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ブラックニッカ日々 2018-07-11

二日酔いが進行している。
今日はひなこさんと鎌倉を散策し、ESVのハジメさんが仕事を終え次第合流して3人で飲む約束。

11時に新宿駅の南口改札でひなこさんと合流し、ちょうど来た湘南新宿ラインに乗る。
ポツリポツリとしゃべりながら小一時間ぐらいで鎌倉駅に着く。
今日もとんでもなくいい天気で暑い。

駅前から海の方へ向かって歩き、途中道を折れてどこか大衆食堂然とした店でもないかと探す。
そういう店で600円ぐらいのカレーうどんが食べられたら最高に今の気分だなーと思うが、簡単には現れず、
ようやく「ほいほい」という食堂が見えてきて、蕎麦からラーメンからなんでも出すような店らしかったのでそこに入る。

自分はラーメン、ひなこさんはざるそば。
立派なカウンターのあるスナック風の店内。
というかスナックが昼食も出しているっていうことなのかもしれない。

しかしそれにしては結構凝ったラーメンで、
ベーコンとチャーシューが別々に乗っていたり、麺もすごく細くて歯切れの良い独特のもので、
スープはシンプルな醤油なんだけど、なんか一ひねりあって、
これぞ、今最高に食べたいラーメン!と思って感動した。
(いま調べたら創業50年のお店で、ラーメンは創業当時から変わらぬ味で作られているという)

ひなこさんは小食なのでそばをもらってラーメンのスープにつけて食べる。それもまた旨い。
店内のテレビではマスターが海外の連続ドラマを見ている。
目の前の食器やテーブルと、ドア越しに見える表通りののどかさと、テレビの中で拳銃持って車に乗り込むような緊迫したシーンとの差が面白い。
男前のマスターに「ありがとうございました!ありがとうございましたー!」と送り出されて外へ。

海まで歩く。
途中、何もないしげみに座っている60歳ぐらいの男性。
雑草が生えた原っぱに座っている60歳ぐらいの男性。
など、ただ座っているおじさん、を何人か見る。
もう海はすぐそこだけど、海だと日差しが強すぎるからここに座っているんだろうか。

ビーチの前のコンビニからがっしりした体躯の若者が上半身裸で、
水着姿の女性と一緒に出て来て、
裸でコンビニ行けるってすごいよなと思う。

砂浜に出るとこの時期でももう泳いでいる人はいて、海の家も何軒かはオープンしている。
これだけ暑いんだからそりゃそうか。
靴を脱いで暑い砂の上を歩き、波に足を浸した。

波打ち際は海藻だのゴミだの散らかっているけど、遠く水平線を見ている分にはまぎれもない海で、海はいつ見ても「ほおー、なんともすごいもんだ」と思う。

由比が浜から海に向かって左の方に波打ち際を歩き、気が済んだところで砂を払って靴を履き、また道路を歩く。
鎌倉駅方面を目指しながら、途中の売店でチューハイを買って飲んだり、
「アメリカヤ」っていう古い売店がなんだかオシャレで、店のオリジナルTシャツがちょっといいな、でも3千円か、買えないなとか思いながら歩く。

とにかく日差しがキツいので山側の涼しいところへ行こうと思って、自分の中でひんやりした場所というイメージのある「銭洗弁天」へ行ってみることにする。
が、記憶の倍ぐらい距離があって、しかもイメージしていた切り通しなんかも全然現れず、暑い中をぼーっと歩く。
ようやく神社が近づき、トンネルを通っている時にひんやりした涼しい風が通った。

洞窟を通って神社に到着。
100円の線香を買うとお金を洗うためのザルを借りられる。
ケチって二人でひとつのザルを共有することにして、そこをケチりつつ金運アップをのぞむという状況が笑えた。
境内には売店があり、店の奥の席でビールが飲めるような雰囲気。
ぜひ行きたい!とお店の人に聞いたら、15時で店じまいで、時計を見たら15時5分前ぐらいで、
もう今から片付けるんだという。
お茶だけ買ってベンチで飲む。今度もっと早くきて店の中に入ってみたい。

そのベンチは屋根があって、洞窟からの涼しい風が入り込んで、じっとしていても暑くない。
そして買ったお茶がものすごく冷えていて最高に心地よい。
しばらく座り、境内で遊ぶアジア系の観光客の子どもたちを眺めたり、
店頭に並んでいた飲み物だと土産物だのたくさんの品々を手際よく片付けていくお店の人の動きをみたり、
鳥やセミの鳴き声を聞いたりしているとかなり体力が回復した。

