古いアパートのお風呂みたいな四角くて狭い浴槽に入っていたら水着の吹石一恵が入ってくるという夢。
夢占いをするまでもなく、欲求不満だと思われる。 東京に来たし二郎のラーメン食べたいなとツイッターに書いたところ、この前新宿のライブにきてくれた「こまんたれ部」さんが行きましょうと声をかけてくれたので、13時に三田本店に集合することに。 台風の影響は少なくとも東京にはあまりなかったようで、電車も動いているし、町も普段通り。 三田駅から歩いていると田町で働いていた辛い日々をちくちくと思い出す。 無事こまんたれ部さんと合流し、一緒に並ぶ。 15分ほどで店に入ることができ、久々に食べたがうまかった! 麺はぐにぐにだし、なんでうまいんだか分かんないがうまい。 豚肉もほろほろである。しかし10口食べたぐらいでもう満足し始め、なんとか頑張ったが完食には程遠い状態。 小ラーメンでこれ。麺の量どれぐらいなんだろう。500グラムはあるんじゃないだろうか。 年々食えなくなってる情けない。 でもまた食べたいなーすでに。 小雨をミストシャワーのように気持ちよく浴びつつ、腹ごなしに東京タワーまで二人で散歩。 お土産ショップでキーホルダーを買い、さらに虎ノ門~新橋へと歩く。 小説の話(長嶋有の新しいのが面白いそうなので読んでみよう)、仕事の話、アンテナショップの面白さの話などをした。 新橋あたりを歩いている時に、アンケートおばさんに声をかけられる。 「こんなところにもいるんだな」と思いつつ少し話を聞くと千円の図書カードをもらえるという。 夜からお仕事だというこまんたれ部さんを新橋駅まで送り、引き返してアンケートを受けることにした。 ジュースの試飲。 しかしこのアンケートの世界というのは、なんか面白い。 おばさんと約束したので内容は黙っておくが、 これで図書カードもらえるなんて。 大事に使おう。 帰り際、「優しそうないいお友達だったわねえ」と言われた。それを俺に伝える気持ちが面白い。 部屋に戻り、ゴロゴロ&帰り支度。 母親がちょうど近くを歩いていて話す。 近所の瀬戸物屋さんが店をたたむらしく、それがなんとも悲しいのだそうだ。 あと、なにかで領土問題の話になって、 「争いが起きるぐらいだったら竹島を爆発させた方がいいと思うけどできないのかねえ」と言っていた。 島を爆発させるってどんな状態か想像できず笑えた。 リュック背負い、両手に荷物を持って少し早めに東京駅へ向かう。 もう今日はなんも食わねえ!と二郎を食べた直後は思っていたが、なぜか無性にすき家のキムチ牛丼が食べたくなってきた。 時間に余裕もあったので、この辺にあったはずと思う場所を歩くも見つからず。 すでに無くなっていたようだったが、そうなると引っ込みがつかず、かなり歩いて無事別の店舗を発見。 一口食べてみると「そうそう!これこれ!これが食べたかったんだ」と思ったくせに最後は不快なほど腹いっぱいであった。 新幹線、「ぷらっとこだま」のチケットで乗る。 自由席の方が広々使えると思ってそっちにしたのだが、 19:26発の最終で、仕事帰りとおぼしき背広姿の人がたくさん乗ってくる。 品川でも新横浜でもどんどん人が増えてきて、満席状態でなんだか落ち着かないと思ったが、三島駅でみんな降りて行った。 あとはほぼガラガラ。 めいっぱいリクライニングを倒して寝たり田口史人「二〇一二」を読んだり。 タイトル通り、2012年の日記が中心になった本で、円盤のことや「レコード寄席」で各地へ遠征した記録、日々思うことなどがぎっしり書かれている。我々のコマツさんが出てくるところを読んでいたらコマツさんからツイッターで返信がきたりして面白かった。 この日記の中で田口さんが繰り返し言ってるのが、”なんちゃって表現者”が多すぎるということや、そういう人たちの馴れ合いが本当に不毛だということ。円盤というと、いわゆるインディーズなシーンにも関わっていそうだけど、そういうものには一切興味がないという。まさに俺はそのなんちゃってな感じでバンドをだらだらやっている(円盤にはすごく昔に一度出させてもらったことがあった)側なので耳が痛い。が、円盤は持ち込みの作品を主に扱うスタイルで有象無象いろいろな人が持ち込んでくるんだろうし、どこかで厳しく線引きしないとやってられないのかなと思った。 それにしても田口さんは「働かないやつ」、「楽して生きようとするやつ」などにやたら厳しい。「新型うつ」とか「ワーキングプア」といった言葉に対しても「甘ったれたこといいやがって」的にかなり怒っている。確かに田口さんはかなり働いていて、日記の中でも本当に忙しく動き回っている。