今日は一歩も外に出なくていい。
仕事少しして、昼は今治の定食屋さんでタッパーに詰めてもらってきたごはんとカップ麺。 それを食べてまた寝る。 深い海の底にタッチしてなんとか戻ってきたような、 疲れ果てるほどの眠り。 明日もう東京に行く日か、と思うけど準備する気にならず。 夕飯もまた今治の食材で丼を作って済ます。 「本がすき。」という光文社のブックレビューサイトで内田るんさんが連載をするそうで、 その一回目に「酒の穴」のレビューを書いてくれて、書いてくれただけでありがたいのだが、 その内容がすごく「そうなんだよ!」という感じで嬉しかった。 自分が言いたいことは、人から言ってもらうのが一番いい。 会社勤めしている時の、給料が入ったらドーンと良い物食べて飲んで、 また来月やろうぜ!っていうのを楽しみに一ヶ月がんばる、みたいなのが、 それはそれでもちろん楽しみもあるんだけど、残りのケの日々が辛くて、 それだったら自分は毎日が少しずつハレの方が頑張れると思った。 ただ、そうするためには贅沢はできない。 なので、コンビニの前で酒買って公園で飲んだり、 どうでもいい駄菓子を「うまい!最高だ!」とはしゃいで楽しみ、そうして無理のない時間に切り上げて、 それをまた明日もやる(実際やらなくても「これぐらいなら明日もやれる」と思えるだけでかなりいい)。 憂鬱な仕事だらけの日々をそうやって揉み解すのに酒の力を借りていて、 大泥酔して記憶ぶっ飛ばすみたいなことがしたいんじゃなくて(結果的にそうなる時もあったが)、 毎日適度にレイドバック気味に過ごしたかったのであった。 そしてそういう気分の中に身を置いてみると、 すでに上手にそうしている人が世の中にはたくさんいて、それは都会でサブカル最前線でやっている才気あふれる人では必ずしもなくて、 一見なにもなさそうに見える東京や大阪から離れた場所だったり、 都会の中でも、「こんな場所あるのかよ!」と驚くような静かなどこかにいる人たちだったりすることがわかってきた。 音楽のことでもライターのことでも、競争したり嫉妬したり、「ああ…あれね。あれはねー良いんだけどね、なんか物足りないなーと。流行るのはわかるんだけどね、いや、流行るにはあれぐらいがいいんだろうね」みたいななんか性格悪い語りとか、そういうのが本当に嫌で、自分にもその要素がゼロじゃないからなおさら嫌で、そういう場所から離れたいのに、こんなにのらくらしていても、名のあるライターの方々の世界を少し覗いてみるとそんな世界が広がっていそうで、どうしたらそういうところから遠くにいつつ、死なない程度のお金が得られるだろうかと考える。
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by chi-midoro
| 2018-06-02 11:18
| 脱力
眠りまくる。
昨日の夜から結構寝たはずで、実際一旦午前中に目が覚めたのだが、まだ足りないという気がしてまた布団に横たわってみると眠れた。 今日は15時から取材でご飯を食べるのでそれに備えて何も食べず。 14時過ぎに家を出て都島から日本橋へ。 正午ごろはものすごい雨だったがちょうど外にでる頃にあがった。 傘を持たずに出る。 今日は昔フードファイターをしていたジャイアント白田さんの店の取材で、 昨日からずっとそのことを思うと緊張してソワソワしていたが、 いざ面と向かって話すと向こうが落ち着いた感じだからか案外リラックスした。 色々とお話を聞き、大食い時代は何ヶ月もかけて胃を拡張させていた、みたいな話を聞いた後の自分の食べられなさ。 朝から何も食べてないのに通常サイズの串5本ほどで限界である。 撮影用に1本だけ出してもらったジャイアント串っていう、 店の名物のめちゃくちゃデカい串を、せっかく出していただいたのでなんとか食べる途中に「もうだめだ…」と思った。 お茶のおかわりをもらって流し込む。 それを横でジャイアント白田さんに見られてる状況が小食王決定戦みたいで面白い気がした。 取材が終わりへろへろになって帰路。 