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ブラックニッカ日々 2018-05-16

今日も朝ちゃんと起きる。
明石駅近くの居酒屋で酒取材をすることになり、
12時前にお店に着くように大阪駅へ。
昨日に引き続き今日もみゆきさんと神戸方面。

11時30頃、明石駅に着く。
以前、淡路島の「たこせんべいの里」っていう、たこせんを試食しまくれる施設の取材に行って以来の明石だ。
その時は「魚の棚商店街」をさーっと歩いてすぐに淡路島行きのフェリーに乗ったので、
そんなにじっくり滞在してない。
取材まで時間があったのでゆっくり歩く。
大きい鯛が一尾数百円で売られていたりして、こういうところで新鮮な魚を買って帰って料理したらさぞ旨かろうと思う。
魚の棚商店街を歩き切った先まで行ったら「呑べえ」というすごい渋い立ち飲み屋があり、「うわ!ここも絶対いい」と話す。

そんなこんなでちょっと早めに取材先のお店に到着。
明石だけあって新鮮なタコの刺身が安い。
タコブツのブリンブリンの歯ごたえに驚く。
その日のおばんざいが8品で350円というセットがある。安い。
赤星の瓶ビールを飲みつつ楽しく取材。
店主はシチズンに41年間勤めていて、定年退職後にこの店を始めたという。
シチズンでは宝飾品の営業マンだったそうで、高額なものを売るをお金持ちに売る商売から、
こうやって安酒を提供する商売になってそのギャップが面白いと話していた。
オープンしてもうすぐ3年になるそうなのだが、元旦も含め1日も休まず店を開けているんだとか。
先ほど「うわ!」と騒いでいた「呑べえ」がこの店の師匠で、
出している酒もつまみも全部そこに教わったとのこと。

取材が終わり、せっかくここまで来たしと片道500円のフェリーに乗って淡路島の岩屋まで足を伸ばす。
シカクの近くにある千鳥温泉という銭湯には、「岩屋湯めぐりスタンプラリー」みたいなチラシが置いてあるのだが、
岩屋には「扇湯」というすごく歴史のある銭湯があるらしく、そこを始め近くに4つの銭湯があるうち、
少なくとも「扇湯」だけはなくならないうちに行っておいた方がいいと聞いていた。

チューハイを買ってフェリーに乗り、海風によろめきながら飲む。
明石海峡大橋をくぐる13分の船旅。
前回も思ったけどこの値段でこんな思いができるなんて最高だ。
岩屋についたらまず「絵島」を眺め、近くの神社にお参りし、
海水浴場で海を眺めて「扇湯」が開く15時を待つ。

前回来た時は岩屋のフェリー乗り場前からすぐバスに乗って淡路島の中部の方を目指したので、
岩屋の町は全然歩いていないのだが、なんとも静かな漁師町という感じだ。
平日の早い時間だから若い人は仕事に出ているのだろうけど、
町で出会うのはおじいちゃんとおばあちゃんばかりだ。
おばあちゃんたちが賑やかにしゃべりながら道端で魚を捌いて水で洗ったりしている。
廃屋になっているお店も多い。
岩屋港周辺には大手のコンビニは見当たらず、町の食料品店で
カップ焼酎を買う。タカラカップの35度というのがあった。緑色のキャップ。
「これ35度やけど大丈夫?ここら辺の人は梅とか漬けたり、あと消毒したりするのに使うけど」という。
一口飲んでみるとビリビリする。
お店では酒、食べ物、駄菓子や簡単なおもちゃ、雑誌やエロ本なんかも売っていて、この辺の人の欲しいものが一通り揃う便利なお店になっているようだ。

店を出てまた歩いていると、驚いたことにさっき取材してきた明石の店の店主(元シチズンの)が目の前を歩いていった。
「あ!」と思うけど、さっき初めて会ったところで声かけるのも失礼かと思って声を飲み込んだ。
岩屋に住まいがあるんだろうか。

扇湯が15時じゃなくて15時半から開くことがわかり、じゃあもう一個行ってみたかった「丸吉湯」に先に行ってみることに。
静かな通りを歩いていった先にある「丸吉湯」は予想に反して新しく綺麗な建物で、
お風呂の中もキレイ。
小さいがサウナもある。水風呂もある。

