カテゴリ:脱力( 645 )

ブラックニッカ日々 2016-7-13

今日はうっどまんさんのお通夜なのだが、東京へいけない。
残念だ。

昼過ぎ、寺田町の源ヶ橋温泉に取材に行く。
建物がとにかくすごいらしくずっと行ってみたかった。
しかし、電車に乗って銭湯に行くときって難しくて、シャワー浴びて着替えて行くのはもったいないから髪もボサボサで寝巻きのような格好で行くことになり、改札通ったぐらいで恥ずかしくなってきた。しかしそのまま行った。

味わい深い商店街を通って途中の路地に折れたところにあった。自由の女神像が2体対になって立っていてその上にはシャチホコがあって、中に入ると天井はシャンデリアで、外には日本式の庭園があり、ごった煮の感覚が面白かった。お風呂もよくて、熱すぎずなちょうど良い温度で、大阪の銭湯はカルキ臭が強すぎるところがあるんだが、ここはそうでもなく優しい湯な感じ。開放感のある空間も気持ちよくて、千川に住んでいた頃によく行っていた「山の湯」に似た居心地の良さを感じた。スチームサウナも銭湯料金(440円)で入れます。

先客は地元の方とおぼしきおじいちゃん二人。

お風呂をあがって番台で缶ビール(250円)を買い、冷房にあたりながら庭を眺めていたらザーッと雨が降ってきた。困ったなと思いつつ、脱衣所のテレビに映っていた「ほんとにあった怖い話」を見ていたらいつの間にか止んでいた。

商店街を少し散策して帰る。

レタスと豚肉の鍋、みたいなのを作って食べ、20時半ごろ天満へ。西天満で「The光」という古着屋を始めたトコさんと但馬屋で飲む。とはいえ、トコさんはお酒を飲まないのでなんか申し訳なかった。トコさんとは高円寺でSpank!のみんなとバンドをやっていた頃とか、よく顔を合わせた、その割にそんなに喋ったことはなかった。ここ数年の話、大阪のこと東京のことなど話す。途中でちやじさんも来てくれて、仕事のことなど話しながら24時ごろ解散。

トコさんの店に入荷した「Return of サイケデリック武勇伝」という、若くして亡くなった大柴陽介さんっていうミュージシャンをめぐる追悼本をトコさんが持ってきてくれて、買わせてもらったのだが、ものすごい分厚さでデカい。その本の存在感が良い。

大柴陽介さんのことは俺はほとんど知らず、高円寺の無力無善寺で少し会ったことがあるぐらいだ。その時は、ジーパンの後ろのポケットが左右両方ともペロンと垂れ下がるようにやぶけていてそこから尻があらわになっていた印象。あと、ダンボールとアルミホイルで作ったようなでっかい剣を持ってフロアにいたような記憶もある。チミドロのこと「いいね」って言ってもらった気がするが嘘かもしれない。

とにかくそんな距離感の人なのだが、逸話を色々聞いて興味があったので買った。たくさんの方が追悼文を寄せている中にうっどまんさんの名前もあり感慨深い。


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by chi-midoro | 2016-07-14 11:39 | 脱力

ブラックニッカ日々 2016-7-12

お昼から西中島南方でラーメン屋さんの取材。じっくり話を伺う取材だったので緊張したが、なんとか無事に済む。
優しい方でホッとした。

SEALDsが推薦していたので図書館で借りた岩波新書の「集団的自衛権と安全保障」を読む。2014年7月に出版された本だが、安倍政権が集団的自衛権の行使を制約されないように憲法を改正したくて、そのためには両議院で3分の2議席以上の賛成を得なきゃいけないけど、それはハードルが高すぎるので、そもそも「両議院で3分の2議席以上の賛成を得なきゃいけない」と規定してる憲法九六条を改正しようと主張している、と書いてある。安倍政権が「ハードル高すぎる」と思っていたレベルに3年後に達しているとは恐ろしい。

