断続的に昼まで寝る。
この前読んだ内田樹の本に、夢は少しでも眠りを引き延ばそうとすると書いてあった(違う本かもしれない)。 現実世界で目覚まし時計のアラームがビービーなったとしたら、夢はそれに遡って、例えば自分が見知らぬ工場にいて、変なボタンを押したことによってビービー音が鳴ってしまう場面を作り、現実のアラーム音も夢の中の場面に取り込もうとする。それによって、夢の中にいる人を少しでも長くその夢の中にいさせようとする、みたいな。 そんなこと書いてあったっけ。全然違うかもしれない。 でも反対に、夢から覚まさせようとしてるような夢もある。追いかけられて「もうだめだ!捕まる!」ってところで目が覚めるとか。だからあれかもな、体が眠りを欲してる時は夢の中に引き込むような夢になり、逆に身体的に目を覚ましたいときは夢から脱したくなるような夢になるとか。 そんなことをぼんやり考えながら寝ていた。 起きてカップ麺を食べながら録画してあったテレビを見る。少し前までは録画してあったのが追い付かずにたまっていく感じだったのに、今は何も考えなくていいようなお笑い番組を見て何も考えないで過ごす必要があるためにとにかくテレビを見ている。すぐに追い抜いてしまって困る。 HDDレコーダーにいつの間にか入っていた山田洋次「小さいおうち」を見る。松たか子もなんか良いんだけど、黒木華が強烈に愛らしくて仕方ない。すごい!黒木華!地味な顔で最高だ。映画自体は、なんか、ほどほどに面白かった。現代パートのシーンのセリフ回しのベタベタっぽさとか、なんだこれ、と思うけど山田洋次だもん、こうだよな。と思って勝手に納得した。とかクールに書いてるけど泣きまくりながら見た。 シカクで夜まで仕事。この前連絡して委託してもらうことになった「ゆうとぴあグラス」という同人誌が素晴らしかった。牛尾友美さんのマンガがすごい良い。とにかく風通しがいい。 いつも書いてるシカクのメルマガに対して、初めて励ましのメールがくる。外国の方らしく、自分の書いているコーナーを好きで読んでくれているらしい。誰かが読んでくれているというのがとても嬉しかった。 今後の展望などについて巴さんと色々話す。今度からお店の中で自分の選んだ古本のコーナーを木箱ひと箱分作っていいとのことで楽しみだ。買い付けに行きたい。 帰りにコンビニの前で発泡酒。この寂しさはなんなんだろうと思いながら飲んだ。道端の地蔵になってしまいたい。 家に戻り原稿を書く、やる気がなかなか起きないが、まったくすることがないよりだいぶマシだ。 今日はまだ「凛」のボトルがだいぶ残っているので心強い。
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by chi-midoro
| 2016-05-30 22:22
| 脱力
朝から眠りに眠る。
数年前に仕事が嫌で嫌で仕方なかった時はとにかくうつ伏せに寝ないと落ち着かなかった。地面を向いてる方が気が楽だったんだろうか。ここ最近も「うつ伏せ期」なのだが、顔をどうしていいか処理に困る。右に向けても左に向けてもなんか疲れる。寝床に穴をあけてそこに顔をすっぽり入れて息ができたら楽なのに。そしてその下にテレビを埋め込み、いつでもお気に入りの番組が見れたら。さらにパソコンも使えてインターネットが見れたら一生横になっていられるのだが。そういった発明が未来になされることを祈りたい。 しりあがり寿「あの日からのマンガ」「あの日からの憂鬱」を読む。震災直後から書かれた4コマと短編マンガを集めたもの。今読むと、少しだけあの頃の記憶が蘇り(特に余震が続いて不安だった頃など、自分はよく瓶の中の焼酎の水面が揺れると「あ!きたきた!」と思ってビビッていたものだ)、残りの半分の気持ちは、少しそこに描かれていることが大げさに感じるというか、たぶんもう今はだいぶ慣れて薄れてしまって感じられない細かい部分があるのだろうと思った。なんだか情けなく悲しいことである。距離的に遠く離れてしまったからだろうか。 震災のすぐ後に山形の祖父が亡くなって、父の運転する車で東京から山形へ向かった。その時の道のデコボコした感じと自衛隊の車とたくさんすれ違った記憶がぼんやり蘇る。 ふいに予定が中止になり、昼から夕方までまったく何をしていいか分からない。仕事をする気にならず。ただ横になってぼーっとしていた。時間が余っている。売りたい。 夜はもやしと豆腐を茹ででポン酢かけて食べる。もう一生これでいいというぐらいこれでいい。 つげ義春との旅を写真に撮った北井一夫「写真集 流れ雲旅」の展示が青山であって、つげさんが初日に現れたらしいと知る。初日に来るんじゃないかな、行きたいなと思っていたのでやっぱり!と思い悔しい。肉眼でその姿を見てみたい。 ウイスキーのポケット瓶が空になったので近所の酒屋へ行く。今日は「凛」の700ml入りを買う。 ※訂正 あとでよく瓶を見たら720ml入りでした