自分以外におじいちゃんが二人いて、
「イワシはあかんな」「脂がないな」「そうや、パッサパサや」と話していた。

湯舟に浸かって天井を見上げると、天井だけなんかちょっと古めかしい作りになっている。
最近改装して、元の作りがあそこにだけ残っているのだろうか、と思った。

外に出て、すぐ近くの海辺の堤防に座ってぼーっとしている。
みゆきさんと合流して再び、扇湯方面へ。
みゆきさんが銭湯のおばあちゃんに「扇湯は今日お休みじゃないか」と聞いたという。
扇湯の前に着いてみると、今月の定休日と書いてある中の日付けの一つが今日だ。
ショック…。
不定休みたいで、ツイてなかった。写真だけ撮る。
すぐ近くに「コンドル」っていうさびれたパチンコ屋があり、その目の前に「モカ」というこれまた古めかしい喫茶店がある。
その「モカ」に入って一休みすることに。
みゆきさんが頼んだ「ミルクセーキ」は、かき氷作る機械で削って作る、ほぼかき氷みたいなもので、
少しもらったらめちゃくちゃ旨い。
自分はコーヒーを飲んだが、今度来たら絶対これにしよう。
そろそろ出ようというタイミングで、中学生か高校生らしき男子がそーっと店に入ってきて、
そのまま立っていて何かと思ったら店のお母さんが「おお、カズー!休んでいき」と言って、
男子がボソッと小さい声で「ありがとぉ」と返して、
近所の家の子どもで、親がまだ帰ってきてないとかそんな感じなのかなと思ったが、
二人のそのやり取りがなんか鮮やかで印象に残った。

そうかー「扇湯」休みかー。うおー。と思って悔しくて、
スタンプラリーの中の一軒である「淡海荘」という、
旅館の大浴場に800円で日帰り入浴できるところに行ってみることに。
「淡海荘」はさっきの丸吉湯の方に引き返してさらに少し歩いたところにあり、
再びそっちへ歩く。

受付で800円払って大浴場へ。
入ってみると誰もいなくて自分一人。
浴室もキレイで、露天風呂もある。
で、その露天風呂がすごくよくて、すぐ目の前が海、左手に明石海峡大橋。
(淡海荘があるこの場所が明石海峡大橋の淡路島側の付け根のエリアなのだ)

全裸で風に吹かれながら海を見ていると、自分が乗って来たジェノバラインというフェリーが岩屋から明石方面へ走っていくのが見えて、
距離もそんなに遠くないので慌ててタオルを腰に巻く。
それぐらい海が近い。

明石海峡大橋を渡ってくる車のライト、海の遠い方をゆっくり行く貨物船。
近くを横切っていく小型船。海の向こうの神戸方面の輝き。
色んなところで色んなことが起きている夕方の景色を、旅館のすぐ下の砂浜に打ち寄せる波の音を聴きながらぼーっと見ている。
自分が入ってから上がるまで誰も来なかった。
扇湯に行けていたらここまで来なかったと思うので、これはこれでよかった。いい時間だった。

「淡海荘」のすぐ近くに「道の駅あわじ」があって、お土産でも買おうと思って立ち寄ったのだが、
18時半閉店でもう閉まっていた。
それにしても、淡路島でももっと中心部は賑やかななのだろうが、今日歩いた岩屋あたりは本当に閑散としている。

再び歩いてフェリー乗り場まで向かい、乗り場前の建物(この建物がまたいい具合にボロく、2階に昔はお店が何軒もあったらしいのが、今は閑散としている)の「浜ちどり」という食堂で夕飯。自分は前に岩屋に来た時、ここでラーメンを食べた記憶があるが、名物である「生しらす丼」800円と、淡路島たまねぎの天ぷらを食べる。これがめちゃくちゃ旨く、あっという間に食べ終わる。みゆきさんは生しらすにさらにさわらの刺身が乗った「さわら丼」を注文し、二切れくれた。その刺身も超うまい。

瓶ビールを飲みながら、目の前の海を眺めて静かに過ごす。
地元の人らしき他の客はラーメンとか焼きそばとか餃子とかを注文して食べている。

店を出て19時40分のフェリーに乗って明石へ戻る。
行きの船と違う小型船で、少し肌寒くなってきたので外に出ず船内にいる。
あっという間に明石で、明石につくと駅前にはデカいショッピングモールがあり、
さっきまでうらぶれた岩屋にいたのが嘘のように思える。

「呑べえ」にも寄ってみたいし、もう一軒おすすめされた「たなか屋」という立ち飲みにも寄りたかったが、今日はもうお腹いっぱいなのでまた機会を改めることに。明石焼きも食べたかったが、それも今度だ。

電車に乗って大阪方面へ帰る。
すぐまた来よう明石。

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by chi-midoro | 2018-05-17 17:07 | 脱力
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