<   2018年 11月 ( 31 )   > この月の画像一覧

ブラックニッカ日々 2018-11-27

午前中に目が覚め、出すべき請求書を用意したりしながら過ごす。
今日は昼からアーバンのママの家で昼飲み会があって、安田理央さんも来るところに一緒に混ぜてもらうことになっていて、
バタバタして少し出遅れた末に四谷三丁目駅に到着。

ママのお住まいは見晴らしがよい明るい部屋。キッチン回りのたくさんの食器とか調味料とか、何気なく置いてあるものとかが全部「ちゃんとそれを選んだ」っていう感じがすごいして、次々とおつまみを出してくれるそのお皿もいちいち可愛いのであった。後ろを振り返るとたくさん本が積んであって、あんまりじろじろ見ると失礼かと思ってチラッと見るぐらいにしたけどなんだか面白そうな本がたくさんある。トイレを借りるとそこもまたなんか素敵なのである。

グイグイと酒を飲んでいると、コンロと鉄板が出てくる(無印のカセットコンロがコンパクトでおすすめとのこと。そこに厚さ9mmのMMファクトリーというメーカーが作っている鉄板を乗せて焼けば野菜でも肉でもなんでも旨いのだという)。そして、分厚いステーキ肉とハンバーグを焼いてみんなで食べる。めちゃくちゃ旨い。ステーキ屋さんで年に1回、2年に1回ぐらい食べることができるああいうのと同じやつ。

その後、今度はたこ焼き器が出て来て、ママが編み出したパクチーたこ焼きというのを作って食べさせてくれる。これが不思議とパクチーの風味がかなり消えて、後ろに引っ込んでいい仕事をしているような感じになってとても旨い。ソースが3種類あって食べ比べる。安田さんと「なんだよー最高の昼だなー」とワイワイやり、そのうちにママは出かけなきゃいけない時間となる。みんなで外へ出て、自分と安田さんは「赤札屋」でもう一杯飲み直すことに。

ライターをずっとやっていく話とか、最近の執筆活動についてとか色々教えてもらう。「ナオさんは、何が専門なんだからわからない、謎なところが面白いから頑張ってよ」と励ましてもらい、18時頃解散。ありがたや。

四ツ谷から浜町まで乗り継ぐ。電車の中で寝まくる。
久々に実家へ。
明日から1日入院して最初の抗がん剤を投与する母、どんな様子かと思ったが、今のところ、普通にゴロゴロテレビを見ていた。風邪気味で食欲があまり無いそうで、少ししか食べなかったという。半分ぐらい余った鮭をもらって食べ、有村架純が主演してるドラマの、教師が恋をしてしまった生徒っていう相手の男子生徒がなんともシュッとした男前で、「いいなーこんな顔」と思っているうちに寝ていた。

目が覚めると23時頃で、母も早く寝た方がいいだろうし帰ろうと支度していると、仕事で飲みに行っていた父が帰ってきた。それと交代するように母は布団に入り、父が「飲んでいけ」と言うので二人でウイスキーの水割りを作って飲む。

父がこの前栃木のローカル番組に出て、それがYoutubeにアップされていて、前後編あるうちの後編がなかなか出てこないというので、検索してみたら2日前ぐらいに公開されていて「検索の仕方が間違ってたのかもね」と言ってそれを二人で見ることに。「なんか老けたなー」といって、自分が映っているのを見ている父。そして俺はその後ろからそのモニターを見ているのだが、その時に、なんとも言えない心細さと、心細い者同士が身を寄せ合ってやっていくしかないんだなーという気持ちと、この心細さもなんか愛らしいじゃないか、自分たちにだけ与えられたこの親密な心細さ、暗い夜の先にどこかの誰かの家の小さな灯りが揺れているイメージのような、そんなことが頭に浮かんだ。ウイスキーを飲んで家を出る。

明日は朝が早いので早めに布団に入る。

by chi-midoro | 2018-11-30 19:41 | 脱力

ブラックニッカ日々 2018-11-26

今日から東京。
金無いし深夜バスで行こうと思ったが、
日曜の夜に出ようと思うとバスが7000円ぐらいするのと、
酒飲むイベントの後にそのまま行くのもなーと思って、
ぷらっとこだまを事前に予約してあった。
それが9時50分頃に出て向こうに14時前に着くキップで、
朝、起きたらひどい二日酔いだったのだが、二度寝したら寝過ごす気がして怖くて、
割と早めに家を出た。すると新大阪に着いたのが新幹線の1時間前ぐらいで、
することもなく、構内の柱によりかかり、地べたに座り込んで眠る。
起きてようやくやってきた新幹線に乗り込み、あとは昏々と眠る。
三人席の通路側だったが真ん中が空席で幸運だった。
眠りに眠り、その眠りの切れ目に近くの席の60代ぐらいの女性たちの賑やかな声が耳に入り、
一瞬その時、静かな車内なのに迷惑だなと思ったのだが、
その後、眠りに落ちながら、新幹線が静かさを強いるなんてつまんないよなと思った。
女性たちが休みをとってみんなで集まってワクワクどこかへ出かけるのに、静かにしろなんてつまらん。
高速で快適に日本を大きく移動する最高に楽しい乗り物。
むしろそこで騒いで楽しんでこそ、なんか色々明るく生きていけたりするんじゃないか。
しゃべる人も寝てる人もそれぞれしたいようにしているのに、寝たい人の求める静かさの方が大事にされるなんて変だ。
幸い俺の眠気は強く、歓声すら子守歌のようなのだ。

