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ブラックニッカ日々 2018-07-11

二日酔いが進行している。
今日はひなこさんと鎌倉を散策し、ESVのハジメさんが仕事を終え次第合流して3人で飲む約束。

11時に新宿駅の南口改札でひなこさんと合流し、ちょうど来た湘南新宿ラインに乗る。
ポツリポツリとしゃべりながら小一時間ぐらいで鎌倉駅に着く。
今日もとんでもなくいい天気で暑い。

駅前から海の方へ向かって歩き、途中道を折れてどこか大衆食堂然とした店でもないかと探す。
そういう店で600円ぐらいのカレーうどんが食べられたら最高に今の気分だなーと思うが、簡単には現れず、
ようやく「ほいほい」という食堂が見えてきて、蕎麦からラーメンからなんでも出すような店らしかったのでそこに入る。

自分はラーメン、ひなこさんはざるそば。
立派なカウンターのあるスナック風の店内。
というかスナックが昼食も出しているっていうことなのかもしれない。

しかしそれにしては結構凝ったラーメンで、
ベーコンとチャーシューが別々に乗っていたり、麺もすごく細くて歯切れの良い独特のもので、
スープはシンプルな醤油なんだけど、なんか一ひねりあって、
これぞ、今最高に食べたいラーメン!と思って感動した。
(いま調べたら創業50年のお店で、ラーメンは創業当時から変わらぬ味で作られているという)

ひなこさんは小食なのでそばをもらってラーメンのスープにつけて食べる。それもまた旨い。
店内のテレビではマスターが海外の連続ドラマを見ている。
目の前の食器やテーブルと、ドア越しに見える表通りののどかさと、テレビの中で拳銃持って車に乗り込むような緊迫したシーンとの差が面白い。
男前のマスターに「ありがとうございました!ありがとうございましたー!」と送り出されて外へ。

海まで歩く。
途中、何もないしげみに座っている60歳ぐらいの男性。
雑草が生えた原っぱに座っている60歳ぐらいの男性。
など、ただ座っているおじさん、を何人か見る。
もう海はすぐそこだけど、海だと日差しが強すぎるからここに座っているんだろうか。

ビーチの前のコンビニからがっしりした体躯の若者が上半身裸で、
水着姿の女性と一緒に出て来て、
裸でコンビニ行けるってすごいよなと思う。

砂浜に出るとこの時期でももう泳いでいる人はいて、海の家も何軒かはオープンしている。
これだけ暑いんだからそりゃそうか。
靴を脱いで暑い砂の上を歩き、波に足を浸した。

波打ち際は海藻だのゴミだの散らかっているけど、遠く水平線を見ている分にはまぎれもない海で、海はいつ見ても「ほおー、なんともすごいもんだ」と思う。

由比が浜から海に向かって左の方に波打ち際を歩き、気が済んだところで砂を払って靴を履き、また道路を歩く。
鎌倉駅方面を目指しながら、途中の売店でチューハイを買って飲んだり、
「アメリカヤ」っていう古い売店がなんだかオシャレで、店のオリジナルTシャツがちょっといいな、でも3千円か、買えないなとか思いながら歩く。

とにかく日差しがキツいので山側の涼しいところへ行こうと思って、自分の中でひんやりした場所というイメージのある「銭洗弁天」へ行ってみることにする。
が、記憶の倍ぐらい距離があって、しかもイメージしていた切り通しなんかも全然現れず、暑い中をぼーっと歩く。
ようやく神社が近づき、トンネルを通っている時にひんやりした涼しい風が通った。

洞窟を通って神社に到着。
100円の線香を買うとお金を洗うためのザルを借りられる。
ケチって二人でひとつのザルを共有することにして、そこをケチりつつ金運アップをのぞむという状況が笑えた。
境内には売店があり、店の奥の席でビールが飲めるような雰囲気。
ぜひ行きたい!とお店の人に聞いたら、15時で店じまいで、時計を見たら15時5分前ぐらいで、
もう今から片付けるんだという。
お茶だけ買ってベンチで飲む。今度もっと早くきて店の中に入ってみたい。

