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ブラックニッカ日々 2018-06-19

今朝も余震があったようだ。
気づかずに寝ていてしまった。

起き出してパソコンのメールを見てみると、
仕事先に出した原稿の企画案に対して否定的な返事が来ていて落ち込む。
今までのようなスタンスで書いてもらうのは難しいというようなニュアンスだったので、
ここ2~3年ぐらいのペースで生活するのは収入的に難しいということになる。

バイト探す……面倒だな。もう何もかも放り出したい……みたいな短絡的な流れで気がどんどん滅入り、
椅子にもたれかかったままぼーっとする。

かといって具体的な生活プランを考えるでもなく、落ち込んだ勢いで仕事する力もシュンと消えてなくなり、何もしない。

昼、通常通り動いている環状線で野田に向かう。
駅前ではご婦人が「駅も町も静かやね」「みんな外に出ないようにしてるんちゃう?」と話している。

「お多福」は臨時休業していた。
商店街の喫茶店「欅」でハンバーグ定食を食べる。
厨房から店のママが菜箸でハンバーグを掴んだ状態で出てきて、カウンターの手前に置いた皿に乗せる。
その、まるでハンバーグが宙を待っているかのような目の前の映像がシュールで面白かった。

駅直結のツタヤで「シェイプオブウォーター」を借りて帰ってみる。

声のでない妙齢の女性と半魚人が恋に落ち、女性は半魚人を研究所から盗みだして海に還そうとするが、追っ手がせまってきて……。というようなストーリーで、半魚人カラーの緑が画面の隅々に印象的に配置されていたり、シーンのつなぎ方がとにかくおしゃれだったり、音楽も雰囲気があって静かでいい感じで、ふわーっと見れてしまう映画なのだが、主人公が半魚人を救い出すためにほぼ何の努力も苦労もしないこと(周りの理解ある友人たちが全力で助けてくれて、その友人たちは色々な代償を支払う)や、主人公と半魚人が恋に落ちるまでの過程も全然省かれていて、声のでない自分(ゆえに心が綺麗と言いたいのか)だからこそ、半魚人がその魅力に気づいてくれたのだ、みたいな都合のいい説明が軽く挟まるだけで、なぜお互いがそこまで惹かれるのか、とか、そこに至るまでの葛藤なんかもまったくなく、いきなり激烈に恋が始まる。

まるで世界は愛し合う二人のためだけにある、っていう自分があまり好きじゃない世界観そのものな感じがし出して、この主人公の妄想、あるいは寝ている間に見た夢、っていうことなのかな、それなら仕方ないが、と思いながら見た。

実際、主人公が研究所の中で半魚人にお気に入りのレコードを聞かせる場面があるのだが、その後に出てくる監視カメラがなぜその異常を捉えていないのかわからないし、最後に追っ手が半魚人を追い詰めるところでパトカーが何台か追いかけてくるのだが、なぜか主人公を抱いて川に飛び込む半魚人をまったく追いかけないのも、半魚人はそもそも特定の登場人物にしか見えていないものとして存在するのではないかと感じさせるものがあった。

まあ、夢や妄想だとしてもご都合主義に変わりはない。宇多丸さんのレビューを見たら、モンスターと人間の性的な接触を真っ正面から描いたところが面白いというようなことが書いてあって、確かにそれは誰もやっていないことなのかもしれないけど、なんていうか露悪的な感じ、わざと変態っぽくしている感じがあるように自分は感じた。追っ手の腐ってゆく指の描写とか、撃たれた人間がその撃たれた穴にグイグイ指を突っ込まれるみたいな、必然性がないただ不快なだけの描写もあって、なんつうか、一見文学性があるようでいて、ただ趣味悪いだけなんじゃないのと思えてきて、それが今の気持ちである。

でもなんか思わず笑ってしまう場面もあり、見て損した!というような感じではない。面白いは面白いのだろうけど自分は好きじゃないなという感じだ。

21時からW杯の日本vsコロンビア戦が始まるんだったと思ってテレビつけたらもう日本が1点とっていた。そのままご飯食べながら見ていたら1点取り返されたけどもう1点とって逃げ切った。試合後に選手のインタビューが流れるのをみて、みんな言い淀まずによくこんなにしゃべれるよなと思う。割とみんな「とりあえず喜びたい」みたいな感じだった中、本田だけが「良い内容の試合じゃなかった」と言ったり、しばらく沈黙して考え込んで言葉を発するみたいな間があったり、見ていて不安になるようなインタビューで、それが印象に残った。

夜中、仕事を進める気にどうしてもならず、もうだめだ…みたいな方向にどんどん考えが行きそうになるので眠ることにした。




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by chi-midoro | 2018-06-20 15:39 | 脱力
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