寝ても寝ても二日酔いが癒えず、朦朧状態で東京駅着。
14時半からパリッコさんとスタンドブックス森山さんとの打ち合わせがあり、
そのまま池袋へ。
山手線に乗ったのだが、乗りながら調べてみたら丸ノ内線に乗り換えた方が断然早いのな。
朝から何も食べてなくて、というかまあ食欲もなかったのだが、
体が欲する感じじゃなく、頭が、せっかく池袋なんだから何か旨いラーメン食べたい!と求めている。
待ち合わせまで10分ぐらいしかないけど「博多天神なら食えるのでは?」と思う。
しかし、遅れるかもしれないのにラーメンガマンできないやつと思われたくなくて、
待ち合わせ場所の喫茶店へ真っ直ぐ向かう。
パリッコさんは、昨夜、BSの夢眠ねむの番組に出て、
自分は録画だけして見れずに出てきてしまったのだが、
それが浅草で飲み歩くような内容で、神谷バーで電気ブランを勢いよく飲んだパリッコさんが最後テーブルに突っ伏して寝てしまうというものだったそうである。
そうである、というのは、ツイッターで「パリッコ」と検索したら、放送を見てた人の「パリッコさん!寝たwww」とかそういう書き込みがズラーっと出てくるのを見たからで、本当に夢眠ねむの横で寝てるパリッコさんの姿をキャプチャした画像が添えられていた。

「カメラの前で寝るなんてすごい!器が違いすぎます」とパリッコさんに言うと、パリッコさんの家はBSが入らないので、放送は見てなくて、「昨日は自分が出る回の放送日だったはず」とエゴサーチしてみたら、「寝たwww」ツイートがたくさん出てきて、それを見て「そういえば、あの日、解散した記憶ないな…」と、自分が寝てたことを知ったらしい。

つまり、記憶にない寝姿が、記憶のないまま放送され、放送後にそれを他人の感想によって知ったわけである。なんかSFみたいだ。「わはは!それゾッとしませんか?」と聞くと、「まあ、そういうこともあるだろうなとは思ってたんで」みたいな感じで、なんつう大物だ!と笑えた。

そしてそこから仕事の話をして、それが「これは実現したら楽しそうだなー」という面白い話で、パリッコさんだけでやった方が絶対にみんなにも分かりやすいと思うのに、相変わらずこんな自分にも声をかけてくれるのがありがたい限りで、「とにかくありがたし、がんばります!」と、色々アイデアを出し合いつつ時間が経過。パリッコさんは一旦職場に戻らないとならないとかで中座。森山さんとしばらくお話しして、店を出て駅前で分かれる。その後、18時半から次の用事で居酒屋に行く予定になっていたのだが、もう空腹が堪え切れず、「蒙古タンメン中本」に行くことにした。「塩タンメン」っていう辛さ0のやつに唐辛子を足して食べるスタイル。久々。旨い。

食べ終えて大ガードの方へ歩く。冬の東京の人たち、みんなかっこよく、美しく見える。

ジュンク堂でパリッコさんを待とうと思い、1階を見回すと、ジュンク堂もだいぶ変わっていて、まず、リトルプレスのコーナーがかなり広く取ってある。シカクで売っている本も並んでるし、シカクに置いていてもおかしくないような手製の本も売っている。それがどれも面白そうな上、大手出版社から出てる面白そうな、「こんなの出てたの!」っていう本もたくさんある。10万円、いや5万円分でいいから今ここで本を買いまくりたいと思う。

前号からリニューアルされた東京ウォーカーの第2号を立ち読み。パリッコさんも書いているし、ラズ先生、谷口菜津子さん、清野さん、知っている人ばかりである。それが今、東京ウォーカーのページに次々出てきて、なんかすごい時代になったなと思う。

「生活考察」というZINEにbutajiさんが寄稿した、とツイッターに書いていたその本があったので手に取る。butajiさんが「告白」を作る時にどんなことを考えていたか書いてある。ハバナイの浅見さんの文章もある。みんなずっと真摯に音楽に取り組んでいて、情けない気持ちになって本を閉じる。

パリッコさんが来て、少し二人で本を見て、その後、西武線に乗って練馬へ。
練馬駅前のコンビニで酒を買って公園を横切りながら、たむろしている高校生を見てパリッコさんが「なんかあっという間に歳とっちゃいましたね」と言う。「僕らもあんぐらいだったのに」と。「確かに。せめて、百歩譲って今、30ぐらいでいいですよね」と言うと、「いや、28でいいはずです」とのこと。

今度出るラズ先生の「酒のほそ道」のあとがきを「酒の穴」でやらせてもらって、その打ち上げをゴラクの担当者の竹内さんと、ラズ先生が好きだという練馬の「ふじよし」でやる。18時半に店で待ち合わせる。「大衆割烹」と呼びたくなる、普段自分が行けない、でも、お金ためれば手が届かないでもないような雰囲気の店で、掃除が行き届いて綺麗で落ち着いた明るさの店内。メニューを見ると、チューハイ350円っていう感じで、決して高くなく、料理も例えば一品600いくらしても、それが出てくるといちいち「わー!」と声を出してしまうような、美しくてきちんと適切に手が加わっていることがわかるものばかりで、食べればもちろん美味しくて、全然割高に感じない。いや、すごい安いんじゃないか。「きぬかつぎ」とか「肉豆腐」とか「コロッケ」とか、そんなものがやけにうまかったなー。

そこを出て「もう一軒行きましょう」と、歩き出し、野菜のダンボールを抱えた人が目の前を歩いていくのについていったけど、その人は普通にマンションに消えていって、そのままそこら辺をウロウロした末に「美好」というスナックに入る。

