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ブラックニッカ日々 2017-10-04

昼に目が覚める。
3日前ぐらいに買ったけどおにぎり食べたら気が済んで残してあったコンビニ弁当が冷蔵庫に入れてあり、それをレンジであっためて食べた。
腐ったりはもちろんしてないが、ご飯がパッサパサでプラスチックを食べているみたいだった。

仕事する。

重たい気持ちだったが原稿を二つ書いたらそれで少し気が晴れた。
こんなことを言えば身も蓋もないが、自分が抱えてる仕事なんて別にいつ自分が突然死んでも誰も一向に困らないレベルのもの。
やればお金をいただけるので頑張るが、無理ならいつだってやめる。
相手に迷惑をかけぬようやるだけである。

何かちゃんと自分が作ったものをボーイズに振る舞いたいと思い、
夕飯は生姜焼きとポテトサラダ。
しょうがが利きすぎてしまい、「辛い!」とブーイング。

ハヤトさんとヤマコットさんと映画を見る約束があり、
20時過ぎに家を出る。
21時から上映される「ダンケルク」を見る。
男3人、一人ずつポップコーンのLを買う。

レイトショーだからから席はガラガラ。
全部で10人ぐらいだったと思う。

「ダンケルク」、第二次世界大戦のイギリスの大撤退を描いた戦争映画である。
登場人物同士のドラマみたいなのはほとんど描かれず、会話も必要最低限。
ドイツ軍に追い込まれたイギリスとフランス軍が窮地に立ち、
輸送船で撤退しようとするも船が攻撃されて右往左往。
そこにイギリスから民間船がたくさんやってきて、兵士たちをイギリスに連れ戻し、
30万人ぐらいの兵士が助かった、という話を描いている。

並んで、迎えを待っている兵士たち。
そこにドイツ軍の空爆がたまにあって、
船に乗れたと思いきや魚雷とかの攻撃で転覆して、みたいな、
理不尽な、っていうのか、どこからいつやってくるかしれない攻撃にとにかくただ耐えるしかないみたいな場面ばかりが反復的に描かれる。

音楽も、反復っぽいおどろおどろしいもので、
途中からだんだん「なんというドSな、意地悪な映画か」と笑えてくる。
海面に不時着した戦闘機の窓が割れず、窒息するー!みたいな描写とか、
空いてる船に逃げ込んだら外から銃撃されて、船底に穴が空き、そこから水がゴボゴボ入ってきて苦しい、とか、
悪夢を見ているような場面ばかりが続く。
いつ死ぬかわからない、みたいな重苦しさは、ラスベガスの事件を連想させた。

かと思えば、空軍が割と首尾よくドイツの戦闘機を撃墜してかっこよく描かれていたり、
イギリス軍は最後まであきらめない!みたいな新聞に書かれた英雄的な文言がドラマチックに読み上げられたり、
戦争のいやったらっさが表現したいのか、かっこよさが表現したいのか、よくわからないところもある。

いびつな映画だなと思った。
リアルな部分と変に簡単にロマンチックな部分が同居している。

決して人に薦められるような映画とは思わなかったけど、
こうして映画館で映画をみること自体の楽しさを久々に感じることができた。

上映終了後、時計をみたら22:55。
風の広場のコンビニが閉まる5分前である。

慌てて走り、夜景を見ながらテラスで乾杯。
月に一回ぐらいこんな風にみんなで何でもいいから映画をみようと話しあう。

24時近く、終電間際に解散。

by chi-midoro | 2017-10-06 01:00 | 脱力
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