だいぶ涼んだところで再び歩きだし、鎌倉駅方面へ。
ちょうど「たらば書房」の前に出たので立ち寄る。
小さな町の本屋なんだけどいつ見てもめちゃくちゃ面白そうな本がセレクトされていて、
1万円ぐらい一気に買いたくなる。しかし今の自分には千円の本を買う猶予もないのである。
週末からお金を使い過ぎた。もう終わりだ。
という経済的な絶望はさておき、「たらば書房」で売られている本を眺めたら、
「あれもこれももっと色々知ってみたい!世の中にはまだ見ぬいいものがいくらでもあるよな」と、すごく前向きな気持ちになる。
元気出る系書店である。
反面、梅田の紀伊国屋書店とか、いくら大きい本屋に行っても自分の気持ちがうまく乗らない時だと
売られている本が全部自分と関係ないものばかりに見えて、
「世の中には自分の出会いたいと思えるようなものはほとんど何もない」みたいに、
むしろ元気がなくなる時がある。

たらば書房の偉大さを改めて感じつつ小町通りを歩き、パリッコさんが「酒場っ子」に書いていた「ヒグラシ文庫」へ。
雑居ビルの2階。
観光客でごった返す小町通りから少し折れただけの路地ですぐ向こうは鶴岡八幡宮へと続くでかい道路で、そんな場所なのにすごく静かな一角。ここにたどり着くパリッコさんがすごい。

16時から開く店で、ちょうど開店すぐのタイミングで入れた。
カウンターに10人並んだらギッシリという感じの小さな店。
レモンチューハイをもらい、豆もやしと、しし唐とジャコのダシ炒めの小鉢をもらう。
すっきりしたレモンチューハイもおつまみもめちゃくちゃ旨い。
窓の外から差す日差しは、あの海辺で差すように照らしてきたあれと同じものかと思うぐらい柔らかく、
常連さんも我々もシーンと静かにその時間を味わっているような感じで、素晴らしかった。
その後にもらった「まかないチューハイ」っていうのも美味しかった。

思わずパリッコさんに「今来てます!」的な自慢のLINEをしたら他にも色々近くの店を教えてくれた。
しかし、今日はハジメさんの仕事終わりに合わせるべく東京へ戻る。
またゆっくり来よう。

横須賀線に乗り、最速で新宿に出られる方法を探すと、
品川から山手線に乗るっていうルートが出たのでそれに従ったら、
空いていた横須賀線からラッシュの山手線に乗り換えるそのギャップがすごくて、
のどかな時間からいきなり都会に戻っていく感じがあった。
満員電車は絶対なくしたほうがいい。
そのためには会社勤めをやめ、貧乏してもいい、自分はこれでよかった、と思えるほどだ。
でももちろん満員電車が嫌なのはみんな一緒で、
みんなできるだけ誰かの不快にならぬよう、自分も誰かを不快に感じずに済むようにがんばっている感じで、満員であることは嫌だけど、それ以上に嫌な思いをすることはなかった。
こういう時はできるだけ半笑いみたいな、反暴力的な顔を浮かべるようにしているのだが、
ニヤけた気持ち悪いやつと思われているかもしれない。

新宿駅で降りたらすぐハジメさんがおり、少し歩いて「ねこ膳」へ。
カウンターが三席あいていたのでそこに座って飲む。

自分は真ん中に座らせてもらい、ハジメさんの高校時代のヒッチハイクの話など聞く。
ハジメさんもメテオさんのファンだというので「今度みんなで飲みましょう!」と約束。

22時近くに店を出てコンビニでチューハイを買い、
道路の隅の人のいない場所で立って飲む。
ひなこさんもハジメさんも優しい人でありつつ、それぞれ何かに抵抗しながら自分の中に考えを作り上げていっているような感じがあって、たまにゴツッと感じるその手ごたえみたいな感触が頭に残った。

新宿三丁目駅の前で二人とわかれ、浜町駅から帰宅。
今日も結局だいぶ飲んでしまった。


# by chi-midoro | 2018-07-14 02:59 | 脱力

ブラックニッカ日々 2018-07-10

二日酔い気味で目覚める。
築地市場に行ってみたいというみゅきさんのリクエストを受け、
11時ごろ日比谷線に乗って築地へ向かう。
夕方にパリッコさんとのチェアリング取材があるため椅子も持って行く。
天気がよくものすごく暑い。

本願寺の前を通ってたくさん人がいる場外市場のあたりまでは何度も歩いたことがあったが、
そこから奥へはほぼ行ったことがない。
路地からいきなり「すしざんまい」の社長が出てきて驚く。
「社長!いつも元気だねー!!」とか通行人に声をかけられながら「ワハハ!まいどー!」みたいな感じで歩いていく。
丸々とした体で。