カウンター7席、男前のマスターがやっている店で、もともといたママが体調悪くして自分がやっているんだと言っていた。パリッコさんが「昔、役者をされていたりとか?」と聞くと「そうなんだよ。ちょっとだけね」と、本当に昔、映画の端役をやっていたそうで、誰の何に出てるとかは教えてくれなかったけど、まあ確かに、ちょっと優男風であった。そこでおつまみを色々出してもらったけどもう自分は全然お腹がいっぱいで、モツのカレー煮みたいなのが美味しかったのだけ覚えている。

パリッコさんは眠ってしまい、そろそろ帰りましょうということになって店を出て、駅でパリッコさんと別れ、同じく大江戸線に乗るという竹内さんと二人で帰路につく。

浜町駅から歩いて部屋へ。
ダラダラとテレビ見たりして寝る。

by chi-midoro | 2018-11-30 19:17 | 脱力

ブラックニッカ日々 2018-11-25

遅めの起床。
明日から東京に行くので、今日のうちに生麺を使っておかなければと「ら道」ラーメン作って食べる。
今日はシンプルにスープと麺とハムのみ。

15時頃に家を出てなんばへ向かう。
地下鉄の中であまりに眠くて深く寝てしまう。
気付くと一駅乗り過ごしていた。
慌てて引き返す。
紅鶴、初めて行くけど、味園ビルの2階のバーがいっぱい並んでいる一角にあるんだな。
たどり着くと、さっきまで別のイベントが行われていたのか、何人か残っている中に
今日一緒に出るアンダーヘアーズのぽやなさんとゆかさんがいる。
二人とは、ずっと前に対バンした時に少し話して以来、まともに挨拶もしたことないぐらいの感じだ。
なので緊張する。それでいうと宇空さんにも一度か二度、シカクで会っただけで、
今日の主催者の長谷川さんという人にも初めて会う。
そんな感じなのでそわそわする。
まだ打ち合わせとかが始まるような感じでもなかったので外に出て淡麗買って飲む。

するとぽやなさんとゆかさんも酒を買いに着て、
そこに宇空さんも来て、今度の紅鶴のマンスリーの載ると言う写真を撮ってもらう。
今日のイベントなのに今度のマンスリーに載るんだな。

イベントの主催の長谷川さんから主旨の説明を受ける。
それによると、長谷川さんはよく仲間とスカイプで通話しながら、
特定の酒を決めてそれに合う音楽を提案しあう飲み会をしているのだという。
それの現実に顔合わせてやる版が今日で、初の試みなのだとか。
まずはその酒がどういうイメージの酒かを話し合い、そのイメージに合う音楽はこうである、と話すらしい。
なので事前に用意した音楽は意味がないようだった。
メテオさんの昔の曲で淡麗グリーンラベルが歌詞に出てくる
「夜走る」という曲を焼いてきたのだがかける感じじゃなかった。
そして主催の長谷川さんは本当は長谷川という名前ではないらしく、
この会の司会をする者が長谷川と名乗る決まりなんだとのことだった。

で、しばらくして会が始まり、ポツポツと人が来た。
イベントが始まる前は「四日酔いだ」と言い、オエオエ言っていたゆかさんだったが、
会が始まって飲み出すとグングン元気に。

まず、淡麗は日本一売れている発泡酒らしいのだが、それにもかかわらず印象が薄い。
「絶対に私はこれ!」という感じじゃない、という話になった。
俺にとっては淡麗は他の発泡酒よりも値段も少し高いけど、たまに飲むとやっぱり美味しくて、
発泡酒界のプレミアムモルツみたいなイメージがしていたが、
みんなもっとなんのイメージも無いようだった。

で、そうなると、すごい売れてるけど印象に残らない歌を探すということになり、
みんなでスクリーンでYoutubeで曲をかけていく。
俺は当初、淡麗って今の時代の少し良い感じ、つまりシティポップスぐらいの感じじゃないかなと思って
サチモスとかを提案してみたのだが、それは全然違ったらしくて、
例えば、「19」みたいに、売れたし知ってるけど、特に普段思い出さない曲、みたいなものを探すことになっていって、
ゆかさんが「これはどうですか?」と選んだ、「D-51」というユニットの「NO MORE CRY」という曲が一番ちょうどいいところ、ということに。確かに発泡酒のCMになってもおかしくない雰囲気の曲だ。

会が終わり、酔ったゆかさんがなぜかウェディングドレスを着て現れ、一緒に写真を撮る。
背がスラッと高くてスタイルがいいので似合っていた。
「今なら写真撮れるで!」と会場に残って酒飲んでるみんなに呼びかけるゆかさんだったが、
誰も近寄って来ず、「おい、アイドルやぞ!」と言っていた。

同じく軽快に酔っていたぽやなさんと乾杯し、
「飲みいこうや!」と誘ってもらって天満まで地下鉄で出ることに。
お目当ての多聞酒蔵は今日は休みで、じゃあ、と但馬屋で飲む。
キムチ天をあてにアンダーヘアーズの最近のことだとか色々話を聞き、
「公園で飲みなおそう」とのことで、但馬屋を出てコンビニで酒を買って扇町公園で立ち飲み。
ぽやなさんを天満駅まで送って歩いて帰る。
砂嵐のように時間が流れ去る、不思議な一日だった。

