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ブラックニッカ日々 2017-06-14

朝起きてなんばに取材に。
取材先の方がじっくり丁寧に、俺の緊張をほぐしつつ話してくれて、
本当にありがたい感じの時間だった。
いつもこんな俺ですみませんと思う。

はあ、終わった。よしラーメン!と思って「のスた」で久々に食べる。
今日はなかなか食べる事ができた。

ゴクマさんにこの前借りた中崎タツヤ「もたない男」を読む。
中崎タツヤの究極の断捨離生活と生い立ちみたいなエッセイで、
中崎タツヤはもうとにかくものを捨てたくて捨てたくて仕方なくて、
ボールペン使っててインクが減ってくると軸の上の方を削り取って短くしてしまうぐらいの人で、
バイクに乗っててもフェンダー部分が余計だと思ったら取って捨てちゃって、
すると晴れた日は全然いいけど、雨の日は泥がバシャバシャと背中に跳ねてきて、
でもまあ雨の日は乗らなきゃいいし、そのためにあの部分があるのをガマンする方が嫌だ、と考える。

面白かったのが、マクドナルドでハンバーガーとドリンクを頼もうとしたら、
「それでしたらこのセットの方がお安くなります」と店員が言い、
「いや、セットについてくるポテトがいらないんですが、ポテトなしでいいですか?」と言うと、
「それはできません。セットにはポテトがつきますので」と店員。
「じゃあ、そのポテトを捨ててもらってもいいですか?」と中崎。
「いえ、それはできかねます」と店員。
さすがにたまりかねて「じゃあ、私にポテトを捨てろというんですか?」と中崎。
「はい、そうです!」と店員。
というやり取りがあったという。
なんというストイックさ。

机が広すぎると思って、ノコギリで切っちゃう、とか。
もはやなにか執着気質的なほど最小限にしたがり、なのである。
なんだけど、反面、欲しいと思うと衝動買いをするところもあり、
そうやって買っても、あ、いらねえとある日思ったら一気に捨てる。

生き方や仕事に関してもそうで、
できるだけ減らしたいのだそうである。
人と会う煩わしさも減らしたい。

平成のつげ義春、というフレーズがいましろたかしと中崎タツヤに向けてそれぞれ使われているのを目にした記憶があるが、
いましろたかしはまだまだ全然人間的で、一緒にお酒飲んでみたいけど、中崎タツヤはサシで飲めなそうである。
それゆえ、中崎タツヤの方が孤高の人、まったく別の世界を生きてる人、と言う感じがして、本当につげ義春みたいだなと思った。
それで急に中崎タツヤのマンガが読みまくりたくなり、部屋に物が増えそうだ。

保坂和志の「試行錯誤に漂う」も読み終わった。
これはもう、抜き出すなら全部抜き出すしかないような本で、生きてる以上は何度も読み返すはず。
雑誌「みすず」の連載をまとめたものだけど、読み返すと最初の方はまだ文体がブロークン状態になってない。
後半に向かってどんどん思考の速さに追いつかせるために文章が変わっていっているようだ。

夕飯はスパゲティ。

21時半頃、梅田に向かい、小田島さんと倉科さんと会う。
パソコンを持って行ってチミドロの音源を聴いてもらう。
緊張した。

この前買ったコラージュ集にサインもらって嬉しい。

帰宅して目にとまった内田樹の
「国会がすさまじいことになっているようです。委員会審議を打ち切って、共謀罪、採決抜きで本会議にかけられそうです。日本の立憲政治が終わりかけています。」っていうツイートに返信がたくさんついてるのを見ていったら、そのほとんどが
「どこが終わってるんですか?終わる終わるって毎回言ってますけど?」みたいなのや、
「国民が選んだ政治家が多数決で決めようとしてるのを邪魔してる野党の方がおかしい」みたいなのとか、
「日本を出ていってはいかがですか?」みたいなのばっかりで驚いた。
この人たちは一体、どこのどんな人たちなんだろう。
落ち込む。

by chi-midoro | 2017-06-15 01:42 | 脱力
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