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ブラックニッカ日々 2017-11-06

14時から京都水族館に取材の用があり、
早めに着いておいて駅ビルのラーメンストリートでラーメン食べようと思う。
そう思いつつ仕事を少ししていたら割と時間が差し迫り、
京都駅についてみるとラーメン食べる時間などないどころか、
ぴったり予定時刻に到着するかどうかぐらいの時間になっていた。

歩いて水族館へ。
取材はすぐ終わり、自由に中を見て帰って行ってくださいとのことだったので、
クラゲを見たり、イルカショーを見たりする。
京都水族館で見るイルカショーはいつもなぜか涙が出る。
ショーの最後に決まってトレーナーの人が言うのが
「彼らにとってショーがうまくいくかどうかは関係ありません。ただ、彼らは少しでも長く遊んでいたいだけなんです。だから私たちは彼らが少しでも楽しく遊べるようにできるかぎりいい環境を作って、一緒に遊びたいと思っています」みたいな意味のセリフで、
それがいいなあと思うのだ。

いや、実際、ショーに出ているイルカが自由を奪われて不幸なのか、意外と幸福なのか、そこは分からないから置いておくとして、
「みんな生まれてきて、できるだけ長く楽しく遊びたいだけだよな」と思うのだ。
また、日差しを受けてキラキラ光るイルカの体が美しくて、それを見ていると余計なんかジーンとしてしまう。

水族館を出て帰り道とは逆の方に歩き、
この前whatmanさんが教えてくれた「橋本酒店」という角打ちを目指す。
すごく良かったという。

歩いて10分ほど。
生活品を売る町の売店、といった風情の店の奥にカウンターがある。
着いて気付いたがこの店、この前自分が寄稿させてもらった「Men'sLeaf」の表紙の店である。
良い写真だなーと思ったあの店に思いがけず来れて嬉しかった。

客は私と同時に入店してきたご高齢の常連さん一人。最初は緊張したが、生ビールをもらってふっと深呼吸したら一気に落ち着いた。
しばらくお店の大将と常連さんの話に耳を傾ける。

「そういえば今日あいつ見たで、元気そうやったわ。店には来てるか?」
「ああ、こないだも来たで。あとそうや、新田が来たわ友達つれて」
「おお、新田きたか。ニタニタしとったか?ニタニタの新田」

会ったことも無い人たちの顔がぼんやりイメージされる。
自分がiQOSを吸っているのを見て、常連さんが「うちにも同じの買うたんやけど、それ1本1本充電せんでも吸えるんやな?へえー!良いこと聞いたわ」と話しかけてくれる。
1本吸ったら本体ごと充電しないといけないと思っていたらしい。

「私も最初はよく使い方が分からなかったです」とかそんな感じで話が始まり、
「この店、この前も週刊ポストが取材に来てたんやぁ」というような話の流れで、
カウンターの正面に飾られている「Men'sLeaf」を指さし
「あれに私も文章を書かせてもらったんです。今日は友達に教えてもらって来たのですが、
来てみたら表紙のお店だと気がついて、驚きました」といようなことを話す。
「おーそうなんか!どこのページや」「おお、映っとるな、写真、ほんとや、これあんたさんかー」
みたいな感じで話が続いて良かった。

取材の裏話やこの店のお客さんたちの話を聞かせてもらう。

その中の話のひとつで、お店たまに来るあるお客さんが、とにかく酒癖が悪いんだという。
酔うととにかく大声でしゃべる、店の中をあっちこっち行ったり来たりして他の客にちょっかい出す、若い女性に対してが特にひどくて、体を触ったりするんだとか。
取材で来た女性記者の胸だかお尻だかをいきなりわしづかみにしたりもしたらしい。

それで店の大将は当然カンカン。そんなことも何度かあったので、「次こんなことがあったらもう店で飲ませない」と警告したそうである。

そしてその客もシュンとしてシラフでやってきて、もうしません、みたいな文章にサインまでしたのだが、それがまたしばらくして同じような事態に。
さすがに「もう出禁や!出禁!」と追い払われたそうだ。

で、それだけならただの”タチ悪い客がいた話”なのだが、
「へー!それは困ったお客さんですねー」と聞いていると、「まあ、最低1ヶ月は飲まさへんよ」「そや、それぐらいしたらんと」と言うので、「あ、でもまた1ヶ月したら来ていいんですね」と言うと、「そらまあ、あんなやつ、他に飲む場所あらへんやろからなあ」と大将が言うのであった。
お店に迷惑かけるような失敗を何度か繰り返しても一ヶ月したら許すというのが最高だなと感動した。
「二度と来るな!」は拒絶で「一ヶ月来んな!」は指導だ。似ているようで実は全然違う。
「これで少しはあいつも頭冷やすやろ」と語る大将と常連さんの寛大さがなんだかすごく良いなと思った。

生ビール一杯、氷結1缶、おでんの大根と豆腐、それで800円ぐらい払って出る。
出がけに店先を見たら、惣菜パックみたいなのもあって美味しそうだった。
また来なきゃ。

歩いて京都駅へ。
ラーメン食べ逃したままもう夕方だ。
あきらめて帰る。

帰宅後、焼きそばや焼いた肉などを食べ、お風呂で温まったらぼーっと疲れが押し寄せた。
一旦眠って起きて仕事、のいつものをやろうと思ったがそのまま早朝まで眠ってしまった。

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by chi-midoro | 2017-11-07 15:21 | 脱力
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