by chi-midoro | 2018-11-30 18:28 | 脱力

ブラックニッカ日々 2018-11-24

昼からいよいよ仕事する。
昼ご飯はカップ麺。
がんばって書く。

夕飯はカレー鍋。
一度寝て起きてまた仕事。
夜半にようやく終わる。
ホッとする。

明日、なんばの紅鶴でイベントがあってそれに出ることになっている。
紅鶴の宇空さんから連絡があって誘ってもらって、
それによると発泡酒の「淡麗」を飲みながら、それに合う音楽を語り合うのだという。
一応、パソコンに入っている曲の中から「これかな」というようなものをセレクトし、CDに焼いておく。

by chi-midoro | 2018-11-30 18:03 | 脱力

ブラックニッカ日々 2018-11-23

昼、「ら道」で買ってきた持ち帰り用ラーメンのスープと麺を使い、
そこに海苔と青菜と豚肉を炒めたのを入れて食べる。
旨い。そりゃそうだが。

夕方、梅田まで出る。
ユニクロで「極暖」っていう、ヒートテックのさらにすごいやつがセールで安いと聞き、それを買ったり、
パタゴニアのお店を見て「たけー!」と思ったりする。

イーレの地下の寿司コーナーをのぞいたら案外安くて、
マグロ丼700円ぐらいの、そんな感じだったので夕飯に食べていく。
くら寿司も好きだが、旨さがだいぶその上である。マグロよ。

満足して帰宅。
一旦寝て起きてゲーム。

by chi-midoro | 2018-11-30 17:57 | 脱力

ブラックニッカ日々 2018-11-22

久々の終日在宅デー。
図書館で色々借りてる本を半分返しにいって、予約していた本を受け取る。
100円ローソンでコーン缶とカップ味噌ラーメンを買い帰宅。
それを食べる。

仕事しなきゃいけないけどせず。

山内マリコ「ここは退屈迎えに来て」を読む。
めちゃくちゃ良かった。

何も無い地方都市(作者の出身が富山だというのでなんとなく富山なのかな、と思って読む)に、東京から帰ってきた30代の女性とか、そこから出ていく人だとか、そこでずっと暮らしている人とか、そういう人たちが出てくる8つの短編から成る長編、というスタイル。

国道沿いにデカいチェーン店が並んでいて、休みの日はイオン行って時間潰すぐらいしかない、みたいな場所らしい。

それぞれの短編に出てくる人たちは年齢も居場所も微妙に違っているのだが、椎名一樹という、高校の頃、とんでもなく人気があって輝いていた男が地元にいて、そいつが軸になってそれぞれの短編をつないでいる。で、その椎名は、ある一時期はモテて、みんなに期待されていたんだけど、今は自動車教習所の教官をしていて、その頃の輝きは失って、でも普通に真面目に頑張っている。結婚して子供がいる。若い頃、椎名を好きだった女性が久々に会った椎名の平凡さにガッカリする場面がひとつめの短編で出てきて、だから、その後、何度も出てくる椎名を読み手はなんとなく可愛そうなやつとしてイメージすることになり、椎名が過去、神のようにモテる時代のことが書かれていても、「そんなやついねーだろ!」とか思わず、「そんな椎名も20年後には輝きを失ってしまうんだ」みたいに、優しい眼差しで読めてしまう。そこが作者のすごく上手なところで、登場人物はみんなそれぞれ退屈して、まばゆい都会に憧れて、みたいな可哀想な存在のように描かれているんだけど、意地悪な書き方になり過ぎず、みんなそれぞれ愛らしい。この前の柴崎友香の小説の人々をいまいち好きになれなかったのと対照的に、こっちに出てくるやつらはなんかみんな味がある。

と、ここまで書いてシャワーを浴びた。シャワーを浴びながら「味がある」と書いた登場人物について思い出してみたけど、それぞれの人物の描かれ方は結構意地悪でペラペラ化して書いてあって、例えば一つ目の話で出てくる「壁にポエムいっぱい書いてある系ラーメン屋」の店主は、まさにそういうイメージを煮詰めたような面倒でロマンチックな人物に書かれてるし、とにかく結婚したい!ということばっかり考えて過ごしている登場人物も出てくるし、普段の自分なら読みながら「もっとみんなそれだけじゃなくて色々考えたり、大げさなイメージからどこかはみ出す部分があるだろうよ」と思いそうだけど、この小説はあまりそうならないのは作者の笑いの加減が絶妙で、笑えてしまうことによって、そいつらを愛らしく思ってしまう、というテクニックなのかもしれない。退屈な地元から東京へ出て、しばらくぶりに帰省した主人公が

「朝子はなんだか、自分はいまもここにいるような気がする。そしてはっきりと悟る。わたしは自分の一部を、ここに置いてきたのだ。自分の一部は今もこの町にいて、やっぱりどこにも行っていないのだ。」

と思うところがある。その、どんなに退屈だと憎んでもやはり自分をそこから切り離しては考えることができないような感じが、すごくわかり、染みた。こういうのが割とアップテンポな、笑いの要素の散りばめられた全体の中にポツポツとあって刺さる。けど、一個だけ、「ゆうこ」という人物が主人公の短編で、その「ゆうこ」は椎名のことを好きになり、椎名が仕事を探すのを手伝ってやったりするのだが、最後の最後に「ゆうこ」が男性で、「ゆうこ」というのはそいつが自分の中で作った人格みたいなものだったらしいことがわかるようになっているのだが、その仕掛け、意地悪過ぎるなと思った。読者は「ゆうこ」が女性だと思って読み進めていって最後に驚かされるのだが、そのびっくりの必要はあるだろうか。