あと、イベントを企画してもお客さんが数人しかいない日などが頻繁にあるらしいのだが、金がない…もうやだみたいな弱音は全然吐かない。だから実際すごくポリシーを持ってそれを実行し続けていると思う。だから厳しいことを言うのだろうし、その厳しさなしにはやっていけないことをやっているんだろう。そういう部分を読むのは俺は辛い。 というような感じで、読んでいて「君は君でいいんだよ」というような勇気が出る系の本ではまったくないけど、シカクのお手伝いをしてる自分として、小さなお店の運営にまつわる話として面白かった。ぽつぽつ知り合いも出てくるし。あとポータブルレコードプレーヤーが今すぐ欲しくなった。 勇気が出る系って自分で書いていま思い出したのだが、古谷利裕「人はある日とつぜん小説家になる」も数日前に読んだんだった。磯崎憲一郎、柴崎友香、福永信、青木惇吾などの小説家の小説を論じた本なんだけど、あとがき的な「おわりに」の中に抜き出したい箇所がいくつかある。 「芸術は、社会のなかにあるのでもないし、社会の外にあるものでもない。社会こそが、芸術のなかにあるはずです。より正確には、芸術というより、人に芸術を生み出させる力というべきかもしれません。それは社会よりも大きなもので、社会はそれによってはじめて可能になり、下支えされる。芸術の社会的な役割などを問題にするのは、その意味で間違っているように思われます」 「誰かによって一度でも考えられたことは、この世界のなかで実現される可能性をもつ。それは、強く思えば願いは叶う、ということとは違います。おそらく、個人という単位においては、願いは多くの場合、現実的には叶わないとさえ言えるでしょう。人は失望とともに生きる。しかし、誰かが願ったことは、別の誰かにおいて叶えられる可能性が生まれる。これは別にオカルト的なことではありません。誰かが何かを考え、それを願い、その願いが別の誰かへと受け継がれることで持続すれば、それは実現の可能性をもつ。あるいは、誰かによって一度でも考えられ得たことは、それが途切れ、忘れられたとしても、いつかは別の誰かによって再び考えられるでしょう。ブロートとの会話のなかでカフカが、希望は大いにあるが、それはわれわれのともにあるのではないと言ったのは、おそらくそういうことではないかと考えます。芸術にとって重要なことは、ともかく何かしらの「良いこと」が、誰かによって一度でも考えられる、ということではないでしょうか。良いことを考えつき、良い状態を想像-創造すること。それを一時期でも、頭のなかに存続させること。それは決して想像的なものへと退却することではないはずです。現実の下らなさによって、考えられた「良いこと」が否定されるいわれはありません」 「個人は常に卑小であり、状況に支配され、利己的で、下らない、どこへ転ぶとも知れないふらふらとした存在で、頭のなかの「良いこと」は現れてもすぐに消えてしまうかもしれないのですが、そうだとしても、そのような個人によって考えられた「良いこと」は、個人の卑小さを超えて存続し得る。そして小説を含めた「作品」はきっと、それをある程度は保存するでしょうし、良い考えは、いったん消えてもまたいつかあらわれるでしょう。そしてそれは、個人の愛すべき下らなさやいい加減さや胡散臭さや欲深さとは、きっと矛盾しないのだと思います。わたしたちが指向すべきなのは、突っ込まれる隙のないような完璧な人や完璧な考えではなく、たんに良い考えであり、良い人、良い行為、なのだと思います」 と、こっちは、読んでいるとなんだか元気が出る。領土問題もインディーズ問題も生活の問題もあるが、良いことが誰かによって考えられて引き継がれて行くのは止められないと信じたい。 それにしても、こだま新幹線が止まる駅で、のぞみ、ひかりが追い抜いていくそのスピードがすごい。笑ってしまうほどである。 新幹線はすごい。最高の酒場。 家につくと、たまっていた仕事と生活に直面することになり、また酒を飲む。 東京で会った妹に「毎日じんましんが出てさ」と話すと「わたしアルコール病棟にいたから分かるけどお兄ちゃん結構末期だよ」と言われた。 しかし、酒以外に手立てが思いつかない。 ゴルフでもするかな。
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by chi-midoro
| 2016-08-31 03:13
| 脱力
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