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ブラックニッカ日々 2017-10-11

朝からメールしまくり受けまくり。
電話も来まくる。

昼寝しようと思ったが横になっていると電話がかかってくる。

12時半頃外に出て、銀行で振込み。
山塚EYEのドッカイドーのマットを勢いで買ったのと、
自分が着る用にトレーナーを作る代金。
振り込まれた金が一気に金無くなる。

桜ノ宮から新今宮、新今宮から泉ヶ丘と乗り継ぐ。
初めて降りた泉ヶ丘は新興住宅地という感じで、
駅前にデカいビルが建ち、高島屋があったりして、駅前はこんな感じだけど、
もっと住宅街に歩いて行ったら良さそうな町並みも広がっていそうだった。

しかし今日は散策する暇はない。
14時半からパンジョホールというところで上映される「タレンタイム~優しい歌~」を見に来た。
ふとおとといぐらいにツイッターでそのタイトルを見かけ、
そんな名前聞いたことあったなーと思って検索したら、
8年前の映画で、今年の春にようやく日本で公開されたけど、もう今はポツポツと日本のどこかで上映されているだけ、
監督はこの映画を遺作にもう死んでいて、DVD化も簡単にはいかないとのこと。検索して出てくる感想は絶賛ばかりで、
「クーリンチェに似てる」とか、そんな意見もありますます気になってきたところ、
泉ヶ丘で今日の14時半から一回だけ上映されると知った。
しかも市民講座的なイベントの一環なので無料。
これは行くしかないと思って、行っておくことにしたのであった。

小さなホールで、スクリーンも会社のプレゼンぐらいの大きさにプロジェクターで映す感じ。
50代~60代の男女が徐々に集まってくる。

「タレンタイム~優しい歌~」はマレーシアの映画で、
マレーシアは人種や宗教が複雑に混ざり合っている国で、
映画の中にも4か国語が出てくるんだという。

「タレンタイム(TALENTIME)」っていう、
学校主催のオーディションイベントに挑戦する生徒たちとその家族たち、と、学校の教師たちが主な登場人物だ。
間に挟まるギャグは結構下ネタでベタな感じで、物語の展開もそんなに何か飛び抜けた要素があるわけでもないのだが、
脳腫瘍で余生短い片親を持つ男の子、その男の子をライバル視している男の子、耳が聞こえない男の子と恋に落ちる女の子、みたいな登場人物の色々がみんな複雑な、どこかどうにもならん何かを抱えている、それをあくまで、みんな色々あるっていう抜けの良い視点で描いている。
映画に優しい視点が溢れているので、最後のシーンで多少出来過ぎた演出があっても、それも可愛げがあるものとして映る。
耳の聞こえない男の子がお姉さんを夜中に叩起き起こして「恋ってどういうもの?これは恋なの?」と聞くところ、
「こんな時間にする質問?」とか言いつつ、優しく弟に取り合う姉。
あと、そうだ、その男の子が恋する女の子の家族がみんなシャレてて自由な感じで、
その家族を見てるだけで気持ちが軽くなる。
嫌な奴がほとんど出てこない。

でもマレーシアには人種、宗教上の差別が根強くあるそうだから、
この優しさは監督の切なる願いあってのものなのかもしれない。
現実がこうじゃないから、映画がこうなっているのかもしれない。

あと、何度も何度も誰もいない学校とか、誰もいない家が映る。
それが「クーリンチェ」を連想させるところっぽい。あと、一つのことが起きてる裏で必ず何かが進行している感じ。
誰もいない場所が映るっていうことは、「この誰も見ていない、誰にも見られていない場所にも時間がある」ということだろう。
そういう描写に時間を割く映画はやっぱり、誰にも顧みられていないようなものを描こうとしているはずだ。
小津映画も誰もいない家が結構映る。
誰もいないシーンの出てくる映画、集めたい。

どうしても時間までに帰宅せねばならず、エンドロールの途中でホールを出る。
外に出ると、駅前広場の芝生に女子高生二人が寝っ転がっていたり、道に落ちてるゴミを拾ってゴミ箱に入れてる青年二人がいたり、
そしてそれを夕暮れ近い日差しが照らしていて、映画の続きのように感じた。

電車の窓から外を見ていたら給水塔が3つ並んでいるのが見えてきて、これは前にUCさんから教えてもらった、
一押しの給水塔だったかもしれなかった。なんか得した気分。

帰宅し、ボーイズを迎えに行き、今日はカレー鍋だなと思ってスーパーに野菜を買いに行く途中、
ボーイの小学校の同級生のうちだという「日本一食堂」の前を通りかかったら、
「ここで食べたい」と言う。食堂で夕飯食べるのも良いなと思い入店。
ガラスケースに魅力的なつまみがあるし、定番の丼ものやうどんがあったりして、
優しそうなおじいさんおばあさんが二人でやっていて最高である。

カレーうどん、オムライス、ざるそば、をそれぞれ注文。
どれもちょうどいい美味しさだった。

家に帰り、ずっと前から日にちを決めなくてはと思っていた四手網の予約をようやく済ませて仕事。
電話口のおっちゃん、いい人そうだったな。
ハナイさんやイッチーも来てくれるらしくて楽しくなりそうだ。
この前会った岡山のロンリーのはまいさんにも声をかけてみる。

3時頃まで仕事頑張る。

by chi-midoro | 2017-10-12 02:50 | 脱力
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