でもとにかく、これがデビュー作だというけどめちゃくちゃ上手な人だと思った。エッセイとか、何を書いても面白いに違いない。次の小説も読んでみたい。

夕飯は久々に鍋。冷蔵庫の中でずいぶんしなびてしまった野菜類を一掃すべく使う。でも日が経った野菜はやっぱりどこか美味しくなくて、なんか全体的に悲しい鍋になった。

父に電話する。妹も母もいて居酒屋で食事しているらしい。「励ましてやってくれ」とのこと。

一旦寝ておきて、仕事はやっぱりしないで本を読んだりゲームしたりする。

by chi-midoro | 2018-11-23 14:09 | 脱力

ブラックニッカ日々 2018-11-21

午前中、昨日の酒場取材の原稿を書き、
ずっと放置していた原稿を進め、ようやく仕事する気持ち。
昼はカップ麺。
食べて昼寝。

起きてまた少し仕事。
ゲオに借りていたDVDを返しにいったり、
下のボーイがサッカーの練習しているのを迎えに行ったりする。
ちょっと早くグラウンドに着いて、ボールを追いかけて走り回っているのを見る。
思ったより積極的に参加していて面白い。
こういう風に、知っている誰かが50メートル先ぐらいで何かをしているのを見るといつも、
もちろん完全にその人なんだけどちょっと知らない人に見えるような、不思議な気持ちがする。
なんかこの距離で色んな人を見てみたいと思う。

18時に家を出て桜ノ宮から鶴橋駅、近鉄に乗り換えて河内花園駅へと移動。
ずーっと前にネットで見かけた、通販限定でラーメンのスープを手作りして売っている「ら道」というお店があって、
なんせ一人で作っているものなので、予約してから1年ぐらいかかる。それを1年待って買って食べて、その際に、1日1組限定で店舗で食べさせてもいるということを知り、そっちも予約してみた。そしてすっかり忘れていた。

その「ら道」の予約の順番がまわってきて、今日行くことになって、そこに向かう。
ハヤトさん、ヤマコさん、みゆきさんといういつものメンバーをお誘いし、4人で行く。
19時から21時が営業時間で、自分とみゆきさんがまず19時に着き、残りの二人は仕事終わり次第駆けつけることに。

河内花園駅に降りるのは初めてだったが、駅の片方の出口が閉鎖されていて、そっちに出たいのに迂回しないと行けない。
そしてその閉鎖された出口の前にボロボロの短いアーケードがあり、1つだけ焼鳥屋が営業している。
そこを抜けると商店街が少し伸びていて、そっちはお店もいくつか営業していて歩いている人も多い。
なぜ駅の出口が閉鎖されているのかますます分からない。
そんな通りを歩き、徐々に閑静な住宅街になり、暗い道を歩いて行った先のアパートの2階に店がある。
中に入るとムーディーでオシャレな雰囲気。店主のに挨拶してお話を聞く。
記事に書いてもいいと許可をもらって写真を撮ったりする。
自分が予約したのはテレビ番組にここが取り上げられた直後だったそうで、予約がワッと増えたせいで一番間が悪かったというか、待つことになったタイミングだったそうである。予約したのが3年半前だったと聞いて驚く。色々なことがあったな…。

そんな風にして奇跡のようにようやく来れた店で、缶ビールをもらい、おつまみを食べてお話を聞き、ヤマコさんが到着した20時ぐらいにラーメンをいただく。豚骨ベースのクリーミーでちょっと甘みのあるスープ。具材はネギとチャーシューだけ。麺は固めで歯切れが良い。またチャーシューがすごい。うまい、うまい!とつぶやきながらみんなで食べ、替え玉して、さらにご飯も入れてスープも飲み切った。ごはんを入れるとかなり印象が変わる。

ハヤトさんが少し遅れてきてラーメンを食べ「うっめえ!何これ!ラーメン最高ー!!ラーメン好きかもー!!」と騒いでいる。「いや、ラーメンが好きっていうか、ここが美味しいんですよ」と言っても「ラーメンやべえ!!っていうか久々にご飯食べましたー!」と全然聞いてない。

時間いっぱい堪能し、持ち帰り用のスープと麺もそれぞれ購入して21時頃店を出る。

4人で夜道を歩きながら「すごかったですねー!」「うまかったなー」と話す。
時間はまだ早かったが、お腹も満たされ、なんとなく今日はこれでもういいという感じ。
誰も「もう少し飲みましょう!」とは言い出さず、コンビニで自分だけが酒を買い、電車に乗って帰る。
鶴橋駅でハヤトさんと別れ、家に戻って仕事再開。

お腹の中がずっといっぱいだ。食べ過ぎた。しかし旨かったな。

by chi-midoro | 2018-11-22 17:13 | 脱力

ブラックニッカ日々 2018-11-20

やや二日酔い。
昨日電話して、今日取材させてもらうことになっていた堺東駅前の「三好屋」に14時に行くべく、
13時過ぎに家を出る。新今宮駅でみゆきさんと合流し、時間ちょうどぐらいに店に着く。
改めてお店のママに主旨を説明する。
「どんな雑誌?」と聞かれてアサ芸を見せつつ、大丈夫だろうか、「こういうのならやめときます」とか言われないかとヒヤヒヤしたが、「まあ……いいけど…」みたいな感じで、なんとか大丈夫みたいだ。

おでんの盛り合わせや焼鳥など色々出してもらい撮影。
ママは撮影だけして食べずに帰ると思っていたのか、刺身もたくさん出してもらって、写真を撮り終わったら引っ込めようとしていたのだが、「食べます!全部食べたいです!」と、撮影後はいつも通り普通に飲み食い。テーブルの上にたくさんのつまみが並ぶ豪勢な昼飲みとなる。「なんや飲んでいいんやね。じゃあゆっくりどうぞー」とママ。