横になって過ごす。 おそらく今は肉だの揚げ物だの、脂っこいものが食べられないっぽい。 (とはいえラーメンは食べたいし食べる) 生活を見直せば元に戻るのか、もうだめならだめで山菜とかを少しだけ食べて細っていきたい。 一旦寝て起きてパソコン見ながらダラダラ。 去年だいぶ探した末に通販で買った「オブスキュアサウンド」というレコードガイドが最高で、 ページをめくれどめくれどまったく知らない音楽ばかり。 ほんの少しだけ、佐藤博の「awakning」とか、知っていて好きな邦楽が載っていて、 それだけが足がかりというか、とにかくああいうような、 とろけそうな音楽ばかり載っている本なのである。 それを片手にYoutubeで片っ端から調べてみると、結構な割合で音源があがっていて聴くことができ、焼酎をずっと飲みながらぼーっと聴く。
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by chi-midoro
| 2018-06-02 10:57
| 脱力
7時起床。
8時に外へ出る。 無料のレンタサイクルがあるとのことで、貸してもらって町を散策。 昨日は人気がなく真っ暗だった町だが、朝見てみると小さいながらアーケード街があったり、 良さそうな店がポツポツあるのがわかる。 向こうに今治城が見えたのでそっちまで行ってみて、 城門をくぐって城を見上げる。 お城の前に「公園堂食堂」という大衆食堂的な店があり、相当いい雰囲気なのだが、 10時から取材で山ほど食べなきゃいけないので我慢する。 城近くの売店をのぞいたら探していた徳島製粉の「金ちゃんねぎラーメン」が売られていて、買う。 再び自転車に乗って取材先の店まで行き、 焼豚玉子飯、オムライス、ナポリタン、煮玉子、カレーなどを出してもらう。 到底食べ切れず、パックに詰めてもらう。 それにしても焼豚玉子飯が想像以上に美味しかった。 またゆっくり来たい店であった。 レンタサイクルを宿に返し、歩いて今治駅へ。 そこからJRで松山駅へ戻る。 飛行機の時間までまだ少し間があったので市電に乗って松山市駅までいってデパート屋上の観覧車に乗ってみたり、 お土産にじゃこ天を買ったりして過ごす。 リムジンバスで空港へ向かい、15時発の飛行機に乗る。 行き同様、ひと眠りしたらもう大阪。 空港のコンビニでチューハイ買ってひと休憩して帰路につく。 1時間ぐらいの電車でずっと眠り、家についてすぐ横になって1時間ぐらい寝て、それでもまだまだ猛烈に眠く、夕飯に「金ちゃんねぎラーメン」食べただけでほぼ何もせず朝まで寝る。
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by chi-midoro
| 2018-05-31 10:53
| 脱力
10時半頃家を出て環状線に乗る。
取材に同行してくれるみゆきさんと西九条で合流し関西空港へ。 往復5千円で愛媛の松山に行けるPeachの飛行機があり、それに乗って取材に行く。 飛行機に乗っている時間は30分ちょっと。 ウトウトしていたらウソのように簡単に着く。 というかこうなると家から関西空港と空港での待ち時間があまりに長時間に感じられてくる。 松山空港から松山市街まではリムジンバスで20分ほど。 バス代は500円ぐらいだった。 取材先に近い「大街道」という駅近くまで一気にいくバスがあったのでそれに乗る。 愛媛の地酒が安く飲める店で酒取材。 じゃこ天などをつまみに美味しいお酒をいただく。 取材を終えてずっと行ってみたかった鍋焼きうどんの「アサヒ」という店に急いだが、 営業時間が短く、もう終わっていた。明日は定休日とのことなので今回はいけない。 「仕方ないか」と思ったが、後になってじわじわと悔しさがこみあげてきた。 大街道のアーケードやその脇の飲み屋街を散策し、小雨が降ってきた中を歩いて鯛めしの店へ。 自分はすでに満腹で「ふくめん」っていう糸こんにゃくの上にみかんの皮とか鯛とかを散らした郷土料理を食べる。 