キセルの新譜「凪」。
ずーっと昔のアルバムから聴いてるけど、どんどん生活の中から生まれる音楽になっていって、おとぎ話のような幻想的な方向へ想像力を伸ばしていく感じじゃなくて、日曜の昼に商店街歩いててふと感じるぼんやりした気持ちとか、ちょっと遠くに電車で向かう、ぐらいの気持ちに焦点が当たってる気がする。夜の夢のようにどこに行くのか分からない感じってよりは、ちゃんと目が覚めて歩いてるのに白昼夢的なぼんやりした世界にすーっと吸い込まれそうになる時のような。近作では曲の輪郭もぼやけて溶け出してる。なんつってこんなこといくら書いても仕方ないんだけど。とにかく最高に茫洋とした心持ちになりました。
アルバムにも入ってる「夜の名前」のPV出来てた。
これを見たらまたすぐに海に行きたいと、そりゃあ思う。
早めに買ったら特典のDVDもついてきてお得。このDVDに入ってるライブ版の「エノラゲイ」すごい。こういう低空飛行のような激しさにいつかたどり着きたいものだ。リキッドで実際聴いてた時もすげーと思った。ドラムがいいんだまた。