奥の方で飲んでいた男性3人組が我々の席の方に一人ずつ乾杯しに来てくれる。
それによると三人はみな堺東駅の駅員さんで、朝9時まで働いた後にここで飲んで帰るんだとか。
3人のうち、一人は長く堺東に勤務しているベテランで、でも歳は一番若くて、年上だけどこの駅での勤務歴は浅い先輩と、最近配属になったばかりの人とっていう3人で、それぞれ立場が微妙に違って色々あるらしく、ひそひそと「俺、あの二人、嫌いなんすわ」と、本当なのか冗談なのか分からないけど、そんなことを言ってきたりしてどう反応していいか困る。

でもここが9時から開いているために駅員さんが夜勤明けに飲めるっていうのは素晴らしいと思う。
結局会計は5000いくらぐらい、だいぶ色々食べて店を出る。
今日の仕事はこれで終わり。
市役所の展望台から古墳を見たり、近くの百舌鳥八幡駅まで出て、そこから歩いていけるワークマンに行ったりする。
最近、ワークマンで売っている服が安くて機能的で評判だそうで、みゆきさんが前々から行ってみたいと思っていたらしいのだ。
中がアルミになっているジャンパーを買っていた。なんだかあったかそうで、だんだんうらやましくなってくる。

柴崎友香「千の扉」を読み終える。

団地を舞台にした小説で、主人公の千歳という女性は大阪から東京に引っ越してきて、おそらくその団地は早稲田、高田馬場の裏の方にある、前に木村久里さんを取材に行った際に入った巨大な団地群じゃないかと思う。なのでなんとなくだけど雰囲気が想像できた。その巨大な団地に流れた長い時間が、千歳の夫の一俊の祖父で、その団地が出来たばかりの頃からそこに住んでいる勝男の人生を軸にしながら語られる。

千歳の視点で描かれるメインの物語とは別に、登場人物の誰かしか知らない時間や、登場人物の誰とも関係ないけどこの団地で起こったことである場面が唐突に描かれたりする。知らない人同士が、知らない同士のまま団地を介してつながっているというこの描き方は、前も書いたけど長嶋有の「三の隣は五号室」という小説にも似ている。さらに主人公の千歳は大阪で過ごした子どもの頃が、団地住まいで、その団地が今千歳が住んでいる高田馬場の団地そっくりだったと書いてあり、つまり、固有の土地も超えて、ある時代に作られた「団地」という軸で共有されている何かもあるように描かれている(この小説のことを団地好きのUCさんがツイッターに書いていたのを見たことがあり、それで読もうと思ったんだった)。

いつもそうだけど、だいたい自分は柴崎友香の小説に出てくる女性がそんなに好きじゃなくて、でもそれは小説の面白さにはまったく影響しない。「ったく、なんだよ!」とか思いながら読む。でも嫌いなのはたぶん生々しく、人間くさいからなんだよな。例えば人から相談を受けてもどこかドライに線を引いて関わらないようにしている、でも、たまにロマンチックにその人のことを愛しく思ったりするような身勝手さが嫌なんだけど、それがすごく生々しく、自分のようで、良い気もする。

今回の千歳も、読んでいてだんだんと好きになっていく、というようなことが全然なく、あ、それでいうと今回は自分はどこかつかみどころのない夫の「一俊」も戦後をエネルギッシュに生きてきた祖父の「勝男」も、団地内をフラフラしている少女「メイ」とか、登場人物のことをことごとく好きになれなくて、それはどうなんだ、好きになれる小説の方が幸福なんだろうか。わからない。身近に感じる前に読み終わってしまったような感じがあった。その分、団地の気配は濃厚に、生き生き書かれていて、東京に今度行ったら歩いてみようと思うぐらいだ。

読み終えてみて、何がどうだったとかっていうのでもないんだけど、読んでよかったという気持ちが残る。ダメだ全然うまく感想が書けない。窓から団地の色々な場所を眺めている、すると誰かと誰かが立って話しているのが見える。誰かが自転車で向こうへ去っていくのが見える。宙は日が傾いて夕焼けが近くなっていて、夕飯の準備をしなくてはと思いながら、なんとなくこの団地の建物全体がゆっくり老朽化し、住んでいる人も老いていっている時間の進みが実感される、みたいな、そういう感覚が心に残るというか、想起させられる小説だった。そういう気持ちをふわっと起こさせる装置みたいな。


by chi-midoro | 2018-11-22 16:48 | 脱力

ブラックニッカ日々 2018-11-19

午前中に起き、今日の夜のイベントに出ていただくラズ先生と連絡を取り合う。
お昼頃から飲みましょうという話になり、「阪急沿線だと出やすい」とのことだったので、
「茨木市」とか「高槻市」とか検索してみるが、
どちらもいい具合の居酒屋が見つからなくて、行ってみて何もなかったらあれだなーと思い、
南方駅から少し歩いたところ老舗角打ちが見つかったので、そこへ向かうことに。

都島から西中島南方駅まで向かう。阪急の南方駅はそこから歩いてすぐ。
14時にラズ先生と駅前で合流し、お話ししながらお店の方へ歩く。
「お!これはなかなか良さそうな店構えですね!」という感じの酒屋が見えてきて、
ガラッとドアを開けると店主が「あ、何でしょうか!?」みたいな感じの反応で、
聞いてみると酒屋は営業しているけど、角打ちが始まるのは夕方からなんだという。
勘違いしていた。ここが目当てで南方で先生に降りてもらったのに、いきなり失敗。
とりあえず来た道を引き返し、ランチ営業もしている海鮮居酒屋に入ってみる。
おつまみ何品か注文し、ビールやチューハイを飲む。ラズ先生は芋焼酎のお湯割りから。
ここ最近の話、今日のイベントの話など。
昼から夜まで通して営業している店かと思ったらランチタイムで一度閉めるそうで、
すぐにラストオーダー。

