<< ブラックニッカ日々 2017-... ブラックニッカ日々 2017-... >>

ブラックニッカ日々 2017-02-20

眠りに眠って目が覚めたら13時を過ぎていた。
食べたいものが何なのか思い浮かばず、雑炊にする。

DVDを借りていた「マイマイ新子と千年の魔法」を見る。
少しとっ散らかった話にも思えるが、とにかく田園の風景の描写が気持ちいいのと、
音楽や音の使い方とか、そういう作品のリアリティを支える技術の方に目がいった。
夜の田んぼでゲコゲコとカエルが鳴く鳴き声の音量がちゃんとでかくて面白い。
蛍の光の軌道の描き方も本当にこうだよなって感じがして、片淵監督のアニメは
感覚とか肌触りとかにすごく敏感に作られていると思った。

あと、地形や川の流れから千年前にもこの道を誰かが通ったとか、
大昔のことを主人公が想像して、主人公の友達も夢の世界で千年前のイメージの世界に行けたりするのだが、
今ここにいない昔の人のことをとにかくできる限り想像してみたり、
千年前も誰かがいて今自分がいるっていうことは千年後も誰かがここにいる、という風に考えたりする感じが
「この世界の片隅に」にも通じていると思う。

ふっと終わる終わり方が良かったなあ。コトリンゴのエンディングテーマも最高だった。

17時前に家を出て新大阪へ。
今日は新大阪駅近くの酒場の取材。
出がけは小雨で、傘もいらないやと思って出たが結構降ってきた。
が、取材前にはやんだ。

すでに店内は混雑していて、できる限り迷惑にならぬよう取材していたが、
カメラマンの尾上さんが店内を撮影しているのを見た二人連れの60代ぐらいのおじさん客の片方が、
「おい、何撮ってんねん」「誰に許可もらって撮ってんねん」「俺こういうの大嫌いやねん」「出ていけ!帰れ!」と怒鳴ってきた。
が、こういう時は不思議と結構落ち着いた気持ちになるもので、「うるせえ!じじい!」と思いながら謝ってそのまま取材を続けた。
おじさんたちとは離れた場所に座って飲み食いしていたので、その後は何もなかったのだが、お店の方に「すみません!いつもはこんなことないんですけど」と逆に謝られ、だんだん申し訳ない気持ちになってきた。

尾上さんに「今後どうやって生きていくんですか」「ライターだけじゃなく色々できるようにしておかないといざ仕事なくなった時に大変ですよ」みたいなアドバイスを受け、いやー本当そうっすねと思いながら、自分は何も「これならお任せ!」みたいなジャンルもないし、頭も全然回転しないのでマジでどうしようもないな、道に落ちているお金探すような気持ちで誰でも書けるような仕事を探すしか生きる術がないといった風に思い、しょっぱい気持ちになる。

取材後、怒っていたお客さんがまだ飲んでいたので、店の方が手分けして撮影機材を外にこっそり運んでくれて、「さあ、今のうちに!」みたいな感じでそそっと店を出る。また普通にただの客として飲みに来たい。

新大阪駅の構内のラーメンでも食べて帰ろうかと思ったが、そんなことにお金を使っている場合じゃないかと思い、
コンビニで袋めんを買って帰る。
そしてそれを茹でて旨いともなんとも思わずにすぐ食べ終わり寝る。

深夜に目が覚めて今日の取材の原稿を書く。
図書館で借りて読み始めた岸政彦「断片的なものの社会学」が面白い。

[PR]
by chi-midoro | 2017-02-21 04:27 | 脱力
<< ブラックニッカ日々 2017-... ブラックニッカ日々 2017-... >>