店を出るとちょうど雨がやんでいて、行ってみたかった「バー露口」という老舗バーへ。 ハイボール発祥の地とも言われている店みたいで、最高に渋い外観。 中に入るとカウンターがあり、お客さんが一人いて、端の方に座らせてもらう。 ハイボールをいただく。 マスターとお客さんは直島の芸術のことや、どこどこで〇〇展があって、とか、こんどこんな劇がある、とか アートな話を静かにしている。 こっちの方にはママが来てくれて、お店のことを教えてくれる。 マスターとママをイラストにした可愛いコースターをくれた。 ハイボールが入った8オンスのタンブラーがすごくよくて、聞けば少しずつ割りたりしてなくなって、もう残り10個ぐらいしかないんだとか。これを作っていた工場も今はもうなく、ここにあるだけのものになっているらしい。 手に馴染む大きさで口にあたる部分はすごくガラスが薄くて、底が5角形で適度に重い。 氷が溶けてカランと鳴る音もキレイなんだという。 ここのハイボールはこのグラスでなくちゃダメらしい。 この店のハイボールはサントリーの濃いめのハイボール缶の味のモデルになっているそうで、 マスターが何度も試飲して作ったらしい。 普通に今まで飲んでいたあの缶の源流だとは…。なんか嬉しい。 っていうような話を聞かせてくれるママが気さくで最高である。 ドタドタっと音がしたら、「猫ねきっと」と、床下を時々猫が走っていくらしい。 静かにオールディーズが流れていて、柳原良平さんが好きでよく来ていた店らしく、サインや絵が飾ってある。 今年の何月かで60周年になるそう。 良い店だった。 すぐ近くに、酒場放浪記が来たらしい「小判道場」っていう店があったり、周辺の飲み屋が魅力的過ぎるのだが、 とりあえず事前に調べていきたいと思っていた「瓢太」という飲み屋兼ラーメン屋に行くべく、 松山城の方へ歩く。 ちょうど満席で少し待ったが、ほどなくして入れた。 しらすおろしや「のれそれ」を食べつつチューハイを飲み、ラーメンをもらう。 甘い甘いとは聞いていたがスープが甘い。 分厚いチャーシューの甘さたるやすごい。 みゆきさんに分けてもらった鯛めしのダシも甘かった気がする。 食べられなかった「アサヒ」のうどんも相当甘いという。 この強烈な甘みがクセになる。 もうこれ以上何も食べられないぐらいの腹具合となる。 明日また朝早くから今治で取材なので夜のうちに松山駅から今治駅まで移動する。 特急に乗ると1500円弱で30分ほどで着く。 行き当たりばったりの無計画状態だったが、今治港の近くのビジネスホテルを予約することができた。 今治駅前は賑やかな松山と打って変わって人が全然いない。 暗い夜道を海の方へ歩いて行くと、ほんの数軒のキャバクラか風俗か、そんな店が並ぶ一角があり、 「梁山泊」というネオンが輝く中華料理屋がポツンと営業している。 この辺の店に出前をしたり、夜の仕事の人が食べに来たりするのだろうか。 (いま調べてみると、この店の「焼豚玉子飯」が相当旨いようだ) 部屋につき、海の見える浴場でシャワーを浴びてカップ焼酎飲んで寝る。
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by chi-midoro
| 2018-05-31 10:40
| 脱力
昼前に目を覚まし、
昨日の鍋の残りの汁に昨日の鍋の残りの麺を入れてマイラーメンを作成。 満腹になり過ぎ、横になる。 国会中継を流しながら昼寝して、 15時過ぎに外へ出る。 天六まで歩き、阪急線で十三へ。 片道190円。 16時5分から第七藝術劇場で「ラッカは静かに虐殺されている」という映画をやっていて、 どうしてもそれは見逃さないようにしようと思っていく。 駅まで水買って劇場へ。 さっさんが今日も受付で、挨拶してすぐ開場となり席につく。 予告編の映画が見たいのばかりだった。 今の気分としては、ものすごい労力をかけられて作られたような大作フィクションか、 よっぽど変なフィクションか、それ以外ならドキュメント映画が一番みたい。 想田和弘作品を一挙に今度上映するらしく、それも見に行こうと思う。 