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ブラックニッカ日々 2017-10-23

雨が降っていないのがしばらくぶりのことに思えた。
台風が去ったばかりでまだ風は強いが洗濯物が干せるのがうれしい。

昼ご飯はミートソースのスパゲティ。

小田島さんに以前「見たほうがいいよ」とすすめてもらっていながらずっと見れないでいた「バスキア」をようやく見る。
1996年に公開されたジャン=ミシェル・バスキアの半生を描いた映画。

バスキア(っていうかそれを演じるジェフリー・ライトっていう役者)のたたずまいがとにかくラフで可愛げもかっこよさもあって、
仕草を真似したくなる。あんな風に服にペンキつけながらルーズに歩きたい。
天衣無縫で感覚的で女性にもモテモテなんだけどずっと差別的な視線にさらされ、
本人は根っから豪胆な人間でもないからか、バランスをとるためにドラッグに溺れていく。
その弱さも含めて愛しくなる。
この世にほんの少しだけ現れて才能を光のようにまき散らして「やっぱ俺の居場所はここじゃないや」って感じで
すぐに去っていってしまったかのように見える。
なんせ27歳で死んでる。

ウォーホルと二人で歩いてるときのバスキアがリラックスして人懐っこい人間でいられる時間がすごく輝かしい。
デヴィッドボウイがやってるウォーホルの話し方とか、目線の動かし方もすごく普通じゃなくて良い。
当たり前のスタイルや、自分たちを制限しようとするものに軽やかに反発していく感じ。
でも、売れることによって、金持ちの怪しげなやつらがうわーっと寄ってきて、
それですり減る。

自分は売れたことがないけど、
絵でも音楽でも、一気に売れて、最初自分の周りにいた自分と近い感覚を持つ仲間じゃなくて
資本を持った後からきたやつとやり取りしなきゃいけなくなると、
どんどん面倒な負荷が大きくなってきそうな気がする。
売れてもなおそこから自由でいるためにはどうしたらいいんだろう。

バスキアはそこら辺がすごくナイーブで、うまくやれなくてすべてドラッグに向かっていってしまった。

インタビュアーに、母親が精神病院に入院していることや、
実はゲットー出身でもない中流家庭育ちのバスキアが、
貧民街の芸術!みたいな感じでむしろ黒人のイメージを利用しているんじゃないかって聞かれたり、
本当に嫌だったろうな。
不憫でならない。うるせーよ!適度に暮らせる金だけ払ったら後は放っておいてやれ!と思うけど、
あんな風に時代の寵児みたいになるとそうもいかない…。

映画を見終わっても、心身衰弱して心細そうにニューヨークの早朝の通りを歩いてるバスキアの姿が消えず、
このままずっと残って良そうな気がする。

夕飯は昨日食べ残したシチューとごはん。

一旦寝て夜起きて仕事。
サボりてぇー!と思いながらも何もしない不安にも勝てずじりじりと進める。



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by chi-midoro | 2017-10-25 02:02 | 脱力
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