの、というようなライブだった。

基本は過去にリリースされた音源に近いトラックで、それ自体になにか大きな変化があるわけじゃないのだが、目の前で飛び跳ねて叫んで、ステージを滑りまくって左右に激しく行き来しているオオルタイチがいるだけで、涙が込み上げてきて、嫉妬だとか暗い気持ちだとかずべて吹き飛ばしてくれる光の発散みたいな感じで素晴らしかった。倍は見たかった。

終演後、酔った勢いで握手してもらったり写真撮ってもらったりしてミーハー過ぎた。
少しお話もできて、昨日東京でオレリアンと会ったと言っていたので驚いた。

会場に残って、来てくれていたヤマコットさんやはやとさんとしばし歓談し、
行けそうなみんなで打ち上げに。

なんば付近の串カツ屋に入る。
店主も常連客もコテコテの大阪のノリで、ゲラゲラ笑っているうちにあっという間に時間が経つ。
ロフトの宮武さんも途中から参加してくれて、
はやとさんと三人で立ち飲みの赤垣屋でもう一杯。
今日は焼酎のプラカップ220mlを1本飲んで、ロフトでビールを2杯飲んで、居酒屋でビールを2杯、チューハイを3杯ぐらい飲んだので、かなり酔ってきた。

最後にはやとさんと日本橋まで歩いて二郎インスパイア系の「マッチョ」のラーメンを食べる。
大阪で食べれるこういうラーメンの中ではここが一番美味しい気が、最近している。
麺の量を最初に聞かれるのだが、多く頼み過ぎたはやとさんの麺を勝手に横からもらって食った。

地下鉄日本橋駅から都島に向かうつもりが、起きるたびに変な場所におり、
なかなかつくことができない。
それでも終電までになんとか天神橋筋六丁目駅にたどりつき、
ゲオでDVD借りてふらふら歩いて帰る。


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by chi-midoro | 2017-02-14 01:06 | 脱力
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