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ブラックニッカ日々 2020-06-28

昨夜寝る前にアレルギーの薬を飲んだ。
めちゃくちゃ眠くなることがわかっているので寝る前に飲んだのだが、昼になってもずっと眠い。

昼は焼きそば。
韓国食材店で買ったヤンニョンを乗っけるとより旨い。

食べて昼寝。
夕方起き、下のボーイとスーパーに行きがてら川沿いへ。
魚が跳ねるのを待ちながら静かに過ごす。

夜、ゴーヤの肉巻き。
さくらんぼを送ってくれた山形の純子さんにお礼の電話。
「本読んでるぞー。早く売れろー」とのこと。
今日までさくらんぼの収穫の手伝いに行っていてこれから晩酌だそう。
「落ち着いたら山形行きたい」と言うと「ワクチンができてからお願いします」と言われて笑う。
そう、それぐらいゆっくり構えていかなくては!
というか、その電話の口調からは、今書いた「それぐらいゆっくり構えていかなくては」っていうようなことすら超えて、「もうこうして電話でも話せるし、たくさん共通の思いでもあるんだし、もうそれで十分じゃないのー。楽しかったしなー」っていうような、突き抜けた明るさを感じた。

会いたい人にまた会いたい、行きたい場所にまた行きたいと思っているのは本音だけど、それがかなわなくたって、すでにじゅうぶんな時間が与えられたような。後ろ向きな諦めじゃなくて、「人間いつかは死ぬんだしさー!」っていう感じのタフな開き直りというか。純子さんはそういう人なのだ。

夕飯を食べると、また眠いのである。
すごいことだ。
今日、12時間は寝た。眠くなりすぎる薬だが、じんましんは出なくなる。

22時ごろまた起きて、そこからは明け方まで原稿書き。
ひと段落したところで、「自分は去年も健康診断後に断酒してたんじゃなかったっけ」と思って日記を読み返したら、確かにしばらく炭酸水でごまかしていたのだが、割とすぐに人と会う機会とか、取材があって飲んでいる。

今はそれが無いからもう100%自分の意志だけで断酒が可能。
飲み時がわからず、とりあえず2週間を目指してみることに。

佐々木敦の「私は小説である」という小説批評集をパラパラ読み始める。
小島信夫とベケットの話から始まる。
小島信夫の晩年は、息子がアルコール中毒から介護が必要な状況となり、その看病に疲れた妻が痴ほう症を患う。
(その前に結婚していた妻はガンで亡くしている)
小島信夫はいわゆる普通の健康な状態から徐々に離れていく家族に囲まれながら自分も老いていく日々をずっと小説に書いて、その一つに「うるわしき日々」という題名をつける。どこがうるわしいんだ、絶望的な日々じゃないかと思う人もいるかもしれないが小島信夫にとってはその日々はうるわしい。

それは皮肉でも諧謔でもなく、人間は絶望することが許されていないというのが小島信夫の人間観で、そこがベケットに通じるのだ、というようなことが書いてあり、コロナのこと、自分の体のこと、仕事のこと家庭のことなど、様々な層の不安に自分は囚われている気がするけど、「絶望だー」なんて生やさしくて、生きることは絶望すら許されないほど絶対的に前向きなものなのだ、という風に自分なりに解釈して心におさめた。

小島信夫の小説が久々に読みたくなり、1巻と2巻を買って、どっちも読んでない「私の作家遍歴」という本の第3巻を通販で買う。5500円する。

by chi-midoro | 2020-06-30 01:10 | 脱力
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