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ブラックニッカ日々 2018-10-29

この前、長居の植物園のショップで見かけた森山徹「ダンゴムシに心はあるのか」を読んだ。
まず、この本の中での「心」の定義として、
例として出ていたのが、誰かに対して自分が平身低頭して謝っている時、
「すみません!」と頭を下げながら、同時に背中が痒かったり、
空腹を感じていたりトイレ行きたかったり色んなことが体の中では起きている。
そういう欲求を抑えて「謝る」という行為を最優先しているのだが、
その抑制されている、隠れた内面を指す言葉が「心」だという。

ダンゴムシには「ある時点の転向方向が、その直前の転向方向の反対になる」という習性があるという。
ダンゴムシが真っ直ぐ歩いていて壁にぶつかり、右に曲がったとして、次に壁に突き当たったら今度は左に曲がる。
このジグザグ歩行は、外敵とか地形的な不利とか、色々なピンチから逃げるための習性で、
根本的にはほとんどの動物に備わっているものらしい。危機から逃げて生き延びようとするための。

で、そういう習性があるのだが、通路の一部が回転するような仕組みを作って、その習性がうまく活かせないような状況を作る。
すると20匹ぐらいで実験したうちの3匹ぐらいが実験通路の壁を登り出す。
未知の状況が、通常のダンゴムシの動きには表れにくい行動を呼び起こした。
あと円型のステージで周囲にお濠のように水路が囲んでいる実験台にダンゴムシを置くと、ほとんどは水路に沿ってぐるぐる回るのだが、数%の個体は水の中にあえて飛び込んで向こう側にたどり着いた。ダンゴムシは水中に長くいると窒息してしまうので、この行為はほとんど自殺行為的なものらしいのだが、そうするやつが現れる。

その結果から、筆者は、ダンゴムシには習性だけ割り切れない隠れた内面があると考え、ダンゴムシに心があると証明する。

読んでいて、どうしてもその心の定義がしっくりこなくて、でも心のイメージに新しいものが加わった感じがして面白かった。
表に見えない部分が心だという。だから石にも心があると言える。ある時、石がパカッと割れる時があったとして、それまで割れない状態を保っていた何かが石の中にあるはずだからだ。ってこうやって書くことはできるけど、なんだか自分でも分からない。分からないけど面白い。

あと、これは本の主題とは関係ないけど途中で認知科学の辞典で「道具」という言葉を引くところが出てきて、それによると「道具」は「一定の効率の良いやり方が選択されやすいように工夫される外的支援であるが、その場の目的に合わせて即興的に利用されることも多い」と定義されるんだという。なんかこの回りくどい言い方が面白い。認知科学の辞典で色々な言葉を調べてみたい。

昼からシカク出勤。いつものように新商品の登録作業など。

夕飯は鍋。

「ローンサバイバー」という映画を見る。米軍の特殊部隊がタリバンの指導者を殺害すべくアフガニスタンの山岳に乗り込む。遠くから狙撃できる銃(どうしてもスプラトゥーンを思い出してしまう)で指導者を狙うのだが、待機中に羊飼いに遭遇してしまい居場所がバレる。主人公含む4人のチームで潜伏していたのだが、そこに対して100人ぐらいのタリバン兵が追いかけてきて、そこからずっと戦いながら逃げ、山を転がり落ち、米軍側も相当頑張るんだけど徐々に仲間がやられていって最後一人だけ生き残る。近くの村人にかくまわれるのだが、その村にもタリバン兵は追ってきて、戦闘状態になるのだが、村人はなんとか主人公を守ろうとする。「傷ついた旅人にはどんなことがあっても、そいつがどんなやつでも手厚くしてやれ」というような村の掟があり、それに順じたのである。おかげで主人公はすんでのところで命拾いする。っていう実話がもとになった映画。とにかくずっと戦闘状態の緊張感で、あと、痛そう。途中から笑えてきて「もう諦めろ!」と思うほどの危機。そんな中でも米兵たちは前を向き、決してあきらめずに戦う、っていう国威発揚的なところが随所にあって、米軍最高!タリバン最低!っていう感じがゴリゴリで、素直に見れなかった。途中、主人公が足に刺さった金属片をナイフで掻きだす、みたいなシーンが長めにあったのなんだったんだ!

今日は全然仕事せず寝る。

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by chi-midoro | 2018-11-06 13:06 | 脱力
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