<< ブラックニッカ日々 2018-... ブラックニッカ日々 2018-... >>

ブラックニッカ日々 2018-05-10

八戸市現代美術館でやっているラファエル・ローゼンダール展の会期が5/20までで、なんとか行きたいと思っていた。
行くなら今回東京にいるついでに行くしかないと思った。
それで、5/7に行こうかなと一瞬思ったのだが、寝坊してやめた。
いよいよ今日行くか、やめるかだ。
往復3万円はかかる。そんな金はない。
しかし、とりあえずカードを使えば払うことはできる。
迷っているうちにぼーっとしてきて、とりあえず今晩の本八戸のビジネスホテルを予約してしまった。

で、いつ行くんだ?俺。と思っているうちに昼になり、また母と生駒軒へ。
今日はタンメン。今日の野菜の量はいつもよりすごかった。

食べて部屋に戻り、一休みして部屋を出る。
人形町から上野駅まで向かい、はやぶさという新幹線に乗る。
青森で漁師をしていてMEEBEEFMで知り合った馬場マウスさんに八戸に行きますと連絡をして、
実は5/7に行こうかと考えた時も連絡をしたのだが、その時は漁に出るから無理だとのことだった。
馬場マウスさんの漁の仕事は定められた休日というものがなく、
身内が亡くなった時だけ、船に乗るとゲンが悪いので休みになるという。
あとは風が強く海が時化る時。
海に出るかどうかは毎日、昼過ぎに決定されるという。
行く時は24時頃に海に出て少なくとも丸1日は戻ってこない。

つまり会えるかどうかが運次第というわけなのだが、
今日は漁が無くなったという。「八戸駅で待ってますー」とのこと。
今晩は夕方に八戸についてホテルの近くでラーメン食べて寝るだけだな、と思っていたはずがいきなり充実し始めた。
18時13分に八戸駅に着くと馬場マウスさんが待っていてくれて、
馬場マウスさんとはMEEBEEFMのテレビ電話で顔を見たことがあるだけで実際に会うのはこれが初めて、
というかテレビ電話で顔を見たのもついこの前、という状態だったのだが、それでも一目でその人と分かった。

そしてなんだか自分でも不思議なほど当然のように馬場マウスさんの運転する車に乗せてもらい、
八戸から本八戸へと向かった。
八戸は新幹線の駅だけど周りにはあまり何もなくて、中心街は本八戸である。
なんかで適当に調べたら八戸から本八戸は徒歩15分ぐらいっていうので、歩きゃいいやと思っていたが、
全然それは勘違いで、車に乗って15分ぐらい走ったところが本八戸だった。
予約してあったホテルはそこにある。
何もかも無計画な自分だったが、馬場マウスさんのおかげでなんとかなる。

ホテルまで送ってもらい、まずは荷物を置く。
素泊まりで一泊3500円。
部屋は狭いがキレイなホテルだった。

で、駐車場に車を停めてきた馬場マウスさんと本八戸の町へ。
シャキッとした冷たい空気で、東北だーと思って嬉しくなる。
まずはホテルすぐ横の「みろく横丁」を歩くが、馬場マウスさんが見当をつけていたお店は満席。
じゃあ、ということで少し離れた「ハーモニカ横丁」の「こうちゃん」という店へ。
看板はあるが、ドアがアルミ製で中がまったく見えない、かなり入りづらい店である。
馬場マウスさんも初めて行くという。が、今日の勢いなら行けそうです、とのことで行く。
ドアを開くと5坪ぐらいの店。
穏やかな物腰のお母さんが一人でやっている。
客は二人だけ。昼から開いていて、年配のお客さんが昼から夕方ぐらいまで飲みに来るのがメインだという。
「いつも19時以降は来ないわね誰も」と言う。
そんな店で瓶ビールをもらい、イカの煮つけとおでんをもらう。
イカがめちゃくちゃ旨い。
馬場マウスさんとお母さんは「ヤリイカもとれなぐなっだもんねえ」「入っでも高ぐでよぉ」と青森の言葉で話していて、
それがいいなと思う。
焼酎の水割りをもらい、一人千円ずつぐらい払って出る。
次にさっきは満席で入れなかった「みろく横丁」の「美味(みみ)」という店へ。
「みろく横丁」自体は観光客向けに小さなお店を並べたピカピカした通りなのだが、
中でもこの店は美味しい魚が手ごろに食べられるという。
ちょうど二席空いていて、そこにピタッと収まる。
ハイボールをもらい、馬場マウスさんが「ぜひ!」という「どんこのなめろう」を食べる。
「どんこ」というのは深海魚で、身が柔らかすぎるから作り立てじゃないと旨くないんだそうだ。
で、このなめろうが濃厚で、なのにクセがなくてめちゃくちゃ美味しくて、
ああーこういうものをみんな食べてるんだな、いいなーと思う。
「身欠ニシン」を焼いたのは、味噌をつけて食べるのだが、これも最高であった。
お店のお母さんのおすすめでちょっと高級な日本酒を飲む。