ここは軽めで終わりにして、電車に乗り直して天満へ行くことにする。
先日こまんたれ部さんと行った「新多聞酒蔵」なら開いているし、面白味もあるなと思ったのだ。
それで、阪急に乗って天神橋筋六丁目まで向かい、商店街を歩いて新多聞酒蔵へ。
カウンター奥に通してもらって、エスニック料理の並ぶメニューを見てたら端で飲んでいたスーツ姿の男性が、
「これ美味しいですよ!きしめん。裏メニュー」と言っていきなり食べさせてくれる。
先生と二人で一口ずつもらう。スパイスの風味が強い焼うどんみたいな感じか。美味しい。

「サンバルエビ」っていうエビチリみたいなのや、空芯菜炒めを食べ、
それぞれ独特の味付けで美味しくて、目に入った1品1000円の「肉骨茶」も注文してみることに。
漢方っぽい味わいのスープで、骨付きの肉にも味が染みていて旨し。
先ほどきしめんを分けてくれた男性の連れ合いの女性が「ここは麻婆豆腐も山椒が効いていて美味しいんよ」と言って麻婆豆腐も一口ずつくれる。ピリピリして旨し。
満足して店を出て、「ここまで来たら行かないわけには」と但馬屋へ。カウンターでキムチ天だけ頼んで軽く飲む。

地下鉄で日本橋駅まで向かい、18時ぴったりぐらいにロフトに到着。
ラズ先生は座敷席でしばし仮眠。
エーチャンさんがきて、お子さんのシンちゃんも一緒で、みんなで楽屋でしゃべる。
「いやー緊張してきましたね」などと言い合いつつ、時間を待ち、
みゆきさんがきて、佐伯さんが来て、と徐々に集まる。
開演の19時半直前にヤマコさんが到着し、全員集合。
お客さんも思ったより来てくれていて安心した。
会が始まるともういつも通り、なんだか慌ただしくしゃべっているうちに進んでいくもので、
くじ引きで店を紹介する順番を決め、ヤマコさんが中畑商店、自分が中津のいこい、ラズ先生が京都のよしみ、休憩を挟んで、みゆきさんが奈良のおんどり、佐伯さんが中津のたかちゃんほか色々、エーチャンさんが天満のおむらいす屋をスライドで紹介していく。
ダラダラわいわいしゃべりながら、今思えば成り立っていたのか不安過ぎるが、やっている方としては楽しい感じでできた。

来てくれた方にアンケート用紙に一番いいと思った店を投票してもらった結果、みゆきさんがダントツでトップで、あとみんな2票ずつで、佐伯さんだけが1票で最下位。といういい感じにオチもあるような順番になって終わり。と、思ったのだが、後で見ると、投票結果をロフトの松井さんが集計してくれた紙を見ると、「ヤマコ2票」、「山琴2票」と、ヤマコさんの名が二つに渡って書いてあり、壇上で自分は片方を自分だと思って発表したのだが、本当の結果はみゆきさんが1位、ヤマコさんが2位、自分が0票で最下位なのだった。

まあとにかく楽しく終わり、みんなで会場で改めて乾杯していたらもう結構な時間となり、ラズ先生とヤマコ夫妻が帰り、佐伯さんも急いで帰り、エーチャンさん一家も帰り、来てくれたkogeさんとみゆきさんと自分でその後15分ぐらい粘って帰り、って感じで一瞬で解散時間となる。天神橋筋六丁目駅からフラフラ歩き、途中の100円ローソンでカップスープ買って帰宅。

どうだったんだろうか今日。なんか出てくれた人にも来てくれた人にもロフトの松井さんにも迷惑かけたような気がし始めたけど、そんな気持ちを振り払ってまず寝る。

by chi-midoro | 2018-11-22 16:04 | 脱力

ブラックニッカ日々 2018-11-18

昼前に塩コショウのスパゲティ作って食べる。
体調はだいぶ回復した感。
今日はハヤトさんの誘いで長居スタジアムにサッカーを見に行く。
ハヤトさんが会社でタダ券をもらって、それで「FC OSAKA」というチームの試合を見られるというのだ。
12時半にあびこ駅に集合とのことでそれにあわせて家を出る。

公園前でハヤトさんとヤマコさんと合流。
「中で売ってるお酒は高いんじゃないですか!一缶買っていきましょうよ!」と自分が言い、コンビニで酒を買う。

遠近感が分からなくなってぼーっとするぐらい巨大なスタジアムが近づいてきて、
入口の前に牛串を売る屋台などが出ているのが見える。

今日見る「FC OSAKA」はJFLというアマチュアリーグのチームで、
この前みたガンバ大阪の感じとは全然違う。
スタジアム内に入ると、協賛企業が無料で飲み物を配ってたり、自然保護に関するパネル展示があったりくじ引きがあったりして、町のイベント、という雰囲気だ。というか、スタジアム内でお酒やつまみを売ってたりするようなことも全然なくて、買ってきておいてよかった。13時から試合が始まるので椅子に座って観戦。何万人も入りそうな大きなスタジアムの席の中で3分の1ぐらいのエリアだけを解放している。