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by chi-midoro
| 2016-05-29 21:59
| 脱力
今日は東京の渋谷7thFLOORで「ゲットー酒場」があって、俺は行けなかった
うまく行っているといいなーと思う。 自分は悲しい話し合い。 帰りにトリスのポケット瓶買って帰る。 みんなに会いたかったな。
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by chi-midoro
| 2016-05-29 00:59
| 脱力
朝から心斎橋に取材に出かける。今週は結局毎日何かしら取材して書いていたから、まあ、一応仕事してたってことでいいだろうか。
思いがけず早く終わり、大阪に来ているというとみさわ昭仁さんにダメもとで連絡してみたところ、タイミングよく梅田で飲めることに。 駅前ビルで落ち合い第2ビル辺りで飲む。「紹興酒サワー」という飲み物があってなかなかうまかった。ほろ酔い。 とみさわさんにフリーになった頃のお話を色々聞いた。 あっという間に時間になってしまったのでシカクへ出勤。 マスコットボーイさんが来て、最近の話を聞かせてもらう。 永井博さんはホントすごいという話など。 シカクの二人は用事ででかけ、一人で店番。 体操さんがお店に来て久々にお話し。お互い体を大事にしましょうと話す。 仕事先から先日の取材の不備についてのメールがきて落ち込む。 金曜の夜だ、今週も色々あったと疲れ果てふらふらと梅田駅へ歩いていたら佐伯誠之助さんから電話あり。 仕事帰りで飲みましょうとのお誘いで、梅田で落ち合って再び駅前第2ビルの、今日の昼とは別の店で飲む。 食欲が出なくて情けなかったが、少し焼き鳥食べて飲む。 佐伯さんの職場が変わった話、DJ FUNKと共演したときのことなど聞く。 楽しいひとときであった。 再びほろ酔い状態となり帰る。今日は書き仕事はせずに寝てもいいだろう、と判断し寝る。 ▲
by chi-midoro
| 2016-05-27 23:39
| 脱力
朝、髪が伸びたので切りに行く。
一時期は1000円カットでいいやと思っていたが、1000円カットは顔がある程度シュッとまとまっているやつとか、アートな雰囲気漂っているやつとかに向いてるなもんだなやっぱ。自分はどっちでもないので見てらんない感じになってそうでやめた。 さっぱりして帰る。家から美容院までのチャリの往復で結構疲れ切ってしまい、酒場放浪記の録画してあったのを見ながら2時間ぐらい寝る。 16時から高槻でラーメン店取材。スムーズに終わる。ラーメン美味しかった… 帰り道は阪急の中津で降りてそのままシカクへ行く。新しく入荷した本の入庫作業などなどしていたらすぐ20時になった。「団地ブックス」を作っているけんちんさんがお店に来てくれて、ご挨拶する。ドムドムバーガー研究の話など聞く。それぞれの店に独自性があるらしく面白い。 雨がかなり降ってきて、傘借りて帰る。帰りに飲んだ発泡酒はうまかった。 平田オリザの「下り坂をそろそろと下る」は、割とごちゃっと色々な話題が詰め込まれていて、最初の方の第一章から第三章までは自分があまり演劇とか舞台に素養がないせいか、なんか近い問題に感じなくて読むのが遅れていたのだが、四章の福島の復興の話以降を読んでいくと大都市に何もかもが集中して地方がスカスカになってやばいみたいな状況を少しずつ改善していくには「センス」が必要なんだという話が徐々にリアルに感じられて、遡って最初の方も面白く思えた。「芸術や文化で町おこしを!」っていうとなんか自分はそんなことはすごく弱いことのように今感じてしまってたけど、いくら助成金が出たからって何もない寂しい町に引っ越したくないし、逆になんか面白いシーンみたいなのがあって、そこに人が集まっているような場がある地方であれば、住んでみたくなるかもしれない。