今日も終日在宅で仕事ガツガツやる。
案外集中すればできるものだ。 お昼にはパリッコさんとLINEで「酒の穴」トークを収録して、 塩コショウかけてツナと炒めたパスタを食べる。 その後もゴンゴン仕事。 ようやくひと段落ついてすっきり。 夕飯は今日も鍋。 おじやが旨い。 中島岳志「保守と立憲」を読み終える。 パリッコさんの「酒場っ子」を出したスタンドブックスから出た本。 パリッコさんの本とのギャップが面白い!と最初は思ったけど、結構通じてる気がしてくる。 2011年以降、著者の中島岳志が色々なメディアに発表してきた文章をまとめたもので、 時節に応じたテーマに合わせながら、でもずっと言っていることは一貫しているというか、 大事にしていることを何度も何度も書いている感じだ。 その一つは、中島さんの考える「保守」は、人間を過信しない態度を常にとるということ。 こんな部分がある。 「保守は革命のような急進的変化を嫌う。なぜならば、ラディカルで極端なものの中には、必ず理性への過信が含まれているからである。保守は理性への驕りを戒め、歴史の潜在的英知に依拠しながらグラジュアルな変化を進めようとする。保守は抜本的改革を推奨するのではなく、あくまでも「保守するための改革」を推進するのだ。この態度は、老舗名店の姿勢に現れている。活気ある老舗は、反動的ではない。彼らは先祖から受け継いできた技術を継承しつつ、その伝統の中から新しい商品を生み出していく。伝統を捨て、ゼロから新しいモノを作るのではない。新しいように見えるモノの中に、しっかりと歴史が息づいているのだ」 自分も100%信用しないし、他人も100%信用しない。人間は必ず間違うから、ある時完璧に見えたことにも必ずいつか無理が生じる。だから何事も断定せず、色々な立場の意見に耳を傾け続けなければいけない。そうやってずーっと調整し続けていくのが「保守」という態度なのだ。それは面倒くさい。でも、その面倒から逃れて分かりやすい意見に乗っかったら、時間をかけて引き継がれてきたものが一瞬で無になったりするのだ。色々な意見に耳を傾ける、というその対象は生きている人だけじゃなく、死んだ人も含まれる。本の中には「死者と共に生きる」というようなことが何回も書かれている。今生きている人間が最先端ですべてのことを決めていい権利がある、みたいに考える態度がこの本の中では強く否定されている。っていうことは同じように「未来の人と共に生きる」とも言えて、原発や環境問題の話はその視点で考えられるべきだろう。この前読んだ畑中章宏の「天災と日本人」の中で、過去の人が残した津波警戒を呼びかける石碑の話が出てきた時も思ったし、あと保坂和志がチェーホフが100年後の誰かのことを考えて小説を書いてたみたいなことを書いてたのもそうだけど、やっぱり過去の人に話しかけるように何かしてる人や未来の誰かに向けて何かを表現しているような人が面白い。だし、そんな風に未来と過去が今と一緒にあるように本気で考えられたら、自分の死とかも乗り越えられるんじゃないかという気がする。 とにかくその、自分が完全に正しいと思うな。今の人間が万能だと思うな。というところはずっとこれからも覚えていそうだ。 夜中、請求書をポストに投函しがてらコンビニにiQOSのタバコを買いに行く途中、真っ暗で誰もいなくて、めちゃくちゃ心細くなった。その後、家に戻り、買った大根についてた立派な葉っぱをみじん切りにしてごま油とショウガと創味シャンタンと一緒に炒めて高菜風にして、それをラーメンにのっけると旨いのだが、それを作っていたら人心地がついた。 チミドロLINEでジュンヤさんがクスモの会社の忘年会に参加する、みたいな話があって、ジュンヤさんは運悪く仕事がなくなったところに、クスモの声掛けで会社に入って働いていて、もう数か月経つそうだ。そんな風にバンド内で仕事をまわせるなんてすばらしい。俺も困ったら雇ってくれるという。
by chi-midoro
| 2018-12-15 03:33
| 脱力
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