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ブラックニッカ日々 2017-12-02

3時間ぐらいしか眠れず朝目が覚める。
家事などして10時に家を出る。
10時45分に大阪駅でハヤトさんヤマコット夫妻と合流。
酒など買って電車に乗り込む。
目的地の西大寺までいける格安キップをヤマコットさんが買っておいてくれた。
片道2600円ほど。

姫路で乗り換えて播州赤穂で乗り換えてみたいな感じで何回か電車を乗り継ぎ、
13時半ぐらいに着く。2時間半ぐらいの旅。
ワンボックス席でみんなで酒飲みつつ、あっという間についた。
窓の外に紅葉の山。海も見える。

西大寺の改札外にはハナイさんと千夏さんが待っている。
昨夜中野から深夜バスで岡山へ、そんで友達に会いに行ったり色々したのち西大寺で待っていてくれたそうである。

総勢6名となり、まずは食材や必要なものの買い出しをすべく駅から15分ほどのスーパーを目指す。
静かな住宅街という雰囲気。
ポツポツと味わ深い店がある。
途中「八方」という店に人が並んでいた。
歩いている人すらあまり見かけない町だったのでなんだあれは!と気になる。

スーパーまで着いたが、「昼ご飯食べておこう」という話になり、
色々調べた挙句、さっき気になった「八方」がどうやらすごい良いらしいということに。
駅方面へ引き返していくと、列はなくなっていてちょうど入れた。

中華そばとお好み焼きの両方がメインという面白い店。
おでんもあり、キンミヤ焼酎のホッピーがおいてあったり、名酒場の要素もある。
ラーメンを作ってるらしき厨房とは別に、でかい鉄板が置いてある一角でおばちゃんがお好み焼きを焼いてる。

中華そばに煮玉子いれたのを頼み、瓶ビールをみんなで飲む。
ラーメンは甘めの豚骨醤油。色はあそこまで濃くないけど徳島の黒系ラーメンのようでもある。
すげーうまい。
ハナイさんにおすそ分けしてもらったお好み焼きもうまい。
店の方々の雰囲気も、お客さんの日常感もよくてこりゃいい店に入ったなと思う。

満足して再びスーパーの方へ。
100円ショップとスーパーが入ってるビル。
今日泊まる四手網の小屋にどんな設備があるのかハッキリわからない部分も多く、
「炭や網も一応買っておくか」とか、
魚もどれぐらい釣れるのかわからないので、
「まったく釣れなかった場合の夕飯はどうしよう」みたいな感じで、
うまく買うべきものが決まらないながら「まあこんぐらいあれば大丈夫だろう」というところで折り合いをつける。
食材は半額になっているものなどを中心にチョイスし、かなり安くあがる。

すぐ目の前にタクシー乗り場があり、そこから四手網の小屋を目指す。
予想とは違って町の中を車は行く。
海がパーッと見えるような感じじゃない。
で、田んぼの沿いの道に土手のようになってるところがあって
その向こうが急に湾。児島湾という小さな湾で、そこに向かって小屋が立っている。
着いたのがちょうど日没の直前。
海の向こうの山に沈んでいく。
いきなりいいものみた。

小屋に入ると思ったよりもちょっとボロめの感じ。
でもそこまでボロでもない、こんなもんかぐらいの。
じゅうたんは汚れてるし、カセットコンロは油まみれだが、
海辺の小屋がつるぴかに綺麗なわけもない。
10畳ぐらいの広さか。

で、何も特に説明書きとかはないのだが、
リモコンが吊り下がっているのに「上」「下」というボタンがあって、
「上」を押すとグオォォォォンという音とともにリールが巻き取られ、
小屋に備え付けられたでかい網が持ち上がる。
「下」をおすと海に沈んでいく。
こうやって魚を獲るようだ。本当に獲れるんだろうか。

この前、つげ義春トリビュート展を見に行って、
それで改めてつげマンガを読んでいて、
「コマツ岬の生活」がとにかくやはり最高だなと思っていたここ数日だったのだが、
「コマツ岬の生活」のあの謎の空間はこの四手網の小屋のことだったんじゃないかと思う。
マンガの中ではテレビ以外何もないガランとしたどこかで横になってテレビを見ている。
そのテレビの中に「コマツ岬」という、小さな湾のようになっている場所が映り、
そこでは海女さんが潜れば簡単にカニが獲れる。船いっぱい獲れる、という内容。
その番組を見ていた男が「これなら自分もできる」と思い「いっちょやったるか」と言うと、
次のシーンではテレビの中と現実がつながっていて、
さっきまでテレビで見ていたあの湾に男がいる。
で、足を海にいれて「あ、ちべたい」と言って終わる。

・ガランとした小屋である
・小さな湾である
・労せず漁ができる
・リモコンのボタンを押すだけの、テレビ番組を見ているような漁法である
・網に何かがかかった時、テレビの外側と内側がつながるような不思議な感覚がある「あれ、これ本物の魚なのか」みたいな

四手網というものの不思議さやキュートさを漫画化したものが「コマツ岬の生活」だと、そう感じる。
これはまたいつか考え直さなくてはならない。
が、それはそうと、
網を持ちあげてみると一匹、小さな魚がかかった。
長い柄のついた網ですくい上げてみるとハゼのようだ。
釣ってみると、そこで気づいたのだが、これを食べるわけである。
どうやって!?

スマホで検索し、まな板の上でさばく。
さばくっていうか、とにかく頭を切り落とし、内臓をとる。
ウロコを取る。
頭を落とす時バタバタする。当たり前だが怖い。
15cmぐらいのハゼ一匹でオロオロする。
それをカセットコンロにおいた網で焼いて食べてみる。
うまい。透き通った味。
さっきまで生きてたんだもんな。
ハゼというと昔隅田川でクスモと釣ったりして、その時は母に唐揚げにしてもらった。
泥臭い味がする、みたいなイメージだったがこんなに違うものなのか。

その後も網をあげるたびに色々な魚がかかり、
25cmはあるボラとか、どんどんサイズもあがっていって、
嬉しいより先に「怖い!さばけるのか」みたいな思いである。
しかし、釣らせていただいた以上やるしかない。
ハナイさんも手伝ってくれる。
とはいえ、どの魚も、頭を落とし、はらわたを綺麗に流せばあとは骨と身のみ。
そこは同じだからまあ、慣れてくると少し落ち着く。

カセットコンロで焼きながら、
石油ストーブの上に小鍋をおいてそこで味噌鍋を作る。
味は「ねりッチ」という鍋の素みたいのでつけたのだが、
途中カニがかかり、それをドボンと入れたら10倍旨くなった。

ハナイさんの友達の「のりっぺ」が車で来て色々差し入れてくれたり。
賑やかに過ぎていく。
小屋の外のトイレがなかなか素朴なもので、女性陣に申し訳ない。

24時頃テーブルをどかして寝床を作る。
みんな寝袋持って来ていて、自分とハヤトさんだけ布団。
布団はちょうど2枚、毛布が1枚しかなくて危なかった。
自分はソファの上に丸まってダウンを着たまま布団をかぶる。
ストーブを消すと部屋がじわじわ冷えてくる。
思ったより暖かくて眠りに落ちたが5時過ぎ、あまりに顔が寒くて目が覚めた。


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by chi-midoro | 2017-12-04 12:45 | 脱力
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