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ブラックニッカ日々 2017-01-17

今日はがんばって朝から仕事。
方々にメール送ったりする。
焼酎をちびちび飲みながら片付けていく。

昼、郵便局にポン酢代を払いに行く。
ひどい寝癖で。

昼ご飯はいただきものの沖縄そば。
具が何もなかったので純然たる麺と汁。

おとといぼーっと「ちびまる子ちゃん」を見ていたら、
お母さんが風邪を引き、それでまる子たちが普段お母さんが当たり前のようにしてくれていたことのありがたさに気づく、というような話で、横になったまま泣いて見ていた。

もう、こういうのなら自分はなんでもよくて、後で考えたのだが、
「誰にも顧みられることなく存在した思い」みたいのでもう十分感傷的な気持ちになれるっぽい。
30代後半まで生きてきて、ほとんどの思いは、結果に結びつかず、従って特に誰にも気づかれることなく消えていくものだということがわかってきた。
自分の努力(大した努力してないけど)が何か華やかな結果に結びつくことなどほぼ無いことがわかってきたし、
ということは、他のたくさんの人々の努力や思いのほとんどにも自分は気づけぬままにいるということだ。

なので、そういう人知れず続けられてきたことが、ふと、死後とか、その人が病にたおれた後に明らかにされてそれが奇跡的に誰かに伝わるようなのはもう、これは容赦なく涙が出る。みんなそうだろう。仕方ないことだ。泣くボタンを押されて涙が出るような、反射的な。

「北の国から」で、草太兄ちゃんが事故で死んで参加できなかった螢の披露宴で、本人がやるはずだったスピーチを練習用に録音していたテープが見つかって、それを流すっていうシーンがあって、もちろんそれも見せどころっていうか、泣くボタン、みたいなシーンなのだが、死んだ人の声とか、書き残した文章とか、それだけで威力ありすぎて、なんだか面白くなってきた。

実はこれだけがんばってきました。みんなのことをこんなに大事に思っていました。みたいなのをとりあえずあることないことテープに録音しておいて損はない。そんな気がした。

ずっと聴いてる小沢昭一の「日本の放浪芸」も、そこに収録された芸の主も、小沢昭一自身もみんなもういないっていう感じが何か思わせる部分が好きで聴いているのかもしれない。俺は死んだ人が、好きなのか。

チミドロメンバーから、スタジオで練習した模様を録音したMP3が届く(俺は不在)。
今度のライブ用に作った新曲をみんなが練習している。
それもなんだか草太兄ちゃんのスピーチのテープみたいに聴こえてきた。
みんなが「なんだこの曲!終わりがわかんねえよ!」などと文句を言っているのも良い。

大みそかに酒を売りに行って、そのお金で餅を買って新年を迎えようとするおじいさんが、
道端で雪をかぶっている地蔵を見て気が変わり、足元にその酒をお供えしてきて、
そのお礼に地蔵がお酒をたくさん持ってやってくるという「酒地蔵」という曲をみんなが何度も練習している。



by chi-midoro | 2017-01-18 02:37 | 脱力
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