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ブラックニッカ日々 2017-11-15

起きて仕事しながら豪文さんがプロデュースしたmei eharaさんのアルバムのことを検索したらタワレコだと初回特典でCDがつくという。
どうせ買うならこれを逃す手はないと思い、洗濯物干し終えたところで新宿に行くことにした。

タワレコでmei eharaの入ってる同じ試聴機に見汐麻衣「うそつきミシオ」、Ye Ye「mottainai」が入っていて、どっちも良い。少し離れたところにあった試聴機の「バレーボウイズ」と中村佳穂「リピー塔がたつ」、「初期の台風クラブ」も全部良かった。1曲しか聴いてないけど、金があったら全部買いたいほどである。

台風クラブは京都のバンドだそうで、近場でライブやってたら見に行きたいなと思った。
はやとさんに「台風クラブというバンドいいですね」と連絡すると、
「いや、そんなのとっくに知ってますよ!オシャレだから好きじゃないです」と返事がきて、
こんなにすすめがいの無い人いないと思った。

人形町にいるなら昼ご飯どう、と連絡があり、
妹と母と3日連続の生駒軒。今日はタンメン・

食べ終えて部屋で一休みし、荷物をまとめて東京駅に向かう。

チューハイロング缶だけ買う。

今回は時間帯的にも天候的にも、あとそうだ、席も窓側で富士山がちゃんと見えた。
最初から最後まで見る。
とんでもないデカさの生き物が追いかけてくるようにも見えた。

小川さやか“「その日暮らし」の人類学 もう一つの資本主義経済”がめちゃくちゃ面白かった。

以下、なんとなくページの端を折っていた部分メモ。

・ポール・ラファルグという人が「怠ける権利」という本に「個人や社会のあらゆる悲惨さは、労働への情熱から生まれる」と書いた
・内山節「時間についての十二章」に登場する群馬の上野村という農村に流れる時間の表現
 「時間は、ときに荒々しく、ときに漂うように流れている。村人たちの畑仕事には濃密な時間とまるで惚けたような時間がある。ここには、賃労働を支配するような「時計の時間」ではなく、揺らぎゆく時間が成立している」
・中国の九龍半島にある「チョンキンマンション」は様々な人種による雑多な商売が無秩序に集積している場所で、それは一見「新自由主義」的なものに見える。が、国家が推進する「新自由主義」との大きな違いは、グローバル化を進めようとする国家とか大企業とかに恩恵が集まるようなシステムにはなっていなくて、ただネズミの大群がうねりのように経済を作り出す形になっているところ。
・コピー商品に関する話。著者はタンザニアで「半年そこらで壊れる中国製品は不経済だが、五年、十年壊れない日本の高すぎる製品は意味がない」とよく意見された。タンザニアでは、ナイキやアディダスのロゴをパクったような服や靴であっても、自分がそれを欲する欲望の大きさに価格が見合っていれば気にせず着用される。中途半端なオリジナルよりも最低限を満たしたコピー商品の方が良しとされる。
・フランスの哲学者、ナタリー・サルトゥ・ラジュの話。「人は生まれながらにしてそもそも借りを負っており、生きることは借りを作ることであり、人間はどうあがいても借りからは逃れられないことを認める必要がある」その上で、「過度な負い目を与える」負の側面をコントロールすることが可能な「返さなくてもよい借り」を中心としたシステムを構築する必要がある。
・タンザニアではスマホで簡単に送金できるエムペサという電子マネーが生活を激変させている。LINEグループ的なチャットグループで、誰かが旅先で「財布をなくした!」と投稿したとしたら、そこに少しずつエムペサを使ってカンパが集まり、宿に泊まることができたりする。誰もが誰かから借りているので、もはや誰がいくら借りてるかは問題ではなくなる。
・タンザニアの客引きの言葉「俺たちが困難なときに頼りにするのは仲間の人間性だ。なぜなら困った時に『貸してくれ』と頼ることができる友とは、同じく困った時に頼ることができる仲間がたくさんいる人だ。たくさんの仲間に助けてもらえる人間がいい友であることは、昔から変わらぬ事実だ」
・タンザニア商人たちには「法的な違法性」と「道義的な違法性」がある。貧しいものを騙すのは道義的な罪。コピー品を作ったり、金持ちから少し多く代金をもらうのは法的には違法でも、道義には反していない。
・ルイス・ハイドによる「トリックスター」というものについての言葉「わたしたちがみずから再生産している文化や社会をあたかも永久不変のものとみなし、みずからの世界をかたちづくる作業に参与する/できることを忘れ、そうしてつくられた文化に苦しめられるとき、トリックスターは、古い境界を消し去ったり、窮屈な区分を緩めて接合部に油を塗ったり、そこに開口部をつくり「規則」が禁止を命じていた場所に交渉を開始させたりして、文化の根本的な形状を変化させる役割を持つ」
・日本では「根拠のない自信」という言葉をよく耳にする。しかしタンザニアの商人たちは生きているということが自信の源泉。自信に根拠なんていらなくて、今自分がここにいるということがそれだけで、それ以上ない自信の根拠なのだ。なんとか今日も生きてるんだから。

勇気が出る本だった。
特に貸し借りの話。誰もが誰かに借りていて貸しているようなゆるやかな連帯。チミドロの集まりや、メテオさんたちとのつながりにもそんなものを感じる。そんな風でありたい。

帰宅し、スパゲティ食べて荷物を片付けたり色々してたら眠くなったので早めに就寝。

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by chi-midoro | 2017-11-18 11:59 | 脱力
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