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ブラックニッカ日々 2017-03-17

10時に起きる。
仕事する。

取材用の道具集めで天満の100均へ。
そこだけでは揃わず、毛馬の方まで行って買い物。
そんなことをしてるだけでもう昼だ。

毛馬の珉龍という中華屋の前を通ったら「パーサイラーメン」という謎のメニューがあり、
強く惹かれたが、昨日自分はなんだか色々食べ過ぎた。
特に最後のラーメンは完全に余計だった。
なので、今日の昼はもやしのみとする。

ちょうどニュースで、もやし栽培業者があまりにもやしが安く売られ過ぎていると悲鳴をあげている、
みたいなのを読んだが、スーパーにいったら1袋19円で売っていて、
ビニール袋いらないです、といったら2円引きで18円に。これは安すぎる。
まあ助かってるけど。
50円はしていい。

帰宅し、うどんの粉末スープにもやしを突っ込んで茹でて食べる。
一瞬で食事終わり。

引き続き仕事。
少しずつなんとか進める。

夕飯は白菜煮。またもやし食べる。
白菜の美味しさが旬を過ぎた感じがして悲しい。

ひと眠りして朝まで仕事。

こうの史代の「平凡倶楽部」を読む。
文章中心の本。そうでもないか、マンガもある。
小林よしのりの「わしズム」に載っていた連載をまとめたものらしい。
「わしズム」ってどんな本だっけ。なんか意外。

「戦争を描くという事」という文章で、「この世界の片隅に」出版後のことを書いているのだが、
その文章がとんでもなく良い。
「長崎、東京、沖縄のみならず、殆どの日本の都市は戦災に遭っている。それなのに、わたしの作品には、広島以外の方々が自分の故郷でもない広島の悲劇に思いを寄せてくれていた」と、広島の原爆が力を持ってそれが一番の悲劇のように語られている不平等について想像したり、戦争に勝つという目標があった頃は、今のように自由に目標を設定できる時代より楽だったかもしれないと想像したり、自分たちは戦争を知らない世代だけど、「戦争を知っている世代が重い口を開いて、思い出したくないようなことを語り継いでくれたことを知っている世代」だということが掛け替えのない記憶なんじゃないかと考えたりしている。

とか、右利きの人が絵を描く場合、左向きの顔の方が圧倒的に描きやすい、例えばトラを描くとしたら大抵左に顔が向いたトラになる、みたいな話のあとに、自分はそれに抗って、右向きの顔ばかり描いていて、それは、少しでも流れをせきとめて、ゆっくり立ち止まって読んで欲しいからだ、みたいなことを書いている。そう考えるとこうの史代のマンガのさーっと読めない感じ、実験的な技法とかで、すごく読むのを難しくしてある感じは、時間のインスタントな流れに対する抵抗でもあったんだな、とわかってくる。

あと、マンガとアニメを規制する青少年健全育成条例について、実際に青少年課の人に話を聞くという文章の中で、「(人間の性別は)故人を形成する重要な要因の一つである。我々は性差の乗り越え難さ感じることによって他社への敬意や配慮をも身近に学んで来はしなかっただろうか」と書いている部分があった。それを読んでいて、最近思っていた、例えば、差別じゃない意味での「大阪ってこうだよね」みたいな差のこととか、男と女の違いがあって、その一般的な男女の違いから外れた人もたくさんいてもちろんそれもOKなんだけど、ある点とある点を比較すると確かに違いがあるように思えることをどうやって差別ではないように考えていけばいいかということのヒントを得た気がした。

性差はすごく乗り越え難いもの。地域性や国民性みたいなものもやっぱりあって、それが「ご当地グルメ」みたいな風に面白く見えることもあれば「あの地域はどうだからダメだ」みたいなしょうもない方向に向かうこともある。その地域差も乗り越え難いもの。しかし乗り越えなきゃいけない。なんだけど、差があるということは消せない。どこの国はこんな文化がある、こっちの国はこんな文化がある、という違いを手にしたままでどっちも行き来するような、でも「違いを認め合う」とかいうとなんか偽善な言い方過ぎて……だめだ挫折した。

やっぱりご当地グルメ的なのがいいのかな、「へーそっちではこれに醤油かけて食べるの?あ、ほんとだ旨い」、と、思えたらそりゃいいけど、そんな単純な問題ばかりじゃないからな。

ただとにかく、こうやって考え続けていった先に、未来の人たちが、男女の違いを認めながら同時に男女に大した違いは無いと思えるような、二重の捉え方が同時にできるようになるんじゃないかと、こうの史代の本を読んでてそんなことが少しよぎった。



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by chi-midoro | 2017-03-18 05:13 | 脱力
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