「FC OSAKA」と対戦するのは「ラインメール青森」というチームで、観客席の左の方に20人ぐらいのFC OSAKAの応援団がいて、右端の方にラインメール青森の応援団が6人ぐらいいる。その真ん中あたりに座って発泡酒を飲みつつ見る。ピッチを真横から見ているような視点で、左から右へ目まぐるしく行ったり来たり。ハヤトさんは「うわー!サッカー最高!サッカー好きかもー!あんな蹴れる!?あれ何メートルぐらい蹴ってるのー!えー!」と饒舌だ。「そうっすね」と返す。「サッカー最高!靴下長い!靴下長いの好きなんですよ僕」とも言っていた。

どちらのチームも今初めて知って見ているわけだが、FC OSAKAの方がパスがうまくつながる感じで、ラインメール青森はボールを奪えても、そこからゴール前の方になかなか切り込んでいけないようだ。でもFC OSAKAも決めてには欠け、点が入らないまま前半終了。350ml缶はとうになくなっており、「買い足しましょう!」と入口外の屋台まで行ったら缶ビールが350円で売っていたので買う。ヤマコさんは牛串を、ハヤトさんはたこ焼きと唐揚げを買う。「アウトレットセール!」みたいなことを謳った屋台があって、見てみたら、栄養ドリンクなどを安売りしている。「超絶マカDX!」みたいなすごいやつが300円で売られていて、お店の方が「これはすごいですよ!すごいことになりますよ!普段はこんな値段じゃ買えないです千円とか2千円とかします!僕は飲んだことないんですけど」と言う。風邪で弱った後だし、飲もうと思って買う。スタジアム内に戻りすぐ飲む。ハヤトさんはFC OSAKAのタオルマフラーを購入して首に巻いて楽しそうだ。

後半戦ものんびり過ぎていき、ラインメール青森の「ラセラーラセラー!ラセラセラインメール!」みたいな応援コールを真似したりしながら飲む。前方で観戦している親子連れの子どもの方が着ている真っ黄色のパーカーがいい具合の色褪せ具合で、あんな具合のパーカーが欲しいなと思う。

後半の真ん中あたりでFC OSAKAが1点とり、そのまま終了。試合が終わると、今日で引退する選手がいるようで、「これからはサッカーの楽しさを言葉で伝えていく立場でがんばります!」みたいに挨拶していた。JFLの選手たちはみな本業があって、仕事をしながらサッカーをしている、それゆえなのかサバサバしている雰囲気があって、これはこれで面白いなと思った。

ヤマコさんはすぐに次の用事で帰らなければならないらしく駅まで歩く。一緒に地下鉄の駅に降りて、ヤマコさんと別れ、そこから「あびこ町」駅までハヤトさんと行く。ハヤトさんの住むあびこの町並みを案内してもらう。前に来た時は夜だったし、反対側のエリアだったらしいけど、商店街があり店がたくさんあって賑やかな良い通りだ。美味しそうな食べ物屋もたくさんある。ハヤトさんのおすすめの餃子屋さんはまだ開店前らしく、そのまま近くをウロウロしていると「こっち行くとすぐ大和川で、良い眺めなんですよ」とハヤトさんがいい、「じゃあ行ってみましょう」とそのまま大和川を渡って堺方面へ向かう。

この場所から大和川は淀川に比べると川幅が狭く、だからこそ川全体がすっぽりと視界に入り、堺川に向かって左の方は山並みが伸びていて、なんか向こうに温泉街があるような風景で、遠くまで旅してきたような気になる。

そのまま橋を渡って歩いていると、「イオンモール堺北花田」まであと少し、みたいな看板が出てきて、確かそのイオンってキクザキリョウさんが、前に教えてくれた、そこにある無印良品が日本でここだけ生鮮食品を扱っているという場所だったということを思い出し、行ってみることにする。

広大なイオン。イオンのスーパーとは別にデカい無印良品があって、そっちもスーパーみたいになっている。イオンはとにかく安く、無印はちょっと高級志向、という住み分けのようだ。本当に野菜や魚や肉を売っている。なんか買って帰りたい気がするけど所持金が心もとないのでガマン。

モールの中に入っているリーバイスを見たり、スニーカーショップを見たりする。歩き疲れてきて、北花田駅から電車を乗り継いで堺東駅を目指すことにする。以前、全感覚祭の帰りにアーバンのママと入った「三好屋」に入り、チューハイとおでん。おでんメニューに「シイタケ」があって、頼んでみたらめちゃくちゃうまい。旨すぎてすぐにもう一度注文する。この店、なんともちょうどいい。値段も安くて、その割にちゃんとしたものが食べられる。ハヤトさんが歩きながら「今日はにゅうめんが食べたい」とつぶやいていたのだが、まさにその「にゅうめん」がメニューにあり、頼んでみると、おでんのダシにそうめんが浮かんでいて、そこに半熟卵が乗ったようなもので、すごく旨い。「やべえー!」と騒ぐ。

会計する際に、店のママに挨拶して今度取材に来たいと言ってみる。冷たくあしらわれるかと思ったが、「まあ、うん。またぜひ」みたいな感じで、ダメではないようだったので明日また電話することにする。

駅ビルの天牛書店を覗く。1冊200円の古本コーナーでハヤトさんとお互い一冊本を選んで買う、というのをやる。
青木正児「酒の肴・抱樽酒話」というのを選んでもらう。ずっと読んでみようと思っていた「ドン・キホーテ」も買う。

新今宮まで出て、仕事終わりのみゆきさんと飲もうという話に。
駅前で合流し、新世界の「半田屋」で一杯、西成の「難波屋」で一杯、と飲み進む。
お腹いっぱいでつまみは全然食べる気にならなかったが酒は飲めた。
ほろ酔い加減で帰宅。

by chi-midoro | 2018-11-22 13:58 | 脱力