場外市場はすごい混雑ぶり。海外の人もめちゃくちゃ多い。
築地市場の移転問題がどうなってんのかとか全然疎くて情けないが、いよいよますます活気があるようにみえた。
去年できた「築地魚河岸」っていう、屋内に卸業者がたくさん入っている施設にも行ってみたのだが、
空調が効いていて涼しくて綺麗で、ここも賑わっている。

移転するのは場内の方で、場外市場はこのまま築地に残るというからこの活気は今後もこのままなのだろう、
けど、もともとは市場があるから賑わっている一角なわけで、なんか考え出すと謎な気持ちになる。

場内にも入ってみる。
なんで今まで一度も来たことがなかったんだろうと思う。
なんというか、見ものである。
panpanyaのマンガの中みたいな、逆柱いみりの絵みたいな、
いつか見聞きした九龍城のイメージみたいな、
雑でラフな見た目の建築、積み上げられた発泡スチロール、ターレーで運ばれていくでっかい魚のアラとか、ただよう湿気や魚の生臭い匂いとか、混沌につながりそうな要素が、全体の見渡せない巨大な機械みたいにワイルドな整然さでずっと運用されてきたということが信じられないけど、実際そうなんだからすごい。迫力。

見ておいてよかったし、こんなに近所なんだから10月に移転してしまうまでにもう数回は来ておかねば。
この前歩いた大阪の中央市場も味わい深かったけど活気も規模も段違いに感じる。
魚を売るブースだけじゃなく、食堂や売店や本屋もあるバス停が中にあるし、診療所の看板も出ている。
そこを歩いているのは市場の関係者の人から海外の観光客から、昼ご飯を食べにきたらしいピシッとしたスーツ姿の男性たちもおり、エリアの端の方までいくと魚の残骸が集められる場所になっているらしかったり、青果市場の方へ行くとノリがおとなしかったり、
全貌が見えず、同時に色々なことが起きている感じにぼーっとしてくる。

昼ご飯を食べましょう、と並んでいる店もたくさんある中で空いていてすぐ入れそうだった「天房」という店へ。
天丼は1200円する。するけど、エビ、イカ、ナス、チアユ、芝エビ、とかあとなんだっけか、とにかく色々入っていて旨い。
タレがそもそも旨い。というか、二日酔い気味だったので今朝の気分的にはなんでもないラーメンが食べたいとすら思っていた自分なのに「この天丼でよかった」と食べながら感じられたのでよかった。

もう一度「築地魚河岸」に行ってクーラーで涼む。
トイレが綺麗で嬉しい。
みゆきさんがターレーのラジコンを買う。

市場前の交差点の角の店にターレーの絵の描いてあるTシャツが売っていて、
それがスケラッコさんの絵みたいでなんか味がある。
1800円だったので買うことにした。

そのまま聖路加タワーの方まで歩き、川沿いでチューハイを飲む。
「今日の取材はターレーTシャツの方が目立っていいんじゃないですか!」とみゆきさんに言われ、
川沿いでTシャツを着替えた。

せっかくチェアリング椅子を持っていたのでそれに座ったりしてしばらく過ごし、
新富町駅でみゆきさんと別れて豊洲へ。
パリッコさんと改札前で合流し、取材までの1時間ほど辺りを散策。
団地の1階にある中華料理屋や、やけに惣菜が豊富でイートインスペースも広く酒も飲んでいいらしいデイリーヤマザキなど、良いスポットが見つかる。
そのヤマザキでチューハイを買って飲み、取材の方との待ち合わせ場所であるゆりかもめの新豊洲駅へ。
途中で昨日の立石のスナックに電話したらアイコスを取ってくれているという。
気付いてすぐ追いかけてくれたそうで申し訳ない。

ライターの方とカメラマンの方の二人と合流し、合計4人で運河の方へ歩き、ローソンで酒やつまみを購入し、
実際に椅子を置いて飲み食いしているところを写真に撮ってもらったり、話を聞いてもらったり、
「散歩の達人」の時も思ったけど、こんなのん気な仕事があっていいのか、いやよくない、という感じの取材であった。

新豊洲駅前から川沿いを歩き、最後は豊洲の新市場の近くの土手に座って飲む。
特に考えたわけじゃないけど自分としては築地⇒豊洲のチェアリング旅になって面白かった。
新市場はあたりまえだけどまだ何も動きがなくて、中の様子のわからないでっかい工場みたいに見える。