って感じでとても面白い本で読んでいるのだが、自分の仕事のうまくいかなさや金のなさ、その他あらゆる人生の問題などが読んでる意識の後ろに重たく存在していて、ふいに、集団的自衛権とかどうでもいい、もう何もかもどうでもいい、と思えてくる。そして今夜も酒を。

この前、居酒屋を取材していたらお客さん同士の会話が聞こえてきた。
「わたしレンコン嫌いやねん」
「なんでやー。レンコン食うたら明日が見えるのに」
「明日が見えてしまうのがあかんねん」
こういうやり取りがハイスピードで交わされていた。すごい。

俺も明日のことを考えたら落ち込むことばかりだ。2、3ヶ月ぐらい先に楽しみなことがポツポツと存在していて、あとは辛いことばかり。あのブイを目指して泳ごうと思うが、そこまで行けない気がする。

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by chi-midoro | 2016-07-13 00:54 | 脱力

ブラックニッカ日々 2016-7-11

朝起きて原稿2本書く。

お笑い番組見ながらカップラーメン。

今日はシカクに製麺機を持って行って撮影する日になっていたので準備して持っていく。重たい。自分で作った麺の生地も持っていく。

シカクについて発送作業など。気分が低調で黙々とやる。シカクのパソコンがAMAZONのPRIMEミュージックという、聴き放題のやつに対応していて、検索で出てくるやつは何でも聴ける。とはいえ、あるのはあるし無いのは無いので、なんでもかんでもではないのだが、OMSBの「Mr-“All-Bad”Jordan」というまだ聴いたことがなかったアルバムがあったのでそれを聴く。ラップもトラックもすごくかっこいい。そして全体的に暗いのも良い。

それはそうとぐんぐん気がふさぎ、郵便局におつかいに行ったついでに発泡酒飲む。

閉店後、赤犬のカモさんと娘さん、あまみさんとおだ犬さんが店にきてくれて製麺大会。カモさんが作ってくれたオリジナルのラーメンスープに俺とシカク巴さんがそれぞれ作った麺をあわせて食べてどっちが美味しいか試すという企画。そもそもスープが美味しかったおかげでみんな美味しいと言って食べてくれた。嬉しいものである。

24時頃までダラダラして帰宅。

一日の中に元気ないときと元気なときがある。そんなの当たり前か。

古本の通販で買った「初期のいましろたかし」を読む。最近の作品よりも絵が圧倒的に汚くて(ヘタとかということじゃなく、もっとどおくまんっぽいというか四畳半マンガの系譜のような)、最初の方はあまりに露悪的な感じで読んでいて辛かったが、1990年の「ザ★ライトスタッフ」以降は一気に無常感があふれ出してきて、ストーリーもぶんぶん振り回す展開になり何だかわからない領域に入っていく。90年の時点でもうこうなっていたのかと驚く。すごい。愚痴を言いながらもその後も貫いて生き残っているのがすごい。

浦沢直樹や新井英樹や江口寿史や、有名どころがたくさんコメントを寄せていて、みな口々に「いましろ作品はもっと評価されるべき」というようなことを書いていて、最近出たマンガでもやっぱり帯にそういうコメントが寄せられており、つまりずっとそのように言われ続けている人なのだ。本人は「いましろさんの作品大好きです!どんどん描いてください」みたいに誰かに言われてもまったく嬉しくないというようなことをどこかに書いていた(「気に病む」かな?)が、やはり少しずつでもいいから新作を読めたらと思ってしまう。

シカクで聴いたOMSBのラップの中でも、働きたくない、仕事がクソで嫌になるみたいなことをたくさん言っていた。表現が金にならない以上、生活が苦しくなれないつやめてもおかしくないわけで、好きな人たちがやめてしまわないといいなと思う。そのためにはお金を払って少しでも作品を買わなくてはいけない。でも俺にも金がない。



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by chi-midoro | 2016-07-12 01:55 | 脱力

