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ブラックニッカ日々 2016-11-10

今日もずいぶん寝た。ケガが治りそうっていう言い訳で惰眠貪ってる。

昼は「袋めんの片手切りキャベツのせ」。
袋めんって、具を何も足さないと寂しいけど、
具を足してしまうと本当にその袋めんが味わって欲しかった味じゃなくなっちゃって、
特にキャベツ入れるとちょっと甘くなってしまい(麺を茹でる時に同じ鍋で一緒に茹でてるから悪いんだろうけど)、
初めて食べる袋めんだったのだが、本当の味がわからずじまいだった。
書いてみてわかったが、書くほどのことでもなかった。

14時半ごろ家を出て京橋から京阪で京都・七条へ。
京阪電車の座席に座って5分ぐらいで眠くなって次起きたらもう七条だった。
電車で読もうと思っていた本をホームのベンチで読む。
今日は影山裕樹「ローカルメディアのつくりかた」を読んだ。
北九州市の「雲のうえ」とか、ああいう、ローカルなフリーペーパーや自費出版に近い本を紹介する本。
紹介されている本が結構どれもちゃんと作られたものなので「何これ!やばい!」みたいな感じのものは出てこなかったけど、
いつか買ってみたいと思っている「ヨレヨレ」や、シカクでも売ってる「kalas」、滋賀にある菓子屋の「たねや」が作ってる「La Collina」とか、気になる本もあった。
絶対もう、こういう本が色んなところでバンバン作られていった方が楽しいのは自分的には絶対間違いないことなのだが、嫌じゃない方法でお金に結び付けるとか、お金にならなくてよかったとしても、せめて作った分がみんなに喜んで読まれるような内容になるようになっていくといいなと思った。つうか、この本に紹介されている本はそれを色んな方法でクリアしてるのだ。

ここ数年、旅行でどこか行くと、街ごとにかなり内容もデザインも凝ったフリーペーパーがあったりして、あれば必ずもらって帰る。東京に向けて発信するんじゃなく、地元の人に向けた情報であればあるほど体温が感じられて面白い。もっとみんなどんどん作って欲しい。大変かもしれないけど。

今日は「サウナの梅湯」という銭湯で「Get湯」というイベントがあって、いや正確にはイベントは何日かにまたがってやっているのだが、その会期の中のパーティーの日が今日で、それを見にきた。オープンまで時間があったので、コンビニで焼酎カップ買う。レジの女性に、「どうしたんです、手、うっわー痛そう」みたいに話しかけられて、最後「気を付けてくださいね!」と俺が言って去ったのだが、あれ、向こうのセリフだったかもしれない。

京都寒い。鴨川の風景寒々しい。マックのポテトの匂いが異様に食欲をかきたてる、でも我慢。

そうしてようやく「サウナの梅湯」へ行き、番台で入場料1000円払う。1000円払うと缶ビールもついてくる。
入口近くの人にいきなり「ゲットー酒場トレーナーだ!僕も持ってます」と言われてうれしかった。
「Get湯」はNONCHELEEEさんとか、小磯竜也さんとか色々な人がグッズを作って売っているイベントで、その中からNONCHELEEEステッカーと「Get湯」オリジナルの石鹸ケースを買うことにした。
番台の横に、外に向けてDJブースが組んであり「諸行亭無常」さんがDJをしていた。
チミドロのことを知ってくれていてお話もできた。
なんせ一人で、それほど広い会場でもないから、どうしようか、しばらくしたら帰ろうかなと思っていたが、この「サウナの梅湯」がフジテレビ系の「ノンフィクション」というドキュメンタリー番組に何か月か前に出たらしく、その上映会をするというのでそれを見て帰ることにした。

で、女湯の浴室にプロジェクターが設置されていて、梅湯の主人の湊三次郎さんという25歳の男性とZEN LA ROCKさんがトークしながら番組を見ていく時間となった。椅子は銭湯の椅子。

そしたらこのドキュメンタリーが本当によくて、湊三次郎さんは、静岡の浜松出身で、育った街には銭湯がなかったらしいのだが、ある時に別のどこかで入った銭湯の雰囲気に衝撃を受け、以来銭湯マニアとして日本全国の銭湯を巡り歩いたという。で、「サウナの梅湯」でバイトしてた時期もあったらしいのだが、その梅湯が廃湯すると聞き、「俺がやります!」みたいな感じで3年契約で譲り受けることになった。そうして始めたのが2015年のことで、まず改修するのに400万かかって、さらには客が全然こなくて、銭湯の煙突や浴槽の老朽化も進んでいて、それを直そうとしたらまた多額の修繕費がかかり、みたいに軌道に乗らず、もうやめようかなと思いながら、でもなんとか1周年を迎え、最初は完全に一人でやっていたのが、最近では客足も増えてきてバイトを雇えるようにまでなってきた(最初は500円だった時給が京都の最低賃金まで上がったらしい。まさにシカクでの自分のようだ)。

その湊さん本人がいる前で、その銭湯の中でドキュメントを見ているという経験、なんかすごく不思議で、良かった。湊さんは、元々はオシャレ大好きの若者で雑誌のスナップに乗るような人だったのだが、今は全然そんな余裕がないらしく、でもなんか何着ててもオシャレな雰囲気があり、1週間に一軒のスピードで無くなっていく銭湯をなんとかできるだけ残していきたいという意志の強さも、飄々とした雰囲気の中にあるようで、すごく魅力的なひとだった。あと、ZEN LA ROCKさんの仕切りがとてもうまくて、そういうのも含めていい時間だった。見終わると、この銭湯にお金を払いたくなる。とりあえず缶ビールもう1缶買う。

そうしたらNONCHELEEE&AIR冗談のライブが始まったので、せっかくだし少し見ていこう的感覚で見始めたらこれがとんでもなく素晴らしかった。NONCHELEEEさんとAIR冗談さんが二人で、ツービートっぽいテイストの与太話というか掛け合いをしながら、たまに曲をやるみたいなサンプラー漫談スタイルで、曲も途中でビューンと止めては「カマゲン!」つってまたやったりして、自由かつ開放的なムード。しょうもなさ、愛嬌、土臭さ、かっこよさがごたっと絡み合ったライブで、結局ずっと見た。
「生の魚を生づかみ」って言ってるだけの曲とか、「干潮満潮」とか言ってるだけの曲とか、最近聴いたどんな音楽にも似てないスタイルで心底シビれた。

思わずNONCHELEEEさんに名を名乗り、ゲットー酒場のことも知ってくれていたようなので「いつか出てください!」とお願いして帰路に。いこさんやよいまつりさんにも会えて良いお出かけだった。

帰りも寝て起きたらもう大阪。
ここ数日、ずっと修正を繰り返し頼まれている原稿があり、それがすっきりしなくて、
どうしても他の仕事をする気が起きず。なんつって言い訳だけど。

by chi-midoro | 2016-11-11 03:39 | 脱力
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