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ブラックニッカ日々 2018-04-27

朝起きる。
もう一回寝るかな、と思ってテレビをつけたら北朝鮮の金正恩と韓国の文在寅がお互いの国の軍事境界線を越えて韓国側へ渡って首脳会談を行うまであと30分!みたいな感じのことを言っていて、そんなの見たいに決まっているので寝るの止める。
一体それはどのようにして起こるのだろうか、と、全然想像できないまま待っていたら時間になって、
本当に向こうから金正恩が歩いて来て、待っていた文在寅大統領と握手し、境界を越えてこっちに入ってきて、取材陣に写真を撮らせ、そんでその後また二人で北朝鮮側に入って握手して笑い合っていた。
テレビでは「お!あのもう一回北朝鮮側に入っていったのはどういう意味なんでしょう?!何か、予定にないことが起きているようです。〇〇さん、あれは一体…?」「うーん、北朝鮮側に二人でいるシーンを撮影しておいて、北朝鮮国内ではそっちの方を報道するのか…」などと話していた。しかし後になって見たニュースによると金正恩が「ようやく韓国にこれました」的なことを言って、それに対して文在寅が「私も今度は北朝鮮に行けるでしょうか」みたいに聞いたら「今行きますか?」と金正恩が言って、そうして二人でまた境界線を戻ったそうだ。

なんだかすごいもの見たなと思ってチミドロLINEにそんなことを投稿し、しばらくテレビ見て結局寝る。

11時過ぎに家を出て「火の豚」に。この前は蒙古タンメン中本インスパイアの麻婆豆腐がかかっているのを食べたけど、ラーメンだけの方が自分は好きなんじゃないかと思ってそれを食べに行く。開店ちょっと前についたら列ができていたが、オープンとともに座れた。前はお店の人ひとりしかいなかったけど女性店員が一人増えていた。何にも増さずそのまま食べる。麺が太くてああいう感じのラーメン食べてる満足感はあったけどなんか味が物足りないような気がした。やっぱり麻婆がかかって完成するようになっているのかも。

もういいやっていうぐらい食べて外へ。そのまま浜町駅まで歩き、電車乗って初台へ。
五木田智央の個展「PEEKABOO」を初台のオペラシティアートギャラリーというところでやっているのを見に行く。
ラーメン食べたので早速お腹が痛くなりトイレを探したがオペラシティ内のトイレがどこもいっぱいで、諦めてギャラリーに入ったらそこにもトイレがあってそこはガラガラ。「アートの勝利だ!」と心の中で思う。

個展は新作も含めて五木田智央のあのモノクロのデカい絵がたくさん展示されていて、あのシリーズが好きなので嬉しい。
どの作品も共通して異様に鮮明に描かれている部分と、ベタっと顔が塗りつぶされてたりするような、いきなりまったく欠落している部分とが混在している。でもそれって夢もそうだし、記憶もそうだし、だから不気味ではあるけど馴染むというか、理解できない感じはしない。ちょうどいい塩梅の意味不明さ、という感じで、奇人!っていう感じの人ではなくて、サービス精神の旺盛な人なんじゃないかと思う。

白から黒へのグラデーションが気持ち良い。というか自分はグラデーションが好きなのかもしれない。東郷青児の絵もグラデーションをじっと見ていると、どこかに連れていかれそうなぼーっとした気持ちになった。

特に「Dear Madam」というタイトルの、女性の上半身が丁寧に描かれていて、顔だけはなんかわけわかんない状態になっている絵の首から肩にかけてのグラデーション。見ているとそこに顔を近づけたくなる。あと「Midnight Blue」っていう、豊満な肢体の女性(顔はやけに気味が悪くて決して美しいようには描かれていない)がこっちを見ている絵は、全体的に画面が暗くて不穏な雰囲気で「この世の果て」という感じなのだが、太ももあたりグラデーションを見ていると、もうこのままこの部屋の中でこのわけのわからない女性に抱きついてそのまま自分がいなくなってしまっても構わないというような気になってくる。絵のでかさもそう感じさせるのに力を貸していると思われる。

その2枚を交互に見てまわって気が済んで、常設展の「相笠昌義」という画家の作品展も見る。まったく知らなかった名前だったが、60年代の作品もあったから歴の長い人で、駅のホーム、とか、動物園、とか人がたくさん集まる場所で、それを全体的に描き、色んな人がいる感じをリアルに表現していて、特に夜の駅の、なんかみんな疲れたりつまんなげにしてたりする感じの絵がすごくよかった。

そしてミュージアムショップで五木田智央の今回の展示の図録を買おうと思って手にとったらさっきのあの「このグラデーションの果てに消えてしまいたい」というような気持ちは図録の絵を見ても起こらなくて、あれはやっぱり原画を間近で見てこそのものだったんだなと思う。もっとよく見ておけばよかった。図録はやめてポストカードを買う。

初台から電車を乗り継いで中野へ。
パリッコさんと「酒の穴」の本にサインを入れる必要があり、それも兼ねて軽く飲もうということに。
待ち合わせ場所の中野に少し早く着いたのでタコシェを覗き、「なn℃」と書いて「なんど」と読む文庫サイズのミニコミを買う。
「平民金子さんのインタビューが載っていますよ」とキクザキリョウさんが教えてくれたものだ。
あと石川次郎さんの作品で金髪女性のジャケットに「エロDVD」って書いてあるCDケースに入ったやつが100円で売っていて、
そのジャケの投げやり感がよかったので買ってみる(家で開けてみたら中身は本当にエロDVDだった)。