ブラックニッカ日々 2016-7-10

シャワーのようなセミの声。

投票に行く。大阪選挙区は自民や維新と公明で議席が埋まるだろうという予測で、そうならないようにと祈りつつ。
投票所出たところで知らないおじさんにクリームパンを渡される。

100円ローソンでカップ麺とブラックニッカのポケット瓶を買って帰る。

暑いので扇町のプールに行った。混んでた。
公園で発泡酒を飲む。

日比谷野音のさんぴんキャンプがネット中継されているのを聴きながらぼーっと過ごす。田我流のライブがよかった。政治のことを押しつけがましくなく自分の目線で語っている姿が粋であった。外で聴く「ゆれる」良さそうだったなー。

20時から選挙特番が始まり、早々と大阪は下馬評通りの維新と自民と公明に当確が出て、自民と公明あわせて3分の2議席以上を確保するのが決定的だとの報道。なんで自分の周りの話と世の中がこうも違うのか。大阪の知り合いが職場の同僚と選挙について話したらみんな「なんか変えてくれそうだから維新にします」と言っていて、その人は維新の怖さとか改憲のことを話したけど、みんなポカンとしてた、と言っていた。

ツイッターをみていても「民進党や共産党支持者は大阪から出ていけ」みたいなのばっか目に入ってうんざりした。世の中、俺、向いてないわ、どうもだめだ。と思ってヤケ酒飲みながらSEALDsの「民主主義ってなんだ?」を読んでたら、「民主主義は他者と生きる共生の能力だ」という部分、まったく違う考えの人がそれぞれたくさんいるのを抱えて生きていかなきゃならない、そのための能力を高めなくては、というような一節があって、自分や自分の親しい人たちとはまるっきり違う考えが大多数だとしてもそれでも生きていくしかないということなんだなと思い直して、あと、チミドロのLINEで選挙について「どうなのこれ、どう考えればいいの」みたいな話をずっとしてそれで少し元気が出た。

働いても全然金にならないし即クビになったりするどんどんハードな世界になって、「弱者は脱落しても当然、だって弱者なのが悪いんだから」みたいな空気になって、生きづらい世界に向かっていくんだろうか。なんかもう、それが仕方ないのかもな、みたいな無力な気持ちになってきた。自分はおそらく、この調子では一生低収入だろうし、そういう仕事を選んだのだし。

まあ、自分はじゅうぶん恵まれてるのかもしれない、死んでないしハードワークでもない。とにかく可能な限り、弱い人の側でずっといたい。

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by chi-midoro | 2016-07-11 00:52 | 脱力

ブラックニッカ日々 2016-7-9

お昼、家を出て新今宮へ。

以前インタビューさせてもらった「カストリ出版」という遊郭関連本の専門出版社をやっている渡辺豪さんと昼酒。
「きらく」という店で瓶ビール飲みながらホルモン中華そばを食べる。300円。店の雰囲気も最高だった。

次はおでんの「深川」へ。以前からブログで見て行ってみたかった店だ。一人では緊張して行けないような路地にあって、ダシのしみた大根がうまかった。店の外の棚をテーブル代わりにして飲むスタイル。ここもまた素晴らしい。豪さんと二人で、「いかに働かずに生きるか」という話をする。路地に一歩入っただけなのに静かな時間が流れる店だった。

そこを出て飛田新地を歩く。遊廓の専門家の豪さんと歩けるのは心強い。昨夜入った中津の「さんちゃん屋」で店の大将が「とにかく飛田は最高!手コキとは比べものにならんで」と幾度となく繰り返していて、なんで比較対象が「手コキ」なのかわからなくて笑っていたのだが、タイミングよく来れた。

14時頃でも賑わっている。3、4人組の男性が目立つ。あかりの下の女性を見ると、みんな現実感がないほど可愛い。たまに美人の熟女もいる。お客をとって、空になってる店も多く、さっきまで女性が座っていた椅子にリラックマ、ミッフィー、ディズニーのキャラなどのタオルがかかっていて、それがそれぞれの趣味なのかなと思うとグッとリアルな気がした。

