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ブラックニッカ日々 2018-09-10

朝、起きる。
10時に大阪駅へ。雨。
みゆきさんが買った18きっぷの期限が今日までで、2枚分あるというので琵琶湖へ行ってみることに。

大阪駅から京都方面へ向かう電車に乗って前に飲みに行った山科を通り過ぎ、
堅田駅というところで降りる。
バスに乗ってすぐ降り、満月寺の「浮御堂」という、琵琶湖に突きだした御堂を見に行く。

パノラマ的に広がる雨の琵琶湖。
水音がいい。
でかいなーと思うけど、今見ているのは琵琶湖の南の方のほんの小さな一角で、
どれだけ大きいのかと思う。

拝観受付で絵はがきを買う。
寺を出てすぐの場所に佃煮を売っている「魚富商店」という店があり、
入ってみるとイシヤマアズサさんがこのお店の佃煮や店主の顔を描いたイラストが飾ってある。
以前、イシヤマさんが取材にきて描いてくれたんだそうだ。奇遇。
台風の影響でずっと濁っていた湖が今日からやっと綺麗になってきて漁ができるようになり、
「ゴリ」という小魚が獲れたてでおすすめだという。
試食させてもらったらとても美味しい。
100gもらう。650円。

堅田港のあたりを散策。
「湖族の郷資料館」っていう建物があったり、
この辺りの人は「湖族」と呼ばれて、昔は琵琶湖の漁業権などを司っていたらしい。
湖と共に生活がある琵琶湖畔の人々の中でも特に結びつきが強いのかもしれない。

廃湯してしまっているらしいのが残念な「港湯」という銭湯を見たり、
さっきの「魚富商店」と名前が似ている「魚善商店」に寄って、しじみを買ったりした。

「堅田源兵衛之首」と書いた看板があり、何かと思ったらどうも光徳寺という寺に、
首がまつられているらしく、その堅田源兵衛というのは、信仰のために命を投げ出した人なんだという。
「拝観ご希望の方は庫裏までお声掛けください」と書いてあって、
「すみませーん!」と何回か叫ぶと、出てきた普段着の住職がお堂の戸を開けて厨子の中の頭蓋骨を見せてくれる。
蓮如上人が三井寺という寺に親鸞の真影っていうのを預けたら返してくれなくなって、
「首を二つ持ってきたら返してやる」と、無理難題を押し付けられる。
それを聞いた堅田で漁師をしていた源右衛門っていう男が、
その話を息子の源兵衛にしたところ「どうせしがない漁師である自分たちだし、命を捧げよう」と言う。
「じゃあ親子で首を差しだそう」ということになり、
父が息子の首を切って三井寺へ持っていき、そこで「今すぐ自分を殺してくれ。それで約束通り首二つだ」と言うと、
三井寺の僧は父・源右衛門の信仰心の篤さに打たれて、
「もうわかった」と真影を返してくれたんだという。
死なずに済んでしまった父は息子を殺したことを背負いながら天寿をまっとうしたという、みたいな話を住職がしてくれた。

源右衛門も源兵衛もお坊さんでもないのに、
なんか行きがかり上そんな感じになってしまった、みたいなニュアンスで、
なんというか、ラフ。現世に執着がない感じ。

お昼ご飯にしようと「たけとら」という料理屋さんに入る。
魚が美味しいのかなと思いつつ、フライ定食頼んでしまう。しかし旨い。800円。

雨が止んだのでさっきはバスに乗ってきた堅田駅までの道を歩いて行くことに。
15分ほどで着く。

堅田駅から一度山科まで出て、そこで乗り換えて大津駅へ向かう。
県庁所在地の大津なんだから栄えているだろうと思って来たけど駅前はひっそりしていて、
少し離れたところからアーケード街が始まる。
そのアーケード街もそんなに長くはなく、穏やかなムード。

商店街をひやかして歩く。
途中、「浅芽生(アサヂオ)」っていう酒を作っている平井商店という酒屋さんがあってチラッと見たら、
「浅芽生」って書いた、鳥獣戯画みたいな絵柄の前掛けが1500円で売られていて、
なんか安いし良い絵だなと思っていきなり買ってしまった。
最近衝動買いが激しい。

琵琶湖方面へ歩き、競艇場のあるあたりからぐるっと湖に沿うようにして歩く。
ちょうど琵琶湖マリーナという、フェリーや遊覧船が発着する港に着いたあたりで、
天気が良くなってきて綺麗な眺めが広がった。

港からはバイキングつきのフェリーが毎日出ているそうで、
今度乗ってみたいと思う。

港の前にアーガスっていうショッピングセンターがあり、
そこに琵琶湖土産を色々売っているショップがあった。
「飛び出し坊や」グッズとか色々あって散財。

湖畔には釣りをしている人がたくさんいる。
そろそろ日が暮れてくる。
ここら辺に椅子を置いて飲んだら最高だろうなという眺め。

町の方へのんびり引き返し、17時オープンで、
前に酒場放浪記に出てきて行きたいと思っていた大津駅前の酒場「利やん」を目指す。

ビルの横道の奥にある小さな店。
カウンターの奥に座り、名物のおでんと、
そのおでん汁で作るという「豆腐のだし巻き玉子」などを食べる。
この「豆腐のだし巻き玉子」がとんでもなく旨い。300円。食べ応えもある。
「ミノの唐揚げ」っていうのも美味しかった。茄子炒めたのも美味しかった。

カウンターに座る常連さんの話がちらほら聞こえてくる。
ここら辺も台風の被害が大きかったらしい。
そういえば大津駅前を歩いていて、電線に剥がれた柵かなんかが折れ曲がって引っかかっているのを見た。
屋根をブルーシートで覆っている家もたくさんあった。
焼酎の水割り飲んで、なんかいきなり酔って帰路につく。

電車で行こうと思ったら、山科の次がもう大津駅で、
1時間ぐらいで行ける場所なのにすごく遠くに来たような気になる。
琵琶湖の景色と周りの山々のせいか。
とにかくこんな気軽に来れるならまた飲みに来たいと思った。

家に帰って仕事。
今日中にやりたかった2本分の原稿が終わってすっきりした。

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by chi-midoro | 2018-09-14 11:49 | 脱力
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