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ブラックニッカ日々 2018-01-08

5時頃目が覚め、することもなくゲームして朝を待つ。
身支度して昼前にジョナサンで妹の子どもたちと母とジョナサンでご飯。

東京駅まで送ってもらい、「キャラクターストリート」で買い物して新幹線に乗る。

ボーイズがゲームしてる間に図書館で借りていた永瀬隼介「19歳 一家四人惨殺犯の告白」を読む。
千葉の市川で起きた殺人事件の犯人、関光彦と筆者のやり取りをベースに、生い立ちも踏まえて事件の概要を書いた本。
去年末に犯人の死刑が執行されて、ハナイさんから、LINEでメッセージが来て、
「同い年なんだよなー」と言っていて、そこから死刑ってなんなのかねというような話をした。
それでその時に図書館に予約を入れて借りて読んでいたのだった。
著者は関光彦と何度も面会し、手紙をやり取りし、本人の言葉を書き留めている。
関光彦は父親が借金を作って取り立てが家に来たり、その後離婚して、母親にあまり裕福でない環境で育てられ、みたいに
グレる要素が周りにあって、それで悪いことを覚え、暴力の快感を知り、と、
複雑な生い立ちを経て成長してきた。
そんなイメージとは裏腹に、本人のしゃべったり手紙に書いたりする言葉はすごく整然としていて、
こんなにスラスラ自分の思うことを伝えられるもんだろうかと思うぐらいだ。
そのスラスラ伝えられる感じが、むしろ借り物の言葉っぽくて
どう聞いても薄っぺらいので、本人への反感から刑が重くなったところもあったかもしれない。
例えば関光彦が、好きだったというジミヘンについて、
「ジミ・ヘンドリックスのよく哭き、よく吼え、ひたすら唸りまくるギター・サウンドは、理解できない人にとっては、ただのノイズ(雑音)、騒音でしかないでしょうが、混沌と渦巻くアヴァンギャルドな爆発力は、眩しいほどに輝いて素晴らしく、欝々とした気分を突き刺してくる、小気味良い破天荒さがあります」などと書くこの言葉のどこかから持ってきた感。
本に書いてあった言葉みたいな。
こんな調子で、自分が不幸な生い立ちによって暴力に魅入られ、それに屈した、みたいなこともしゃべり、書いていくのだが、ずっとどこまでも、誰かの自分じゃない人の言葉のようである。
そのライトな感じ、まるで自分の人生を自分が小説として読んでるような感じが関光彦の言葉のイメージだった。
もちろんそれが本当に本人の言葉なのか、この本の著者の永瀬隼介が手を入れたことによって感じられたものなのか厳密にはわからないけど、とにかくずっと上滑りしている言葉に思える。
でもそれが即、関光彦が自分の責任をどこかに預けて、まるで他人事のように捉えている、という風になるかっつうとそれはわからなくて、客観視することで、どこかから言葉を借りることで、説明しようもないことを説明して、納得し、心のバランスをとっていたのかもしれない。
だからもちろん本当のところはわからないのだが、こうやって、どんな事件も言葉にできてしまうんだな、となんかグッとリアルに感じる瞬間があった。言葉にすればそれはそういうものとして、とりあえず、形になる。
1994年の論告求刑で死刑を求刑された時のことを関光彦が、「その検事は一度も僕を取り調べたこともないのに、まるでたった今、この場で殺人事件が起こって、それをすべて間近で見てきたかのような口ぶりで、誇張を加えて話しました。どこからそんな言葉と自信が出てくるのか、不思議でしょうがなかったです」と手紙に書いている。
これもまた、今度は逆の立場からの、”言葉にされること”の違和感の発露だろう。

自分の中にある色々な感覚をアウトプットして誰かに伝えようと思えば、誇張したり、冗長なところを端折ったり、明快に言葉に置き換えたり、そういった操作が必要になる。
その過程で色々なものが捨てられていく。
スムーズにやり取りするには重すぎるもの、複雑すぎるものから順番に捨てていく。
それが言葉で、どうしてもそうなってしまう。でもその言葉の上で、どんな犯罪だったかが証言され、それに対する刑が語られる。
裁判というのは言葉にできないものを無理矢理言葉にしていく作業で、そこでも色んなものが捨てられ、逆に余計にくっつけられたりしていくわけで、昨日みた夢の話を誰かに言おうとするのと同じ困難さを根っこに持っている。
でも、それで、死刑を求めたりもする。
それもこの不自由な言葉の中でやる。

犯罪者も検察も全部このいびつな言葉というツールを使ってやるしかないのだと思うと、なんと曖昧なもんなんだろうかと改めて思う。
とにかく、この本の中で饒舌に語り続けている関光彦はもう死んでしまった。
それだけは確からしい。

大阪に着くと雨。
パラパラっと降っている程度なのでまだよかった。
寒い。

家につくとすぐ眠くなり夕寝。
その後、鍋。
野菜が高過ぎて材料があまり買えない。

お風呂入ったり色々済ませて一旦1時ぐらいまで眠る。
起き出して、何をするわけでもなくネット見たりしてダラダラ。

なんだか無性に美人が見たい。
グラビアとか画像検索してぼーっとする。

明日から頑張ろう。

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by chi-midoro | 2018-01-09 05:17 | 脱力
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