取材のお二人はそこで帰っていき、そのまま二人でそこで飲む。
その愛想つかされて最後置いて行かれる感じが面白かった。

日が暮れてきたので椅子を畳んで引き上げる。
豊洲駅から電車に乗ってパリッコさんと途中で別れ、そのまま立石へ向かう。
結構酔っていて電車を乗り過ごしたりしつつ、なんとか着く。
昨日に続き「呑んべ横丁」を歩いて「しらかわ」の引き戸を引いたらちょうどお客さんが誰もいなくて、
アイコスもらいついでに一杯というのもいいかと思って緑茶ハイをもらう。

お店のママは75歳。
都築響一さんの本に出たり、テレビの撮影がきたり結構有名な店らしいのだが、「ただよくわかんないからなんでもOKしてるだけなんですー」と謙虚なママである。
「呑んべ横丁」全部が取り壊されるわけじゃなく、横丁の真ん中の通路から線路側が壊される場所で、
この「しらかわ」のあるところは残るらしいのだが、それでも町並みも客層も変わるだろうし、そのうちここも開発されるだろうし、「とりあえずこの場所でこのままやれるんだったら80までがんばろうと思う」と話していた。

店を出ると目の前の「おでん屋」から話し声が聞こえ、聞き耳を立ててみたら、酔って入店を断られている客2人と店主が口論しているようだ。
「匂いでわかるんですよ!」「匂いでなにがわかるんですか!」「だからもういいんですって、他で飲んでくれ!」「なんでだよ!謝れよ!」「いいから出ていってくれ!」と店主が戸を閉めようとするとそこに挟まれたふりをして「イテテテテ!ああケガした!」とかやっていて「もういいよ芝居は!早く出ていってくれ!」みたいな感じでつい見惚れてしまっていたのだが、別の店から出てきた渋いおじさんが「ここの大将は頑固だから、帰った方がいいよ!」とその客を諭し、客も我に返ったのか「ああそうですか、いきなり出ていけっていうからさー」みたいな感じで去っていった。

自分も昨日「他で飲んでいる方は…」と断られてちょっとショックだったから、しかもそのモメ客はおそらく会社の後輩を連れていて、なんかメンツ的にも引き下がれなかったんだろう。しかしまあ、全体的には滑稽な場面であった。ルールが厳しい店があってもおかしくないし、さっさとそうでない別の店に行くに限る。

再び電車に乗り、渋谷へ。
先日シカクで個展をしてくれた北村みなみさん、その盟友ソーシキ博士さん、そしてその盟友butajiさんとみゆきさんが4人で渋谷で飲んでいるというところに合流させてもらう。
なんとなくちょうど良さそうだと思って多古菊に入る。
ソーシキ博士さんとbutajiさんがおしゃべりで、そのやり取りを笑って聞いているみなみさんとみゆきさんと俺、という感じで賑やかに飲む。あっという間にラストオーダーとなり解散。
今度またみんなで大阪に来てくれるという話もあり、楽しみである。

水天宮前まで戻り、なんか普通のものを久々に食べようと思ってカップヌードル食べてみたらすごい美味しかった。

# by chi-midoro | 2018-07-14 02:00 | 脱力

ブラックニッカ日々 2018-07-09

タコシェの中山さんとみゆきさんが飲む予定だそうで、自分も混ぜてもらって立石に行くことに。
11時待ち合わせ。電車に乗り間違えたせいで少し遅れる。

立石改札前で合流し、まず、7月に取り壊しが始まるという「呑んべ横丁」を歩く。
この味わい深い路地が消えてしまうのか。

中山さんは立石が地元なのだそうだが、この辺りを飲み歩いたりしたことはあまりないとのことで、
自分が知っている店を案内する感じに。
栄寿司がちょうど11時半から開き、そこで立ち食い寿司をつまんでパリッコさんが教えてくれた
「鳥かつ」でのんびりしゃべり、14時に宇ち多が開くのを待って列に並び、
ホルモンの旨さにうなって梅割りを2杯。
コワモテの大将に常連客が「ダパンプだよ!USA!わかるだろ?」と話しかけ、
「わかんねえ」と大将。その会話だけが聞こえたのだが、なんの話なんだ。

宇ち多を出て「江戸っこ」へ。
店に入るとDJ急行さんがお母さんとカウンターで飲んでいた。

先ほどの梅割りと寝不足でウトウトしてしまい、
小柳ルミ子みたいな「江戸っこ」の店員さんに「もっと元気な時に来て」と言われる。
隣の席にさっきまで宇ち多で飲んでいた兄さんが座っていて、少しお話しする。