今まで何回か通ったことのあるこの一角だが、いつもびびってサッと通り過ぎるだけだったのだが、今日は豪さんの案内で割と全域を見ることができた。予想以上に広大な敷地で、どこまで行っても店が途切れず驚く。200軒以上あるのだとか。あそこに座って、男の人に一日中チラ見されるのはどんな気持ちなのだろうか。慣れるものなんだろうか。

ちょっと料金が安い替わりに女性があんまり美人でなかったり、年齢がかさんでたりする「妖怪通り」と言われてる一角があるというのでそこも通る。恐る恐る歩いたがそんなことなかったな。足腰が弱っているらしき老人が店から出るところで、女性に靴を履くのを手伝ってもらっているのを見てスゲーと思った。

散策を終え、難波屋でもう一杯。「カストリ出版」の今後の予定など聞かせてもらい、楽しみ。

豪さんと別れ、天王寺まで歩いて「種よし」前の風景を写真に収めて帰る。

思ったより酔っており、しばらく昼寝。

夜、辛ラーメンを煮て食べる。なんか体調がよくないせいか全然美味しく感じず、心の動きゼロで食べる。

デヴィッドリンチの映画で後回しにしていた「ストレイトストーリー」を見る。リンチっぽくないハートフルな話なのだが、ところどころ変なところがあって、逆にその、ちょっとした異物感が不安にさせる。車で鹿をはねる女のシーン、狂気じみててやばい。兄に会うためにトラクターに乗ってノロノロと長い距離を走っていく老人が、途中で会った若者に「歳をとって最悪だったことは?」と聞かれて「若い頃を覚えていることだ」と答えるのが、完ぺきには分からないけど、分かる。景色が綺麗で、雨宿りすら気持ちよさそうで、俺もどこか終わりの決まってない旅に出たいと思った。
凪いだ映画で、うおーって感動するわけでもないけど心地よかった。ちょっと良い話すぎるかもしれない。あと、帰りどうすんだろ。

まだ眠るまでに時間があり、そのまま「あの夏、いちばん静かな海。」をみる。前にチミドロのLINEで「北野映画で一番好きなの何?」って聞いてみたら、「あの夏」という意見が多くて、あ、それもあったなと思った。この映画、公開当時に母親に一緒に見に連れて行かれたような気がする。

これもまた凪いだ映画で、「ストレイトストーリー」よりもっと淡々としているので、途中、え!あと半分あんの?と思ったほどであった。真木蔵人の服の着こなしがかっこよく、適当なトレーナーのすそから白いTシャツがチラッとのぞいて、ジーンズとぺたんとしたスニーカーみたいな、絵になるんだ。今後真似したい。退屈っちゃ退屈な映画だけど久石譲の音楽と、海と海辺の町の風景がよくて、イージーリスニング的に見れる。最後の回想シーンと、タイトルが最高のフォントで出てくるところ、良い…。

1991年公開、25年前だから、自分は12歳だった。その頃この映画をみて、どう思ったんだろうか。その時の自分の感想が知りたい。


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by chi-midoro | 2016-07-10 01:56 | 脱力

ブラックニッカ日々 2016-7-8

この前、銀座でシリアルキラー展というのを見た時に引き合いに出されていた”ひつちん”こと「羊たちの沈黙」を初めてみた。
おぼこい役のジョディフォスターが可愛かった。2時間に収めるの大変だったろうなというコッテリぶりであった。続編みよう。

昼頃、日本橋へ行く。
気合を入れるべく、のスたでラーメンを食べる。
それにしてもしょっぱくて、寿命が縮まる気がした。

シカクで仕事。金原みわさんが来てくれた。

出張でやってきたテツオさんと合流して「いこい」で飲む。京都からいこさんも来てくれた。

いこさんが帰り、テツオさんと前々から気になっていた「さんちゃん屋」というたこ焼きの屋台へ。
うまかった。そして店長の軽快なエロ話が面白かった。
マスボさんが顔出してくれる。

