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ブラックニッカ日々 2017-03-30

昼起床。
冷蔵庫にちょっと前に買ったキムチがあったのでそれをドサ入れして袋めん茹でる。
卵も入れる。うまい。

高校野球をぼーっと見ながら。

香山哲さんがネットの記事で紹介していたアン・ウォームズリー「プリズン・ブック・クラブ」を読み終える。
刑務所の中で開かれる読書会の話。著者は女性で、読書会の進行係の一人。囚人ではない、外の人。強盗に襲われたトラウマがあって、最初はビクビクしながら囚人たちと接しているのが、読書を通じて徐々に心が通じあい…って、なんかそう書くとドラマチックな良い話みたいだけど、そういう感じではない。

もっと純粋に本を読む楽しみを再確認させてくれるような本だった。
きっと刑務所の中の人たちのとっては一冊一冊の本がすごく大事に読まれているというか、
読む熱量がすごいのかもしれない。
もちろん、本なんかに興味のない囚人は最初から読書会に参加していないし、
参加しながらもサボって課題の本を読んでこないメンバーもいたりするんだけど、
すごくじっくり読んで、その感想を細かく日記につけているやつもいる。

普段自分が本を読むとき、新刊をそんなに買わないから、ほとんど感想を誰かと共有することもない。
同じ本を読んだ人の感想を検索して「そうそう!」と少し思う程度。
つまりどちらかというと孤独な楽しみという感じがしているのだが、
読書会はむしろみんなで感想を言い合うために読み、言い合うからこそ理解が深まる、みたいな。
なんかうらやましいなと思った。

本だけじゃなくて、レコードもマンガも映画もそうかもしれないけど、
それを通じてすでに死んだ人や、一生会うことない遠くのどこかの人の考えたことに触れることができる、
そのための物が、小さな古本屋にだって、一生読み切れないぐらい売られていて、
すごいことだと思う。そうやって人の考えとか歴史とかをひょいひょいのぞいて「ほお」と思っていることが自分はやはり特別好きなのだと、「プリズン・ブック・クラブ」も読んでテンションがあがって、そう思った。

本の主旨からは逸れた部分かもしれないが、著者が刑務所での読書会に参加し始めてから自然を愛するようになった、と書いていて、それは「自然はいまの自分と子ども時代の自分とをつなぐへその緒であり、毎年同じサイクルを繰り返すものだからかもしれない」というのだが、確かに田舎の山形に行くと、山の造型とか、景色全体がいつも変わらなくて一気に今までの全部の時間が思い出されるみたいになるのだが、都会でもそれはあり、ビルや店は建て替えられても、川でも公園でもトンネルでも、どこか町の中にずっと変わらない部分があり、それを見ると何か思い出したりする。子ども時代だったころから、とかもっと、ずっと生まれる前から存在するものが、自分に流れた時間に説得力を与えてくれるっていうような。この前、東京で地元の辺りを夜中に歩いていたら雨が降る直前のもわっと空気が湿気てアスファルトの匂いがいつもより強く感じられるような時があって、その匂いで一気に中学生ぐらいの時の気分が呼び起こされた時があった。

ああいうようなのって面白い。

今日は久々にシカク出勤。
新しい商品の登録作業や通販の作業。

スケラッコさんが売り切れた本を納品しにきてくれる。
京都の良い角打ちなど教わりメモ。

閉店後、巴さんと二人で今度4/22にまたやる「マンハッタン洗濯機」の曲作りを進める。
24時過ぎ帰宅。

明け方、ずっと溜まっていた仕事がようやく終わりすっきりする。

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by chi-midoro | 2017-03-31 12:42 | 脱力
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