「センス」か…それを身につけるための教育って実際どんなものなんだろ。 それにしても、日本がかつでの経済大国じゃない(というかかつてそうだったというのも幻想で、と平田さんは書いてる)ということの寂しさを受け入れて、ゆっくりと下り坂を下りていこう。そこから見える景色も味わい深いだろう、っていうこの主張はなんか沁みるもんがある。切ないけど。 あ、そうだ。最後の方にインターネットは自分にとって都合のいい情報ばかりを集めてそれでどんどん偏りを生んでいくっていう「確証バイアス」のことが書いてあって覚えておこうと思ったのだった。メモ。 夕方のラーメン原稿をまとめる。取材に行くのは淡麗系のお店が多いのだが、これとあれの差をどう表現すればいいのか本当に難しい。 井の頭の動物園のゾウのはな子が69歳で亡くなったという。自分が最初にはな子を見たのはたぶん大人になってからだったが、吉祥寺に用事がある時は結構よく見に行った。のんびりした様が好きだったのもある。偶然誕生会の日に居合わせることができたりしたこともあったな。はな子がいなくなったゾウ舎の様子を想像すると悲しい。 ブラックニッカのポケット瓶がもうすぐ空になる。雨だが買いに行くしかない。
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by chi-midoro
| 2016-05-27 00:09
| 脱力
昼ごろ取材に出かける。
今日から始まる催しの取材で、会場がすごく混雑していたので思ったように撮影がうまくいかず苦戦。対応していただいたスタッフの方にも迷惑をかける感じで疲労した。急ぎなので今晩中にまとめなくてはならない。 帰ってきて床に大の字になってへばりつく。地球の引力に完全に負けました、もう無理です、って感じの気分でしばらくそうしている。 今月末に入ってくる仕事代をよく考えたら、自分が思ってたより全然少ない。今月は結構あると思っていたあの根拠のない幻想はなんだったのか。 夕方、スーパーで発泡酒を買って飲む。今日の発泡酒は少し美味かった。 読む本なくなり、本棚から大庭みな子「三匹の蟹」を手に取って読んでみる。登場人物同士の会話がなんかスノッブな雰囲気で、なんだよ!と思うけど主人公がその場から逃げ出して、別に良いとも悪いとも思わぬままゆきずりの男と連れ込み宿みたいなのに行く後半の虚無感がやばい。1960年代の小説で、衝撃のデビュー作だったという。しかしなんか疲れてその他の短編を読む気が今は起きなかった。 キセルと山本精一の2マン行けなかった日以降ずっとキセルと羅針盤ばっか聴くのがまだ続いていて、キセルの「magic hour」とか「旅」とか「凪」あたりが今はたまらない。「magic hour」暗くていいなー。詞の内容も喪失感しかないぐらいの感じに聴こえる。 皿うどんが食べたくなり自分であんかけを作ってチキンラーメンにかけてみるが、リンガーハットみたいにならない。前にやった時もそうだったことを思い出した。片栗粉の扱いってなんかみんな、いつ習得するのだろうか。レシピサイトみても「適量」と書いてるのが多く、適量ねと思って適当にやったらリンガーハットみたいにならない。まあそもそもチキンラーメンなんだから皿うどんにはなんないか。 それを無理矢理食べたらものすごくお腹がいっぱいになってまたフロアに這いつくばった。 で、そこから這い上がって思ったより原稿早く書けた。 ちょうどブラックニッカのポケット瓶が空になったのでコンビニに買いに行く。
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by chi-midoro
| 2016-05-26 01:04
| 脱力
何度も目を覚ましつつ、その都度時計を見ながらもう少し眠れる、と思ってギリギリまで寝る。