テツオさんと一緒に大阪駅まで歩いて帰る。
小雨。楽しい酒だった。

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by chi-midoro | 2016-07-09 11:35 | 脱力

ブラックニッカ日々 2016-7-7

夢の中でこれは夢だと気づいているやつ、あれを久々にみた。
マンションが立ち並ぶ夜道で、見上げたら一つだけ明かりがともっている部屋があって、そこに好きな人が住んでいることがわかり、「これは夢だから気合を入れれば飛べる」と思って血管が切れるぐらい体に力を入れるとゆっくり飛んでその人の部屋にいける。幸せな夢だった。

目が覚めて、メールの返事などをしているとヒタチさんから連絡がきて、うっどまんさんが亡くなったと知る。
少し考えた後、イベントに出てもらってお世話になったゲッ酒クルーにLINEでお知らせする。

そんで、シャワーを浴びながら「で、どういうこと?」と思った。
言葉ではわかるけど腑に落ちないというか、全然結局どういうことなのかわからなかった。

うっどまんさんは、名前はずっと前から知っていて、ありきたりじゃない音楽を作ってる人で、すごくストイックな方だろうと一方的に思っていて、ゲッ酒に出てもらえたことも驚いたし、その後ことあるごとにゲッ酒やチミドロのことを応援してくれて、「こんな俺たちだけどいいんだろうか…」と身に余るような、申し訳ないように感じていた。

しかもうっどまんさんは、チミドロのメンバーのことまで細かく知ってくれていて、(これはハナイさんから聞いたんだったかな)「チミドロで今度これこれこういう曲をやってさ、そこでクスモがディヤ―って叫んで、誰々がどうしたら面白いと思うよ」みたいなことまで言ってくれて、ますます申し訳ないというか、ありがたいのだけど、なぜそんなに!と思っていた。でも本当にうれしかった。

うっどまんさんがゲッ酒に出てくれた時、俺は東京へ行けなくて、そのライブは見ていない。また、その後もハナイさんにうっどまんさんのお店に遊びに行くのに誘ってもらったりしたのだが、いつもタイミングが悪くて同行できなかった。そういう後悔がたくさんある。

その後の、やはりゲッ酒で、うっどまんさんが遊びに来てくれて、その時にミュージックオルグの階段でしゃべった。内容は覚えてないけど、軽快なテンポで面白い話を聞かせてもらったように思う。あと、これもまた別のゲッ酒で、その時は渋谷のセブンスフロアでやったんだけど、出番まで15分あって、緊張するから下のコンビニで景気づけに一缶飲もうと思って外に出たら、ヒタチさんがいて、ちょうどうっどさんと電話してたところで、電話を渡されて少し話した。「今日行けなくてごめんね!出番もうすぐ?ごめんね!応援してるよ!」みたいなことを言ってもらって嬉しくて話し込んでいたら、もうライブが始まっていてギョッとしたことがあった。直接話したのはそれが最後だったかもしれない。

というようなことは、きっとみんなすごくたくさんあって、俺がうっどさんと接することのできた時間はほんの少しだったけど、そういう時間が与えられたことが嬉しかった。シカクでもうっどさんのCDを置かせてもらっているのだが、どれもすげー変で、誰の音楽にも似ていない。こんな面白い音楽を作っている人が話しかけてくれたこと、俺を知っていてくれたことが自慢である。もっと身近でずっと深いショックを抱えている方がたくさんいると思うからすごくおこがましいけど、やはり俺もショックだ。

昼過ぎからラーメン店と居酒屋を立て続けに取材する。いつも同行しているだいぶ年上のカメラマンの方が、不景気で仕事が減って困っていると言っていた。プロとしてずっとやってきた人でもそうなのかーと先行きが不安になる。俺がお願いしている仕事は単価が安いので申し訳ない。