そのベンチは屋根があって、洞窟からの涼しい風が入り込んで、じっとしていても暑くない。
そして買ったお茶がものすごく冷えていて最高に心地よい。
しばらく座り、境内で遊ぶアジア系の観光客の子どもたちを眺めたり、
店頭に並んでいた飲み物だと土産物だのたくさんの品々を手際よく片付けていくお店の人の動きをみたり、
鳥やセミの鳴き声を聞いたりしているとかなり体力が回復した。

だいぶ涼んだところで再び歩きだし、鎌倉駅方面へ。
ちょうど「たらば書房」の前に出たので立ち寄る。
小さな町の本屋なんだけどいつ見てもめちゃくちゃ面白そうな本がセレクトされていて、
1万円ぐらい一気に買いたくなる。しかし今の自分には千円の本を買う猶予もないのである。
週末からお金を使い過ぎた。もう終わりだ。
という経済的な絶望はさておき、「たらば書房」で売られている本を眺めたら、
「あれもこれももっと色々知ってみたい!世の中にはまだ見ぬいいものがいくらでもあるよな」と、すごく前向きな気持ちになる。
元気出る系書店である。
反面、梅田の紀伊国屋書店とか、いくら大きい本屋に行っても自分の気持ちがうまく乗らない時だと
売られている本が全部自分と関係ないものばかりに見えて、
「世の中には自分の出会いたいと思えるようなものはほとんど何もない」みたいに、
むしろ元気がなくなる時がある。

たらば書房の偉大さを改めて感じつつ小町通りを歩き、パリッコさんが「酒場っ子」に書いていた「ヒグラシ文庫」へ。
雑居ビルの2階。
観光客でごった返す小町通りから少し折れただけの路地ですぐ向こうは鶴岡八幡宮へと続くでかい道路で、そんな場所なのにすごく静かな一角。ここにたどり着くパリッコさんがすごい。

16時から開く店で、ちょうど開店すぐのタイミングで入れた。
カウンターに10人並んだらギッシリという感じの小さな店。
レモンチューハイをもらい、豆もやしと、しし唐とジャコのダシ炒めの小鉢をもらう。
すっきりしたレモンチューハイもおつまみもめちゃくちゃ旨い。
窓の外から差す日差しは、あの海辺で差すように照らしてきたあれと同じものかと思うぐらい柔らかく、
常連さんも我々もシーンと静かにその時間を味わっているような感じで、素晴らしかった。
その後にもらった「まかないチューハイ」っていうのも美味しかった。

思わずパリッコさんに「今来てます!」的な自慢のLINEをしたら他にも色々近くの店を教えてくれた。
しかし、今日はハジメさんの仕事終わりに合わせるべく東京へ戻る。
またゆっくり来よう。

横須賀線に乗り、最速で新宿に出られる方法を探すと、
品川から山手線に乗るっていうルートが出たのでそれに従ったら、
空いていた横須賀線からラッシュの山手線に乗り換えるそのギャップがすごくて、
のどかな時間からいきなり都会に戻っていく感じがあった。
満員電車は絶対なくしたほうがいい。
そのためには会社勤めをやめ、貧乏してもいい、自分はこれでよかった、と思えるほどだ。
でももちろん満員電車が嫌なのはみんな一緒で、
みんなできるだけ誰かの不快にならぬよう、自分も誰かを不快に感じずに済むようにがんばっている感じで、満員であることは嫌だけど、それ以上に嫌な思いをすることはなかった。
こういう時はできるだけ半笑いみたいな、反暴力的な顔を浮かべるようにしているのだが、
ニヤけた気持ち悪いやつと思われているかもしれない。

新宿駅で降りたらすぐハジメさんがおり、少し歩いて「ねこ膳」へ。
カウンターが三席あいていたのでそこに座って飲む。

自分は真ん中に座らせてもらい、ハジメさんの高校時代のヒッチハイクの話など聞く。
ハジメさんもメテオさんのファンだというので「今度みんなで飲みましょう!」と約束。

22時近くに店を出てコンビニでチューハイを買い、
道路の隅の人のいない場所で立って飲む。
ひなこさんもハジメさんも優しい人でありつつ、それぞれ何かに抵抗しながら自分の中に考えを作り上げていっているような感じがあって、たまにゴツッと感じるその手ごたえみたいな感触が頭に残った。

新宿三丁目駅の前で二人とわかれ、浜町駅から帰宅。
今日も結局だいぶ飲んでしまった。


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by chi-midoro | 2018-07-14 02:59 | 脱力
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