15時から鶴橋で取材。お店の方にお話をじっくり伺うような取材だったのでうまくいくか緊張したが、お店の方はみな気さくで優しい方だったのでよかった。お料理をたくさん出していただいたのだが、食が細くて食べきれず申し訳ない。包んでいただいて持ち帰る。どっか道場に行って胃を鍛えたい。 行きの電車の中で、また、早く着きすぎたので鶴橋のそこら辺の道端で引き続き植本一子「かなわない」を読む。後半以降、どんどん重たいムードに包まれていく。ミヤジさんや玉ちゃんなど、知った名前も出てくるのでどこか他人事でない近さを感じつつ読んだ。帰りの電車でちょうど読み終わり、圧倒されて心臓がバクバクし膝がガクガクする。このタイミングでこの本を読んだことは記憶にずっと残りそうだ。 こんな風に書くには相当な覚悟が必要だったろう。シンガーのbutajiさんとお話ししている時にbutajiさんが言っていた「恋は本当に大変なものですよ。人が死んじゃうぐらい」という言葉を思い出す。胸が痛い。 ずっと読みたいと思って買う機会がなかったしりあがり寿「あの日からのマンガ」が本の中に出てきたので「あの日からの憂鬱」とあわせてアマゾンで買う。安田弘之の「ちひろ」「ちひろさん」もそのうち買って読もうと思う。 今日の取材を原稿にまとめる。 羅針盤が昔ライブ会場で売っていたらしいライブ録音CD-R「7days selection vol.1」をいつか私はヤフオクで購入して、それがあまりに素晴らしいので、パソコンが何代も変わってもこのデータだけはその度に引き継いでいる。それを今聴きながら仕事している。どの曲も素晴らしいが「無限のうた」のこのバージョンがあまりに美しくて眩くてウルウルする。「アコースティック」って曲もいいな。ああ。 請求書をポストに投函しに行きがてらブラックニッカのポケット瓶を買い足す。
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by chi-midoro
| 2016-05-24 23:53
| 脱力
昼頃、取材にでかける。無記名の、誰でも書けるような記事ではあるが、仕事があるのはありがたい。
そのままシカクへ出勤。今日は巴さんもみゆきさんもおらず、一人きりで店番。 通販の発送作業にだいぶ時間がかかってしまったが、幸い(じゃねーか)お客さんもほとんど来ず、のんびりやる。 休憩時にはちょっと前に買った植本一子さんの「かなわない」を読んで過ごす。 植本さん(一度だけほんの少しお話ししたことがあり、なので馴れ馴れしいけどさん付けだ)の仕事のこと、育児のこと夫であるECDとのやり取りなど、日々の細かなことがそのままの言葉で書いてあってヒリヒリする。「わかる!」とか簡単に言えない重たい部分もあるし、と同時に笑える部分もたくさんある。今はまだ中盤ぐらいの震災後からの日記の部分なのだが、自分のやりたいことに使える時間が制限されたり、あと、大みそかとか連休とか時間がある時が全然嬉しくなくて、苦痛に感じるような心の動きを書いてる部分が沁みた。なんで生きてんだろう本当に。いや、どちらかというと読んでいるときは「それでも生きる!」と思えてくるような本なのだが、生きることの困難さを改めて、なんなんだろ、と思う。 お客さん来ないなーと思っているところによいまつりさんが来て、色々面白い話を聞かせてくれた。いまだ行ったことのない大阪の名銭湯・源ヶ橋温泉に早く行かなくては、と思った。 帰り道、歩きながら発泡酒を飲む。が、今日もあんまりうまくなかった。お腹が張って入ってこない感じだ。 家に戻って書き仕事。無事終わったところでブラックニッカボトルが空になったのでコンビニに買いに行く。
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by chi-midoro
| 2016-05-24 00:47
| 脱力
何度か目が覚めるがまた目をつぶっているといつの間にか寝ている。
仕事の後、天気が良いので白玉温泉に行く。今日は人が多くてあんまり居場所がなかった。サウナから出てきて水風呂に入りながら全力でバットのスイングの動きを繰り返している人がいてアクティブだなーと思った。 お風呂からあがってロビーで発泡酒を飲みながら本を読む。 帰り、近所の「大王」という初めて入る中華料理屋で味噌ラーメンを食べた。甘みのある美味しい味噌ラーメンだった。70歳ぐらいの男性5人組、70歳ぐらいの女性3人組がそれぞれ中華料理をつまみながらビールを飲んで談笑していて、ここら辺の層は中華料理屋の方がお酒を飲むのに居心地がいいのかもなと思った。 今日は、本当は高円寺のUFOクラブでキセルと山本精一の対バンがあって、どうしてもそれに行きたかったのだがどうしてもそれに行けなかった。