昼前に起きて仕事。
昼、ボーイズの髪を切りにQBハウスに行くため、チャリでベルファへ。 散髪し終えてフードコートで食事。 リンガーハットのピリ辛ちゃんぽんっていうのを食べた。 家に戻って仕事。 18時頃家を出て西九条へ。 シカク近くの梅香公園で夏祭りが昨日今日と行われているのだが、 今日の18時からシカクがブースを出すことになっていて、その手伝い(というか遊びに)に行く。 高円寺の八幡神社の盆踊りで献灯した「酒の穴」の提灯が数日前に届いたのでそれを持っていく。 公園に入ってすぐの場所にシカクブースがあり、ビロくんや、あぞさん、小堀さんがお手伝いをしてくれていた。 シカクブースでは缶ビールを300円、缶チューハイを200円で売り、 飲み物とランダムにチョイスされる本一冊がついて500円というセットも売っている。 とはいえ、珍本!?って感じで、お祭りに来る人は酒ばかり買って行く。 会場内にはたくさん屋台が出ているが、お酒を売っているブースが案外すくないらしく、 かなり売れていく。 お酒売りながら、斜め前方にある、ジャングルジムを活用して組んだ盆踊りのやぐらを眺め、 自分たちも酒を飲む。なんとも楽しい時間。 去年もシカクの仕事の帰りにこのお祭りをのぞいて、良い雰囲気だなーと思って心が躍ったので 今回はそこに定位置が与えられて、長くいられるというのが嬉しい。 公園内をウロウロしていたら「スズキ君」と声をかけられ、 振り返ったらSONOREの田中さんだった。 田中さんとこの前会ったのは、キセルとゆうきのツーマンライブを代官山のライブハウスで見た時で、 それ以前にも東京でしか会ったことが無いはずで、 それがなぜここに!?と思ってしばらく頭が混乱したが、聞いてみると田中さんは今年の春頃から梅香のあたりに住んでいるそうなのだ。 大きいお子さんもいて、こっちの小学校に通っているんだという。 シカクにも来てくれたことがあるそうだ。 不思議な縁である。 その後も米子さんが来たり、ライターのkogeさんが来たり、仕事帰りのはやとさん、ヤマコさんも来て賑やかに。 去年も最高だった、だんじり会の踊りに地域の子どもたちが参加する流れが今回も見れた。 リズムも踊りも改めてつくづく変で、JUKE/FOOTWORKみたいな流れで捉え直されてもいいのでは?と思うほどである。 しばらく低音が抜けて、その後、大太鼓がまた入ってくる瞬間がかっこいい。 途中、河内音頭をやぐらの周りで踊ると抽選券をもらうことができて、 最後の方の抽選会で景品が当たる。 河内音頭全然おどれねー!と思いながらも輪に加わってみたが、 自分の目の前で抽選券が配り終わる。 「わー!残念!」と言っていると隣のおばさんが「わたし昨日ももらったからいいねん」と1枚くれた。 しかし、それは後の抽選会ではハズれた。が、なんか嬉しかった。 隣の屋台では熊本名物だという、ちくわにポテサラを詰めたものの天ぷらっていうのを売っていて、 それの残りをおすそ分けしてもらう。旨い。 22時にお祭りが終わり、ゴミなどまとめて片付け終了。 テントと長机はお祭りの主催側から借りたもので、そのままにしておけばいいという。 なんとありがたい、というか、そんな高待遇でいいんだろうか。 はやとさんとヤマコさんとみゆきさんと4人でシカクに荷物を運び、 小1時間あるので千鳥橋駅前のスーパーで買い物して、裏手の芝生広場で座ってしばし飲む。 23時半ごろ解散し、帰宅。 一休みして「わたしは、ダニエル・ブレイク」を見る。 ちょっとあまりに主人公のダニエルブレイクが善人過ぎて、かつ小ぎれいだな、こりゃあ好かれそう過ぎる!とは思ったが、そこ以外は淡々と、大げさにせずに緊縮政策の下で生活が行き詰っていくイギリスの労働者層の人生を描いている。 ダニエルブレイクが国から「雇用支援手当」みたいなのを得ようとして手続きしに行くのだが、役所での処理は煩雑だったり、次のステップに進むまでに日数がかかり過ぎたり(その間の生活はどうしろっていうんだ)、あと、オンライン化が進んでいて、おそらく60代ぐらいでこれまで大工ひと筋だったダニエルブレイク(心臓を悪くして休職を余儀なくされた)に対し、「その手続きはオンラインじゃないとできません」と言ったりする。 パソコンなんて初めて触るダニエルブレイクは、うまく、申請手続きを完了できず、エラー画面に。そこで隣の若者に「これはどうしたらいい?」と聞くと、みんな快く教えてくれる、くれるのだが、手取り足取り最後までは教えてあげられない、若者たちも自分のことをやらないといけないのだ。 映画の中に出てくる人たちは、やけに冷たい役所の職員数人をのぞき、みんな悪い人ではないように思える。そのように描かれている。みんな優しい。優しいのだが、他人に分けてあげられる優しさには限度がある。例えば、手を貸して起こしてあげるぐらいはできるけど、家に泊めることはできない、とか。そういうことはこの世の中に当たり前にある。 誰だってほとんどの人は困っている人を助けたい、でも、その自分が他人に割ける思いやりの量がどんどん減らされていくのが、貧困というものだろう。「火垂るの墓」でも、親戚に対してあんなに冷たい大人っているのかよと思うけど、戦時中に学童疎開をした人の話には、親戚の家に身を寄せたけど、その家の子どもとは明確に区別され、馬小屋で寝起きしていた、とか、そんなのも多くある。 この映画には、その、優しい人たちの優しさに限界があったり、その優しさそのものが貧困でじわじわと細っていく様が描かれていて、それが生々しい。 ダニエルブレイクが役所の壁に「俺はダニエルブレイクだ!」とスプレーで落書きして警察に連行されるシーンで、うおお!と思わない人がいるのだろうか。あんなに高揚する場面もそうそうない。 しかし、役所の人らも仕方ないんだろう。上から言われた通りにクールに人を捌いていかなければ追いつかない。誰かに肩入れして特例を作ることもできない。そうなるともう誰が悪いんだろうか。いや、悪いとかはどうでもよく、この状況を変えられるとしたら、どこに働きかければ変え得るんだろうか。 監督のケン・ローチは一度は映画監督を引退すると決意しつつも、どうしてもイギリスの現状にがまんならず、宣言を撤回して80歳でこの映画を撮ったという。 インタビューを検索したら監督の言葉が出てきた「映画にはたくさんの伝統がある。その一つは、強大な権力を持ったものに立ち向かう人々に代わって声をあげることだ。そしてこれこそが、私の映画で守り続けたいものだ」と。かっこいい。
by chi-midoro
| 2018-08-08 11:59
| 脱力
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