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ブラックニッカ日々 2017-6-22

朝風呂、そして朝食。
旅館には自分たち二人の他に、
男女8人の70歳ぐらいの方々がいて、
その人たちの部屋にはなんとか中学同窓会御一行様と書かれていた。
その人たちが朝ごはんを食べながら、
「わたしはデブだすけ(だから)~」みたいに話す「だすけ」がいい。
テーブルからちょっと離れた位置に炊飯器があってそこにご飯をおかわりしに行くのを
「いい運動」と言って笑っていた。

それにしても米がうまい。
当たり前か。
粒が立ってるって言うのでしょうか。
一粒ずつ美味しい。

旅館の近くを少しだけ歩く。
どっちも向いても山。
先日から日本の都道府県の地形を調べるような仕事をしていて、
とにかく山が土地に与える影響の大きさを感じた。
山が土地と土地を隔てるとか。
山が多いから、稲作はやりにくく、代わりにこういう産業が栄えるようになって、とか。
それ以前に、山がいつも見えているということは絶対にそこに住む人にとって何かだろう。

東京だとほとんど、中央線に乗ったりしないと山が見えなくて、
大阪は中心地からでも山が見えるのが嬉しい。

送迎バスで糸魚川駅前へ戻り、
駅からひすいラインに乗って市振駅へ。
市振は富山との県境に近く、
日本の東と西の中間地点といったような場所で、
道の駅で売ってるどん兵衛は関東だし関西だし両方ある。
ここはまだ新潟県ではあるのだが、食堂では富山名物のブラックラーメンが食べられる。
ということで食べる。
少し辛くて美味い。

近くの展望台から日本海を見晴らす。
本州の背中の線を見ているんだなーとぼーっと思う。
ここから新潟市までは200km近くも離れている。
なんと長い県なのか。

電車に乗って糸魚川駅へ戻り、
市役所の方と合流。
まったく知らないで来てしまったのが、
今日が大火事からちょうど半年の節目で、
近くの小学生が、育てた鉢植えを火災のあった商店街に置きにいくという催しがあり、
それを役所の方と一緒に見せてもらった。
合間に色々と話も聞くことができた。
テレビ局もたくさん来ていて、「これテレビ映るんですか!やった」と喜ぶ小学生たちが素直な感じでかっこよかった。

取材が終わり、再び町を散策。
喫茶「チロル」でコーヒーを飲み、「あおい食堂」で名物のブラック焼きそばを食べる。

火災で燃えてしまった店で今は別の場所で営業している「花のれん」というスナックへ。
常連さんの邪魔にならぬよう少しだけ静かに飲めたら満足、というような覚悟で行ったのだが、
最高に気さくで客あしらいの上手なママさんと、次々現れる味のある常連さんたちとに優しくしてもらい、
気付けば18時から24時近くまで飲んだ。
ほら!すずきさんも歌って!と言われて調子に乗って何曲も歌った。

93歳でみんなに「会長」と呼ばれているおしゃれな男性がいて、
「そろそろ帰るかな」と話していた常連さんも「え!会長くるの!?じゃあ、いる!」と言って目を輝かせるほどなのだが、
その人の歌がすごく良かった。声量がすごくて、味もある。
肩に手を置かれ「大阪から来たの?じゃあ」といって「大阪すずめ」や「宗右衛門町ブルース」を歌ってくれたりした。

「また来てくださいねー」とママに見送られ店を出る。
ホテルへ戻り、缶チューハイ半分飲んで寝てしまった。

by chi-midoro | 2017-06-23 23:40 | 脱力
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