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ブラックニッカ日々 2017-07-31

ボーイズとみんなでフェリーに乗って高松に行きたいと思って調べたが、
平日だと朝6時発っていう大阪からだと無理な便か、その次の13時半に出て18時過ぎに着く便しかない。
夜着いてそれでその日終わりっていうのはなんかなーと思って色々調べた結果、
行きは高速バス、帰りはフェリーっていうセットのキップがあってそれが割と安いようなのでそうする。

で、今日が出発の日である。
朝7時半ごろ家を出て梅田でバスに乗る。
3時間ぐらいで高松に着く。

駅近くの宿に荷物を置き、駅前のめりけん屋っていう店でうどん。
むにむにしてうまい。
少しお土産みたりして時間を潰し、高松港から出ている女木島行きのフェリーに乗る。
それほど広くない船内は、運動部の高校生っぽい集団、若い女の子などでいっぱい。
女木島の海水浴場は高松の若者が夏に泳ぎにいく場所として有名らしいのだ。
日焼けした漁師っぽいおじさんもちらほらいる。

船は15分ほどで島に着く。
それにしても暑すぎる。37度あるらしい。

船着き場からすぐの「鬼の館」っていう建物から「大洞窟」行きのバスが出ていてそれに乗る。
ほんとか!と思うほどのオンボロのバス。
「大洞窟」は山の上の方にあり、着いたらもう30分後には帰りの便(っていうか今乗ってきたバス)が出て、
その後はめちゃくちゃ時間が空く。
なので、「大洞窟」を30分で見て戻る必要がある。

バスの降り場から洞窟までの途中に味わい深い売店があり、
ファンシーなグッズがたくさん売られていて、買おう!と思ったが帰りには閉まっていた。

洞窟の中は係のおじさんに説明を受けながら案内してもらう。
ものすごい涼しい。洞内は15度ぐらいだそうだ。
全長400メートル。80坪ほどの手掘りの洞窟だそう。

女木島は桃太郎の鬼ヶ島のモデルである、みたいな伝説があって、
たぶん諸説あるんだろうけど、そのひとつらしい。
「大洞窟」は実際に海賊が住んでいた洞窟らしく、
その海賊のイメージが転じて鬼になったという、そういう風に説明していた。

ところどころに間が抜けて可愛い鬼の像が立っている。
ゆっくり写真を撮って歩きたいが、時間がなく慌ただしく通り過ぎるしかないのが残念である。
海賊に捕らえられた監禁されていた牢屋とかあって怖い。
冬場も気温は10度ぐらいにしか下がらないらしく、年中快適な場所なのだとか。

洞窟を出てバス停まで小走りで戻りふもとまで。
女木島には大竹伸朗の「女根(めこん)」という作品があるらしく、
それも見たいと思っていた。
「鬼の館」の受付で「女根Tシャツ」を購入しがてら行き方を訪ねてみると、
「土日は開けているんですが平日は外からしか見れないんです。それでもよければ、小学校の裏手から柵を乗り越えて入ってください」と言う。

そこから歩いて5分ぐらいの場所に小学校があり、確かに柵を乗り越えられそうだ。
「高圧電流!危険!近寄るな」というような看板があって怖いが、ここを乗り越えてねっていう説明だったので行く。
電流、セーフ!

休校になった「女木小学校」の一角を使った作品で、蛍光オレンジと蛍光グリーンの派手なカラーリングと、
コラージュが貼り込まれたような小屋、そして「女根」という言葉そのものの、
女性の体つきっぽい形の木の幹とその周りのタイル、などからなる作品。
でかくて異様にかっこいい。

小屋の天井には宇宙船みたいなのが乗っかってたり、
良く見ると変なところがたくさんあって、しばらくウロウロしてみていた。
大竹伸朗最高。なんかちゃんとこういう場所にあるべき作品になっている。
天才過ぎる。受付の人の親切のおかげで見れてよかった。
直島にもまた行きたくなる。

帰りのフェリーの最終である17時過ぎまでボーイズと海水浴場で泳ぐ。
魚が泳いでいるほどの海じゃないが、水も綺麗で快適。
背泳ぎしながらプカプカ浮かび、
さっき仕事先からメールが来ていて大至急対応しないとマズイ(原稿料もらえなくなる、みたいな)ようなことがあったこと、
7月分の収入が驚くほど少なく(各社の振込みが翌月末とか翌々月末、とか色々あるやつのちょうど谷間になって)、
暮らせる限界値をだいぶ下回っていることなど、
その時はすべて忘れて、なんでここにこうしているのか、どうして生まれてきたのか、とかぼーっと考えながらただ浮かぶ。
耳まで水に浸っているから何も聞こえない。
ごぉーっという水の音と自分の呼吸音だけ。
そういう時間が無性に好きだ。

浜の目の前の海の家でシャワーを借りる。
オシャレな雰囲気奥さんと子どもたちに出迎えられ、
奥さんは「ほら、ご挨拶するんだよー」と子どもに言うが、
子供は何もしゃべらない。
何もしゃべらないけど、床の掃除とかして手伝っている。
まだ6歳ぐらいの感じだ。

高松へ帰る最後のフェリーを待っている人が大勢いる。
さっき海水浴場ではしゃいでいた若い男子たちもみんないる。
俺のすぐ近くに、一人で来ている外国人の女性がいて、
なんか滝沢クリステルのような、ああいう感じの美女である。
そこに、丸刈りの野球やってそうな高校生男子が3人ぐらい近寄ってきて、
「プレゼントフォーユー」といってどこで用意したものか分からないが、造花のヒマワリを渡していた。
そして「プリーズテイクピクチャー」といってみんなで一緒に写真を撮っていて、
すると女性も「わたしも、写真、いいですか」といって自分のカメラでみんなで写真を撮り、
「わたしは、フランスからきました」「おー!!フランス!!おーおー」となったあと、
会話が途切れ、男子たちが困って、
「あー、えー、マイ、前歯、これ、この前歯、これ、この前、転んで、折れました」
「オー」
っていう会話だけして「サンキュー!」と去っていった。

その全員を乗せてフェリーが出発。
俺はスマホのメールで仕事先にひたすら謝る。
しかし、どうにもならず、来月の原稿料は減額されることとなった。
まあいい、船の上で仕事のメールしてるとアホらしくなる。

とにかくボーイズは鬼ヶ島とこの小さなフェリーを楽しんだようだった。
一度宿に戻って一休みし、少し歩いて繁華街へ。
前にハセガワさんと来た時に行った「おふくろ」で夕飯を食べることにする。
豪文さんも娘さんを連れてこの店に行ったと言っていて、確かにあそこなら入りやすい、と思った。

カツオのたたき、ぶた汁、あさり汁、唐揚げ、あと、カウンターに並んだ惣菜の小鉢色々、など注文。
チューハイ飲んでハイボール飲んだ。
お店の方もみな温かく、最高の店。
ぶた汁うますぎる。また来たい。

夜の町をのんびり散歩しつつ戻り、早めに寝る。


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by chi-midoro | 2017-08-02 10:34 | 脱力
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