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ブラックニッカ日々 2019-01-10

昼、今度シカクで行われる古本市で、なぜか自分のためていた夜景ポストカードを展示することになり、ファイルに入れたのを持って行く。
クリアファイル2冊分ぐらいで、一時期はオークションでちょっと高いのとかも買っていたのや、最近では旅行先で夜景を写した絵はがきを見つけたら買う、ぐらいの感じのが集まっている。
みゆきさんとともにその中から展示するものを取り出していき、割とそれだけで時間が経っていった。
今は棚卸し時の荷物が店内にいっぱいあってそれ以上の作業ができずそのまま置いてきてしまったが、展示できるだろうか。

昼ご飯に棒ラーメンを作って食べる。

取材依頼のやり取り色々。
どれも相手の方の寛大な対応のおかげでうまく進められそうでホッとする。

夜は野菜炒め。豆板醤を入れたら美味しくできた。

「何者」っていう映画をみる。
朝井リョウという作家の直木賞受賞作を映画にしたもの。
就職活動に打ち込む若者たちの群像劇みたいな。
就職活動って本当に抑圧的で、実際そうなんだと思う(自分はほんの少し書類いくつか書いて送って全部ダメでそれで諦めた)のだが、それにしてもこの登場人物たちのつまらなそうなこと。みんな美男美女なのに。唯一、菅田将暉だけが楽しそう、というか素直に生きている感じで、あとの人物たちは出し抜き合い、プライドの張り合い、みたいなことをずっと繰り返している。

主演の佐藤健が、一番落ち着いていて人格者っぽいんだけど、実はツイッターに裏アカウントがあって、そこでみんなの悪口を書いていた、ということが後半わかり、それが映画のどんでん返し的なものなのだが、今の時代、それぐらいの性格の悪さは驚くことでもないような気がした。なので、そこでうお!!そうだったの!?ってなれず、「ほうー」ぐらいの感じに受け止めてしまったまま映画が終わり、「世にも奇妙な物語」の長いやつをみたような、ちょっと物足らない風に感じてしまった。

いや、でも就職活動をしている人がこれを見て、あんな厳しい世界なんだから多少ゆがんでしまったり取り乱したりしてもいいんだ、と楽に思えたらそれだけでもいいのか。佐藤健は映画の中で、就活せずに夢である演劇を続けているかつての親友を見下していたのを、最後には改めて、あいつはすごい!と思えるようになったらしかったし、成長していた。それが救いだった。けど、この映画の中では就職活動のおかしさ、気持ち悪さっていうのがそんなに感じられなくて、どっちかっていうと、「その仕組みの中でゆがんだコミュニケーションをしている人たち」がテーマで、就職活動は当たり前にこういうものとして肯定されている気がして、菅田将暉とかが映画の中で「なんだよ!このバカバカしい仕組み!なくなれよクソ!」とか激高したっていいのになと思った。菅田君は就活直前までバンドをやっていて、結構いい歌を歌っていたのである。それなのにいきなり物分かり良すぎじゃないか。

by chi-midoro | 2019-01-12 02:45 | 脱力
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