大変悔しいことだ。この上なく好きな二組なのでどうしても悔しい。 なので、羅針盤の昔のアルバムをずっと聴いていた。 フランス人のオレリアンが「なおは好きだよきっと」と勧めてくれた前田司郎という小説家がいて、どれから読むか迷ったがタイトルにひかれて「夏の水の半魚人」というのを図書館で借りて読む。小学5年生の男の子が主人公で、自分は子供が主人公ってだけでなんか構えてしまうというか、本当の小学5年生は小説を書けないはずだと思う。小説になるような視点で物事を見ていない気がする。だからどうしても大人が思った小学5年生になってしまい、妙に何もかも分かっているようなやつばかり主人公になりがちなのでなんだか真剣に読めないことが多いのだが、この「夏の水の半魚人」は、主人公の心に湧き上がる色々な衝動とか悲しさとかが十分に説明されないまま、わからないものとして書かれていて、読んでいてそれが波動のように伝染してくるので良かった。すげー面白かった。最後、大雨の中を海に向かって歩いて行くところ、たまらない…… 小説の舞台が、昔チミドロのレコーディングをさせてもらったサトシ君の家があった品川の御殿山とかの辺りで、なんかあの辺の雰囲気少しわかる、と思って、それも読んでいて嬉しかった。 歌丸師匠が最後だという笑点、みる。この前「ゲゲゲの鬼太郎」の実写版の映画の、最後の鬼太郎と北乃きいがバス停で別れるところだけなぜか見た。そして感動した。別れのシーンだけを延々見たらどうだろうか。慣れてしまうだろうか。 おととい取材に行ってきた店の原稿、書く。 ▲
by chi-midoro
| 2016-05-22 23:14
| 脱力
今日は割りに早く目が覚めた。
昼はもやし味噌のカップ麺に白菜だのきのこだのを煮たものを突っ込んで食べる。 朝からこの前実家で洗濯して干したぶりのTシャツを着ていたのだが、一日中実家の匂いがした。 これはどういうことなのだろうか。 洗剤も今風の除菌がどうのこうのみたいのを使い、天気の良い日に屋外でサッと乾かしたのに。 大気中に「実家菌」みたいなのが浮遊してて、それが繊維にくっついて増殖した説、じゃないかと今は考えている。 シカクで作った「関根美有傑作選 はびこる愛」を1冊いただいたので読んだ。 ずっと前、お知り合いの漫画家の高野雀さんと東京でお会いしたときに「関根さん最高ですよ!」と言って過去の貴重な同人作品をドサッと貸してくれた。 それを大阪のシカククルーと一緒に読ませていただいて、「これはすげー!どうにか本にするべきですよ!」と言ってはしゃいでいたのが、こうして本当に本になったのだった。 なので、最初のきっかけ部分には自分もいたのだが、その後はシカククルーの情熱と関根さんの作品のエネルギーが事を運んでいった。 本になったものを読み返してみるとやっぱり面白い。パッと読んで簡単に泣けたり笑えたりするようなものじゃないかもしれないが、「あそこで表現されていたものはなんだったんだろう」とずっとぼんやり胸に残り続けるような不思議な感触があると思う。必要最低限の線で構成されている感じなので、ササーっと読んじゃえそうな印象は受けるのだが、いざ読むとかなりじっくり読んでいくことになる。 関根さんと直接お会いしたことはないが、シカククルーとのやり取りを見ているととても謙虚な人で、ともすれば自分の過去作なんて「そんなそんな!世に出せるものでは到底ないです」みたいな感じでそのまま過去のものとしてしまいそうなので、こうして一冊にまとまったことが嬉しいし、そしてまた次の作品につながったら最高だと思った。 5/8に江古田でやったイベントに出てくれた「非の打ち所」という沖縄のミュージシャンもとても謙虚かつ偏屈なところがあり、なかなか簡単に自分の作品を世に出すようなことをしない方なのだが、ほんと、そんなこと言わないで聴かせて欲しい。その人にしか作れない物なのだから、運命だと思って出して欲しい。 夕方、ブラックニッカ700mlボトルを買う。
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by chi-midoro
| 2016-05-21 22:23
| 脱力
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