そんなタイミングでパリッコさんから着きましたと連絡がきて、サンプラザ前で待ち合わせ。
中野セントラルパークという新しくできたという公園の方へ歩き、コンビニで缶チューハイを買う。
池袋の中央公園みたいに、ウッドデッキがあったりする今風の公園で、そのまま敷地内にコンビニもあればマックもあるようなところで、便利である。昔の公園のような憩いはないけど、空き地になっている場所があるならこういう公園にしていって欲しい。

その公園に隣接するように帝京平成大学と明治大学の綺麗なビルが建っていて、学食に寄ったりしてみる。
今の学生たちはノートパソコンやタブレットをみんな持って学食でくつろいでいて、パリッコさんと「俺たち何広げてましたっけ、紙のノートでもないし」「なーんにも持ってなかったなー」と話す。

その綺麗な大学の裏路地に「永世屋(ながせや)」という角打ちがあるらしいのをパリッコさんが知っていて、前から一度行ってみたかったというので行く(そのために今日は中野が集合場所になったのである)。路地に建っている酒屋さんで、17時になると角打ちスペースが外にできるらしかったが、まだ少し時間が早く、店先のベンチで飲ませてもらう。赤星の瓶ビールとつまみを買ってグラスを借りて飲む。近所の小学生が歩いていったり、酒を買いにくる人がいたり、静かな路地で静かにそれを眺めながら飲んだ。

ブロードウェイ近くの100均でサインをする用の色紙や筆ペンを購入。
そのまま新井薬師方面へ歩いていく。
商店街でお茶買ったり、味噌買ったりして、住宅街に迷い込み、
植木をのぞき込んでいる親子を見たり、
「今日のご飯なんでもいい?」と自転車の後ろに乗せた子どもに聞いているお母さんを見て、
「生活はすごい。偉大です」とパリッコさんと話す。

(そういえばこの前、自転車の前に取り付けられた子供を乗せられる座席に3歳ぐらいの子どもを乗せ、お父さんが自転車を漕ぎながら、その子に何かを話しかけていて、子どもは真剣な表情で後ろからの声に神経を集中しているという場面を見た時、後ろから誰かの声を聞く、という状況は面白いなと思った。ベビーカーに乗っている時に聞く親が後ろから発する声。車いすに乗っている時に押してくれる人がかける声。恋人とかが後ろから抱っこするみたいな状態。あと散髪してもらってる時。聞いている人は前を見ていて、前の光景にも意識が向かっていて、顔の見えない後ろの誰かの声だけを感じている、という少し不安でその声だけが頼り、みたいな気持ち)

ハナイさんが「新井薬師にヤバ過ぎる旨い中華がある」と前に話していて、店の名前は忘れたのだが、路地裏にあった中華料理店が良い雰囲気だったのでLINEに写真だけ送ってみると「あ!ここは!」というような返事。果たしてその店であった。ちょうど休み時間だったのでまた今度行こう。

すぐ近くに立ち飲み屋さんの看板を発見し、そこに入ってみる。カウンター5席ほどの小さな店。
俳優を志していそうな男前のマスターと常連らしき女性客。
パリッコさんと二人、カウンターの下でこそこそとサインをする。

パリッコさんはお子さんの具合がよくないと連絡があり帰っていった。
残った自分はマスターや女性客と話し、マスターが一度メジャーデビューしたことがあって、今も音楽をやっており、オーディションを受けたりしていること。人形町に住んでいてその前は要町に住んでいたこと。人形町の鶏肉屋の「大金」が好きで、店で出しているレバーもそこのを使っていること。常連女性が山形出身で父と同じ高校に通っていたこと。着物が趣味で、みんなで着物を着る団体みたいなのに入っていること。などなどを聞く。

「この後ライブがある」という話から「どんな音楽やってんの?」という流れになり、店内のモニター(それまではTHE BACK HORNなどのPVが流れていた)にチミドロの「ただの錯覚」の映像が映し出されて恥ずかしかった。

店を出て新井薬師駅から電車を乗り継いて下北沢へ。
駅で筆頭さんとバッタリ。スーパーで酒を買ってTHREEへ向かって二人で歩く。

THREEに着くと百合おんさんがライブをしていてペリカンさんイチヨンさんスガナミさんヤスタライズさんFJKさんヘイ高橋さんマツキさんたちにダーッと会い、ドキドキした。チミドロの面々とも久々に再会。

内田るんさんに久々に会えてうれしい。ハナイさんから金を借りてお酒をおごる。

田島ハルコさんのライブ。田島さんの妙な動き、いつもかっこいい。
エイプリルさんとメテオさんの話をしていたらメテオさんが来た。こまんたれ部さんもいる。

ラッパーのボロさんのプロジェクト「VOLOJZA」のライブを見る。バックDJはヤスタライズさん。
トラックもラップしてる内容も面白い。詩人である。象が色んなものを踏んでいくという内容の曲とか。

チミドロのライブは勢いでバンバンやって楽しかった。
イッチーが元気でベースをグネグネ弾いていてそれが良い。
みんないる感があって嬉しくて終始ニヤニヤして終わった。

umanecoも相変わらずガヤガヤしていて曲が速くて面白い。

ミヤマッチと二人で終電で神田まで帰る。
二人とも疲れており、駅前からタクシーで帰る。

そういえば夕飯食べてないやと思い、コンビニでカップ麺。
サラダをむしゃむしゃと食べたい衝動に駆られるも時間が遅いからか売り切れていて、ビニールに入ったキャベツの千切りとドレッシングを買う。

部屋に戻り、そのキャベツをお椀にドサッと入れて食らいつく。
初めて買ったカップ麺は味わったことのない味で、嗅いだことのない匂いがしたが、その時もうかなり酔っていて、なんていう商品だったか確かめようがない。

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by chi-midoro | 2018-04-28 22:26 | 脱力
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