取材の後、そのままシカクへ行き、少しだけ仕事。シカクの飼い猫ムーちゃんが新たに描かれた西村ツチカさんの絵の買い物袋ができていた。可愛い。

発泡酒飲みながら帰る。あーあ。
俺は死がなんなのかちゃんと分かってないような気がする。しかしただうっすら寂しい。

ハナイさんが送ってくれたうっどさんとの写真。うっどさん、こんな何でもない俺にも少し時間を分けてくれてありがとうございました。
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by chi-midoro | 2016-07-07 23:48 | 脱力

ブラックニッカ日々 2016-7-6

今日は朝が早い。

8時過ぎに外へ出て京都へ。大阪駅で一回降り、「昼得きっぷ」というかなり安いキップを金券ショップの自販機で往復分買う。
が、改札を通れず驚いてよくキップを見ると朝10時以降じゃないと使えないのであった。
帰りの分は使えるからいいとして、1枚余ったそのキップを、これからの未来で上手にタイミングよく使えるだろうか。
そんな機会が無ければまったく用がなくても京都に行くしかない。悔しいから。

とにかく、電車に揺られうとうとしながら京都へ着いた。ものすごく暑い。

日差しで頭が真っ白になりつつ、京都水族館まで歩いて取材の仕事。
思いがけずイルカのショーも見せてもらうことになった。
今日は天気がよくてスイスイ泳ぐイルカを見ているのが気持ちよかった。

イルカのトレーナー(と言うのでいいのか)の人が何人かステージ上にいるのだが、一人、女性の方で、声がすごく良い人がいて、聞くだけで心を奪われるような声で、イルカについて「この子たちには、ショーがうまくいくか失敗するかなんて関係ないんです!この子たちにとっては今日のこの時間を楽しく遊べるか、それだけなんです!だから私たちは、この子たちが少しでも楽しく遊べるように精一杯一緒になって楽しんでいます!」というようなことを言っていて、こうして今書くと「そうなんだね」と言うぐらいの言葉にしかならないのだが、なんか涙がじわじわ溢れて困った。あのトレーナーの人の言葉の発し方が真っ直ぐですごくよかったんだ。「今この一瞬が確かにあった」という感じが、イルカのキラキラ光る体が水面から高く飛び上がった時に、心の中に直接降って来たような気がした。

少し後ろに広報の方がいて、「おいおい何泣いてんだこいつ」と思われたら恥ずかしいと思った。

昼過ぎに取材が終わる。うだるような暑さの中を駅まで戻る。
伊勢丹の中の美術館「えき」というところで安西水丸展をやっていて、優しい方からチケットを譲ってもらったので立ち寄る。

安西水丸の絵は、ずっと好きだと思っているのだが、本当にセンスがよすぎるあまり、切実に感じたことがなかったのかもしれない。
が、原画を見ると、ささっと書いたような色っぽい女性の眉の部分に後から紙が貼ってあって、良いニュアンスが出るまで書き直したことがわかり、絶妙な線が生まれるまでやり直したんだなと思ったり、やはりまとめてだーっと作品をみると凄みがある。
ニュアンスの鬼、という感じがしてくる。全然鬼っぽくないんだけど。

特にポスターとか装丁が良くて、商品と組み合わさった時にすごい効果が生まれる感がある。優しいタッチが商売っ気を取り去ってくれるというか。高浜虚子編「ホトトギス雑詠選集 夏の部」(朝日文庫)という本の装丁がすごく好きだった。山の中に流れる川を笠をかぶった二人が船に乗ってどこかへ行く場面。雨が降っている。線はできる限りそぎ落としてある感じ。シャッシャッシャッ。さっきのイルカからの流れでそれを見ててもじわじわ涙腺にくる。ただの泣きたがり野郎みたいになった。