第七藝術劇場の会員になって、交通費を別にしたらいつでも千円で映画をみれるのだが、 その「いつでも千円で」という気分がいい。 「今日暇だし映画行ってもいいな」と簡単に思える状態が嬉しい。 それで、「ラッカは静かに虐殺されている」は「カルテルランド」を撮ったマシューハイネマン監督(83年生まれで驚いた。若い)の作品で、圧政を行ってきたアサド政権に対する反政府運動が激化して政治的な空白地帯となったシリアに、イスラム国ことISが突如現れてその場を仕切り出し、恐怖政治的な統治を行っていくのを、「ラッカは静かに虐殺されている(RBSS)」という、インディ―報道チームがスマホやパソコンを駆使して海外に訴える。訴えたことによって海外にISの非道な行いが伝わり、ISへの非難が強まっていくんだけど、その代償としてISに命を狙われることになり、実際に仲間が何人もつかまって殺される。RBSSにはシリア内にとどまって命がけで報道する国内組と、そのデータを受け取ってトルコやドイツに住みながらニュースや映像をFacebookやTwitterで公開する国外組がいる。 シリアを自分たちが安定して統治しているように見せかけたいISはRBSSの存在を目の敵にしているから、RBSSがシリアから映像だのニュースだのを発信できないように電波を監視したり町の中にあるパラボラアンテナを片っ端から破壊したりするが、RBSSはその裏をかき、なんとか報道を続ける。 見ていて「ほんとかよ」と思うぐらいハードな状況で、共感するとか、そんな生易しいものではもちろんなく、自分は一体何を(さっきまで自分はスマホを使いヤフオクで安いスニーカー探してたりしてた)と情けなくなるような映画だった。と同時に、やろうと思えば究極に普通な設備であっても何かができるという見本を見せつけられ、お前も何か世界を少しでも良くするために何かしてみろと言われているような熱い気持ちにもなるのだった。 皮肉なのが、ISが国際的な非難の対象になると、今度はアサド政権がそれを駆逐する側として勢力を盛り返し、シリアをバンバン空爆する。ISも打撃を受けるんだけど、関係ない市民も被害を受ける。家に帰って調べてみると、ロシアはアサド政権を支持していて、アメリカはアサド政権に反対していて、その代理戦争的な側面もあるというし、双方とも、ISについてはアンチで、みたいな複雑な構造になっている。映画の中でも「ISが殲滅されてもまた別の勢力が台頭するだろう」みたいな話が出てくる。 貧困と飢えと空からいつ爆弾が落ちてくるかわからない不安があれば「俺たちは神の使者だ!」とでかい声で謳い上げる集団にすべてを託したくなる。これも映画の中で、ISが子どもを積極的に戦力にするという話が出てくる。親が買ってやれないケータイだとかを与えて仲間に取り込んで洗脳し、疑問を浮かべずに爆弾を抱えて攻撃できる存在に育てる。そんなことが可能なのも、まずはベースに強烈な貧困と不安があるからだろう。 それはおかしい、ということはわかるが、じゃあどうしたらいい、はわからない。 わかんねーと思って劇場を出て、とりあえずそのまま駅へ向かって天六へ戻り、 コンビニで発泡酒を買って飲みながら歩く。 マシューハイネマンの撮り方はちょっと独特で、天六の町がなんかあのタッチで切り取られたように感じる。 納豆ご飯や味噌汁で夕飯を済ませて太閤閣の蛍を見に行く。 今年もたくさん見えた。 近くを飛んでいるので手を差し出したらスッと止まった。 グリーンのようなイエローのような、こんな蛍光色が似あうようになりたい。 庭園を散歩して川沿いのドンキホーテにふらっと立ち寄り、 買い物して帰宅。 明日の準備しつつ明け方まで起きてしまう。
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by chi-midoro
| 2018-05-29 04:41
| 脱力
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