<< ブラックニッカ日々 2018-... ブラックニッカ日々 2018-... >>

ブラックニッカ日々 2018-11-07

今日は和歌山に取材に行く日。
もともと1件、取材の予定を入れていたところに、せっかく和歌山まで行くし、ともう一件別の取材を入れるべく交渉し、なんとか受けてもらえることになったのだった。
一つめは14時から、田井ノ瀬駅という、和歌山の隣駅から歩いて15分ほどの場所。
ちょっと距離もあるし、そもそも電車の本数も少ないから乗り逃がさないよう、
13時には着いておくようにしようと思って早めに出たのだが、自分がバカだった。
桜ノ宮から和歌山まで、電車を選べば乗り換えなしに一気にいけるのだが、
前4両は関西空港行き、後ろ4両は和歌山行き、みたいに1個の電車で行き先が途中で分かれるやつなのに、それをすっかり忘れていた。
「関西空港に一回寄って、その後和歌山まで行くのかな」とか思っていたのだが、考えてみれば、そんなことしてたら和歌山行きたい人にとって時間の無駄である。
で、あ、そうか、これはおかしい。と気づいた時はすでに遅く、
取材開始の1時間前に最寄りの駅に着くはずが、取材開始時間ぴったりにやっと駅に着けることがわかった。
本数が少ないので、乗り過ごすと待ち時間が長いのである。
先方に電話し謝罪。
冷や汗が出る。

大阪から和歌山って本当に遠い。ミスなくちゃんと行けたとしても1時間45分ぐらいかかる。
自分はミスしたので、11時に家を出て14時にようやく目的地に着いた。

田井ノ瀬駅は無人駅で、自分が乗っていた電車の前側しかドアが開かず、
「あれ?」ととまどっていると、前の車両に乗っているおじさんが必死のジェスチャーで
「こっちへこないと降りれないよ!」みたいに動作で教えてくれた。
なんか今日はいちいち危なっかしい。

カメラ係をお願いしているみゆきさんと駅から早歩きで取材先へ。
広報の方が穏やかな女性で、優しい感じで「いえいえ」と言ってくれて少しだけホッとした。
そこから取材を始め1時間半ほど話を聞いたり写真を撮ったりして終わる。

田井ノ瀬駅まで歩いて戻る途中に紀ノ川の脇を通る。
田井ノ瀬駅から和歌山駅までの電車は30分ぐらい来ないので川を渡る橋を歩いてみた。
めちゃくちゃのどかだ。このまま缶ビール買って横になりたい。

次の取材は居酒屋で、事前に取材許可の連絡をした時に、
「当日もう一度電話して欲しい」と言われたので、電話する。
「1個目の取材が思ったより早く終わったので、約束していた17時よりも少し前に着いて、店の外観写真から撮り始めさせてもらいますね(日が落ちて外が暗くなってしまう前に)」というようなことを言いたくて、伝えたつもりが、たぶん「一軒目が早く終わったので、取材時間を変更させてください」みたいな勝手な言い分にとられてしまったようで、今考えれば確かに紛らわしすぎて、そんなこと言わない方がよかったのだが、「ふーん、えらいタイトに取材時間を変えるんですね」という感じで「いや、あ、全然、そういう」となり、「今日別に、何も用意せえとか言ってもらってないんで何も特に準備してないですよ」というので、「あ、はい、特別じゃなくて、普段のような感じで取材させていただければと思いますので、いつも通りで大丈夫ですのでー」と言うと「あんた、うちのいつも通りを知ってるんかね、ははは」みたいな感じである。「はははー!よろしくお願いいたしますー!」ととりあえず電話を切って、田井ノ瀬駅から電車に乗る。夕暮れ。

和歌山駅から徒歩3分ぐらいの場所なのだが、一瞬道に迷い、ドタドタと到着。さっきの電話の大将に挨拶。
雑誌を見せて「こんな感じでー」と説明し、おすすめのおつまみを聞く。大将が色々出してくれるので、
「これはなんというメニューですか?」と聞くのだが、「え?メニュー名って…漬け物ですわ」と言う。
卓上のメニューを手にして、「この中だと、どれになりますか?」と、要するにメニュー名と価格を雑誌に明記する必要があってそれが知りたいのだが、どうもそれが煩わしいらしくて、「価格いりますか?載せんでいいでしょう?」というので、
「一応、だいたいこのぐらいの値段というのが伝わるようにいつもこんな風に載せていましてー」みたいに言って、
まあいいや、あとでメニュー名だけ自分で照らし合わせて書くようにしよう、と思って卓上のメニューをメモ代わりにスマホでパシャッと撮ったのだが、それを見た大将が「メニューの写真はやめてくださいよ」「あ、すみません!失礼しました。あとで書くときに参考にしようかと思って」「消してください」「はい!」つってデータを消去。確かに断りもなく失礼だった、と思い、「すみませんでした。値段だけメモさせてもらいます」と、メニューを見ながら必要そうなものだけメニュー名と金額をササッとノートにメモしていくのだが、「メニューはもうやめてください。見ないでください」と言う。大将、メニュー見られるのがそんな嫌なの!とちょっと面白くなってきて、「わかりました!ではおすすめのものだけ、3品ほど出していただいて、それで大丈夫ですんで!」と、大将が持ってきてくれる「くじら刺し」とか「どて焼き」とかをみゆきさんに撮影していってもらい、それが終わるのを待つ。

ふと我々の席の脇を見ると、俺のオーダーを書いた注文伝票があるのが見えて、店をウロウロしている大将がいない隙に、その文字と金額をメモ。何かのゲームみたいだ。

俺にはつっけんどんな大将だが、たぶんそれは俺が気に障ることをしてしまったせいで、みゆきさんには優しく接しているので助かる。撮影も滞りなく終わり、おつまみをいただくと刺身も安くて旨い。でも自分は消耗して食欲がなくなり、ちょっとしか食べられなかった。酒場放浪記にも出たことのある店で、吉田類オリジナルTシャツが店の隅で販売されている。類さんがすごく気に入っている店で、ある時ふらっと一人で来て、すっかり好きになってその後、テレビに出ることになったらしい。そんな話を大将としていて、「いやー!類さん、好きですー!」とか言ったら「そうかー!よく来てくれるよ」と大将が笑顔になり、このように書くと面倒な店みたいだが、従業員の方々はめちゃくちゃ気さくで、今回自分がなんかうまくできなかっただけなのだと思う。ゆっくり普通に客としてきて色々心置きなく食べたい。

会計してお店を出て肩の荷がおりる。本当ならせっかくだしもう一軒いきたいところなのだが、もう疲れてしまい、和歌山ラーメンの代表格・井出商店の袋麺だけお土産に買って、駅の売店で氷結買ってグッと飲んで帰ることに。みゆきさんには迷惑をかけた一日であった。

帰宅後、さっきの酒場原稿を急いで書いて入稿。
なんとか間に合ってよかった。

[PR]
by chi-midoro | 2018-11-10 13:54 | 脱力
<< ブラックニッカ日々 2018-... ブラックニッカ日々 2018-... >>