しかし安西水丸は「ヘタウマ」みたいな系譜で語られることがあまりない気がするのはなぜだろうか。アートでもサブカルでもない立ち位置のせいなんだろうか。画集もこれまであまり出てないみたいだ。展示会場で図録が売られていたのだがちょうど品切れ中だそう。通販でも買えるとのこと。VIEW展という展覧会のために制作したという、最小限の線で描いた風景のポストカードを買う。

家を出る前に「京都駅 ラーメン」で検索したら北海道の味噌の「すみれ」がパッと出てきて、ああいう味噌ラーメンを久しく食べてない、わざわざ今日にきて札幌のラーメンというのもなんだけど、そうだ今日の昼は「すみれ」がいい!と思ったら、「すみれ」が入ってる駅ビルのラーメンストリートみたいなのが丸ごと改装中だった。もういいやと思ってそのまま帰る。

家に戻って少し仕事。

夜までぼーっとして過ごす。今23時35分で今晩中にやるべき仕事がまだだいぶある。
できるかな。

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by chi-midoro | 2016-07-06 23:37 | 脱力

ブラックニッカ日々 2016-7-5

昨夜、ゲオで借りてきた映画を見る。
ブラッドピットの「FURY」っていう映画。面白いという噂を聞いたのだった。

と思って、俺がみていたのはそれじゃなくて「ザ・フューリー」っていうタイトルの違う戦争映画だった。
AMAZONのレビューみてみたら間違って買ったりした人がたくさんいるそうだ。

中盤ぐらいまではブラッドピットってこんな顔だっけ?と思って見ていて、まったく気づかなかったのだが、なんかちょっとセリフ回しがイナタいっつうかモッタリしていて、あとなんか全体的に役者にオーラが無い。

たぶんそんなに予算の無い映画で、戦闘シーンは頑張ってそれっぽく見せてる感(カメラを激しく揺らしたり)のあるペナッとしたものである。思わず笑ってしまったのだが、風景がすごいのどかなのだ。九死に一生みたいなギリギリの戦闘のあと、なんとも気持ちよさそうな山あいの景色が変な間で映って、いや、でも戦争はのどかな自然の中で行われていたんだしなーとも思ってこれはこれでいいのかもと思った。

第二次大戦のドイツの降伏直前の米軍の戦いぶりを描いていて、黒人兵士が同じ米軍の中でも差別を受けていたっていう話で、少し演出がクサすぎるんだけど、人種問題を描いた戦争映画ってあまり見たことがなかったのでそれはよかった。それにしても、AMAZONにも書いてる人がいるのだが、登場する戦車が超ピカピカ。映画を撮るためにレンタルした車両だからあまり汚せない、ということらしい。なんともいいようのない話。

目が覚めて、昨日サボってしまった原稿を書く。
一つどうしてもうまくいかないのがあって、何度出してもNGが出て体力を吸われる。少し寝る。
後になって思えば大人げない逆ギレっぽいメールを返してしまった。

「サイタマノラッパー」を見る。こんな可愛いだけのラッパーがいるなんてホントなんだろうかと思いつつ、役所でラップするところと最後のところは良かった。ライブシーンも出てこないし東京も一切出てこなくて、ただただ閉塞感があるだけなのがすごいと思った。

夕方、取材で中之島へ。流れで20分間の中之島クルーズにも乗せてもらえて楽しかった。
終わるなりコンビニで発泡酒飲む。

夜遅く、10年近く前に仕事させてもらっていた会計事務所の上司が大阪に来ているというので天満で飲む。
遅くまでやってるホルモン長岡からハシゴ。いつでも東京に戻ってくればいいと言われる。

2時頃解散。

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by chi-midoro | 2016-07-06 02:09 | 脱力