我々が座っている対角線上にカッコいいおじさんと若い女性が二人で座っていて、
明らかにタダ者じゃない。
どうもイカ釣りの漁師さんらしい。馬場マウスさんが「イカ釣りは大変ですね。僕なんか全然です。イカ釣りが漁師の中で一番大変だ。いやーすごい」と話す。「船に乗ってる?どこの?」「〇〇丸っす」「聞かねえなあ」みたいな会話がカッコいい。明日から漁に出てしばらくは陸に戻ってこれないんだそうだ。

わらわらとお客さんが帰っていき、一人残った丸顔の紳士(昔は銀行に勤めていて、今は定年退職したらしい)と店員さんたちと談笑。紳士がほがらかでいいキャラで(そういえば隣の東京から来たらしい背広姿の人たちとその紳士が「戦争なんで絶対しではなんねえ」「メンツがどうのこうのなんでよ、サッカーで決めだらいいんだ」って話してて、なんか気になる会話だなと思っていたのだった)。

ちなみに「美味」のママによると「みろく横丁」は何年かおきに店を入れ替えるらしく、
ここに店を出すためには論文や面接などの厳しい審査があるんだそうだ。
また、店を出してからも横丁をキレイに保つために周囲のお店の人たちとみんなで毎日共同のトイレやら何やら掃除しているんだという。

我々も店を出て、「ラズウェル細木先生のサインがある」という「洋酒喫茶プリンス」へ。
店に入ると、カウンターの中にはド派手なシャツを着たマスターと若手。そして気さくなママ。
壁にはラズ先生をはじめとした有名人たちのサインとマリリンモンローの古いポスター。
天井にはびっしりと客の名刺。なんだここ!という最高の雰囲気である。

「蕪島」というカクテルを作ってもらう。
ウミネコのめちゃくちゃいる蕪島にはいつだったか行ったことがある。
あの島の神社が火事で全焼してしまったそうで、このカクテルを飲むと一杯500円のうち100円が再建資金として寄付されるようになっているらしい。なんと粋な。しかも美味しい。

一杯飲んでサクッと店を出て、雑居ビルの1階にある「テルミー」という喫茶店へ。
喫茶店とは言っているが朝方までやっている飲みスポットだという。
コークサワーをいただく。
ここもまた最高。さっき「美味」のママに「女性はお母さんじゃなくてお姉さんと呼ぶものよ」と教わって、
70何歳かになるというママを僭越ながら「お姉さん」と呼ばせていただいたところ、
可愛いデザインの店のマッチを3個くれた。

「なおさん、どうしますか!ラーメンとか食いますか」と馬場マウスさんが言い、
もちろん食います!と、「この時間帯に開いているこの辺の店の中で一番旨いラーメン屋」だという「なるとや」に連れていってもらう。縮れ麺の醤油ラーメン激旨い。
カウンターで食べていると隣に常連さんらしいおじさんが来て「いやいや、さっぎよぉスナックさ行っだら四人で会計が七万円だどよぉ。なんも大したもの飲んでねぇのよ。食べ物もなにもだぁ。いや、ひっどい店だわぁ」と店主と話している。で、店の冷蔵ケースから「瓶チューもらうよー」と言って取っていくので「あ、瓶チューがあるんすね」と咄嗟に言ったら「瓶チュー美味しいよぉ。兄さん方、まず飲めぇ」と言って何本もケースから取ってきてご馳走してくれた。そしておじさん自身はキュウリの漬け物だけ食べて「ラーメンはもう食えねえわ」と言って帰っていった。

「いやー、やばい。ご馳走してもらっちゃいましたね」と馬場マウスさんと残った酒を飲んでいると「SIMI LAB」と書いてあるキャップをかぶっている男性がおじさんが座っていた席に来て、馬場マウスさんが「ちょっと!!SIMI LAB!?」と驚く。馬場マウスさんは今度八戸でイベントをやるらしく、そこにOMSBを呼ぶんだそうだ(skillkillsも出るらしい)。で、「今度、俺OMSB呼んでイベントやるんすよ!SIMI LABお好きなんですか!?やばいなー」と声をかけて話を聞くと、その男性はキイチさんという方で「八戸で初めてファンコットをかけたDJ」なんだという。馬場マウスさんも知っている人で、なんとも奇遇なのであった。「うおー!嬉しいっす!」と、さっきおじさんが残していった瓶チューで一緒に乾杯する。

で、キイチさんはラーメンを食べ終わると「よかったら一軒飲みいきましょう」と言う。「もちろんっす!」と近くのビルの2階のレゲエバー「ONE DROP」へ。再び三人で乾杯したところでそろそろ酔って記憶があいまいになっている。

とにかく、ラーメン食ってホテルの部屋でさっさと寝るかと思っていた夜が馬場マウスさんのおかげで華やかになり、嬉しかった。1時半頃解散。馬場マウスさんは運転代行で帰るという(家の方まで1500円ぐらいで帰れるらしい)。

ホテルに戻りバタンと眠る。

[PR]
by chi-midoro | 2018-05-11 22:55 | 脱力
<< ブラックニッカ日々 2018-... ブラックニッカ日々 2018-... >>