『現代商業美術全集』全24巻のうち、10冊ほどを購入。戦前の本が、時を隔てて手元にあるというのが妙な感じで嬉しい。背表紙はボロボロだが、中のカラーページは今も鮮やか。
昭和3~5年ごろのの先進商業美術をジャンルごとに紹介した本で、昭和モダンデザインをこれでもかと満喫できるシリーズなのである。
そもそもこの本の存在を知ったのは、暇で仕方なくて、池袋ジュンク堂で延々立ち読みをしていた時のことだった。やっぱ本屋で立ち読みすると楽しい発見があるもんだ。だけどジュンク堂に置いてあるのは「ゆまに書房」という出版社が2001年になって復刻した版で、一冊なんと7800円もするのだ!×24!?
なので到底買えないなと諦めていたのだが、古本が安く手に入った。
戦前のデザインだの絵だの見ていていつも感じるのは、明治から昭和のはじめにかけての文化の方が洗練されていて、それが大戦後になるとむしろ一気に垢抜けないものに戻ってるという感じ。やはり破壊されてしまうんだろうか。戦争してる暇は、もったいない。