ブラックニッカ日々 2016-7-4

朝起きて胃カメラしに病院へ行く支度。
鏡をみたら下唇がぽってり腫れていてセクシーである。じんましんだ。腹立つ。

Tシャツ選びが難しい。派手なのやバカっぽいのを着てたら医者に「こいついい歳してバカ!懲らしめてやれ」と粗いカメラさばきにされたりしそうで嫌だ。

迷った末、しまむらで買ったチャンピオンのTシャツを選んで着ていく。

検査まではスムーズで、心の準備をする間もないほどである。
前回胃カメラをやったのはもう10年前ぐらいだった。
しかしそれから医学も進歩して今では鼻から入れるのが主流になっていると聞く。
それだとそんな苦でもないらしい。

と思って行ったら看護婦さんに「今日は口からですね!」と言われる。
「あれ、どっちだろう。口なんですかね?」と言うと
「え、そう聞いていますよ」とのこと。
この前のイケメン医師が「こいついい歳してバカ!懲らしめてやれ」と思ってそうしたのかもしれない。

まあいいやと思って、検査室へ。
椅子に座るとまず、白くて冷たくて平べったいアイスみたいなのを口に入れられる。
「喉の近くでコロコロしてくださいね。だんだん溶けてきますから」と言う。
最初、あれ、カルピスみたいにうまいじゃんと思ったがそれは気のせいでものすごい苦さであった。
これで喉の動きを止める麻酔なんだという。

それを飲み終えて肩に筋肉注射を打たれる。これが10年前すごく痛かった記憶あり。
しかし今回は驚くほど痛くなく、自分が痛みに強くなったのかもしれないと思った。

「胃カメラは初めてですか?」と看護婦さんに聞かれ、
「10年前ぐらいに一度。でももうどんなだったか忘れました」と言ったら
「そう、今日の検査が辛いのもいつか忘れますから、大丈夫ですよ」と返答され、面白いけど怖い!と思った。

そんで後はもう、横になって口から長くて固いもんを入れられ、最悪であった。
こんな辛かったっけっていうぐらい辛かった。モニターにうつった自分の胃を見ろと言われ、俺も見たいけどそんな余裕もなくオエオエいって看護婦さんに背中をさすってもらって耐えた。

胃の中に特に異常はないが逆流性胃腸炎というのの兆候が見られるという。

ちゃんとした診断結果はまた来週出るとのこと。辛い思いして3600円払って病院を出る。

筋肉注射を打つときに、「眼がシパシパする方がたまにいます運転は数時間やめてください」みたいに言われたのだが、まさに視界がぼんやりして焦点があわず、せっかくだし病院の近くのゲオでDVD借りていこうと入ったは良いがまったく字が読めない。誰が監督で誰が出てんだか、パッケージを遠く離すとようやくかすかに読めるぐらいの。これじゃあただの平日の昼のおじいちゃんである。

1時間したら飲み食い自由にしていいといわれたので桜ノ宮の光龍益でご褒美ラーメン。

一休みしてシカクへ。
今日は搬出日でお店はお休み。あまみさんとおだ犬さんが搬出作業をしていて、自分は発送作業などを。

HONDALADYのDieさんが大阪で昨日ライブがあったらしく帰りがけに寄ってくれた。また飲もうと約束して記念撮影。

シカクでの展示中、大阪に住むことになったえんちゃんがシカクへきて、みんなで飲みに行く。
いこいで三杯ほど飲む。胃カメラでオエオエいったために喉が物理的に傷ついて痛い。でもビールはうまい。

引き続き「右傾化する日本政治」を読む。分からないところもあるが、90年前後に総理大臣がどんどん入れ替わって「総理なんて誰がやったって同じ」みたいな雰囲気になって俺も何も知らないながらにそう思って、政治どうでもいいわと思っていたあの頃でも、実は各総理がそれぞれじわじわと今のナショナリズム&弱者のことなんて知らない的な世の中を作る下準備を(意図的にかどうかは別として)作っていたんだなーと、読んでいて思う。全然「誰がやっても同じ」じゃなくて、怖いことなのだった。

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by chi-midoro | 2016-07-05 00:04 | 脱力