17時、「秀」の生ホッピーを最後に飲みましょう!と店に入るも、
「お酒を飲まれている方はお断りしているんです」と門前払い。

そうかーと思って「呑んべ横丁」に入り「しらかわ」というスナックに入る。
みゆきさんと中山さんは用事があってすぐに帰り、一人でしばらくぼーっと過ごす。

17時半頃に電車に乗ったはずが、気づくと23時半ぐらいになっている。
電車を行ったりきたりしていたらしく、気づけば横須賀だったり、また千葉の方だったりしたような、
そんな気がする。

最後はギリギリ水天宮前について「しばらく」でラーメン。
部屋に戻ってアイコスが無いことに気づく。
最後のスナックに忘れてきたらしい。

とにかく明日だ!と眠る。

# by chi-midoro | 2018-07-13 17:31 | 脱力

ブラックニッカ日々 2018-07-08

割と早い新幹線に乗らないといけないので6時過ぎに起床。
朝風呂に入り、また裸で長椅子に横になってギリギリまで過ごす。

デカいホテルだけあって朝食バイキングがすごい。
品数も多く、静岡名物もたくさんある。
パクチー入れ放題の春雨スープとかシャレたのもあって、
時間に追われながら食べまくる。

ホテルまでタクシーを呼んでもらって最寄りの舞阪駅から浜松へ、
浜松からこだま新幹線で東京へと向かう。

11時前に東京に着き、そこからすぐ池袋⇒石神井公園へと向かう。
石神井公園駅前の「ふれあい広場」で12時から行われるパリッコさんとのイベント「みのり」になんとか間に合い、
そこからはあっという間に時間が流れる。
基本的にはずっと自分も前にいてしゃべる係で、何をしゃべったのか記憶はあやふやだが、
色々な人が来てくれて、賑やかな時間が過ぎていった。
18時にイベントが終わり、そのままハナイさん、千夏さん、ミヤマッチと4人でハナイさんの実家へお邪魔する。

石神井公園駅から大泉学園駅までいき、そこからバスに乗る。

実家でラーメンを作ってもらって食べるという取材。
こんな無茶なお願いに応えてもらって申し訳なかった。
ハナイ母、優しい。

21時半ごろ家を出てハナイさん千夏さんとはバスでお別れ。
ミヤマッチと二人で西武線に乗り、このまま帰ろうかと思ったのだが、
みんなまだ打ち上げしているというのでまた石神井公園駅で降りて打ち上げに加わる。
とはいえ、時間がもう遅く、1杯飲んだところで解散。
パリッコさんはもう帰っていて会えなかったが、みんなに挨拶できてよかった。

長い一日。疲れ果てて帰宅。

# by chi-midoro | 2018-07-13 17:15 | 脱力

ブラックニッカ日々 2018-07-07

朝、雨。
11時に新大阪駅に着くように家を出て改札前でみゆきさんヤマコさんと合流。
551のシュウマイと酒を買って乗り込む。
豪雨で大阪以南への新幹線は運転見合わせになっているそうで、みどりの窓口の前に長い列ができていた。

そんな中、のん気な出発だがとにかく静岡方面の新幹線は問題なく動いていて、
新大阪⇒名古屋⇒三島と乗り継いで三島から在来線に乗り換えて沼津へ。
車窓からの天気はどんよりしているが、雨が降っていないエリアもあった。
途中、今日の夜の漁の船頭さんから電話があり、
「雨が降ってないのでなんとかやれそうです」とのこと。
ホッとする。

「取れたイカが墨を吐くことがあるから汚れても良い格好で来て欲しい」
「ごはんものは持ち込み。飲み物も持ち込みでお願いします」等、
説明を受ける。

沼津駅前の商店街を歩く。
アーケード街が七夕祭りで賑やかな雰囲気で、少し外れるとひなびた商店などがポツポツあって楽しく歩く。
沼津港まで15分ほどで着くはずが大きく道を外れているうちにザッと雨が降ってきた。
船頭さんは「やれる」って言っていたが「やっぱ無理」ということもあるだろうからやはり心配だ。

以前みゆきさんが沼津で入ってすごく美味しかったという「松福」という店でラーメンを食べる。
沼津漁港のすぐ近く。

「うまいラーメン」というのを頼んで食べてみる。
麺もスープも家系ラーメンみたいな感じ。
生のキャベツが入っている。
卓上にはすりおろしたショウガじゃなく、紅ショウガが置かれている。
うめー!といって食べているうちに外は猛烈な雨に。
しかし、食べ終わるタイミングで雨があがり、外に出ると傘いらず状態。
ツイてた。

職員さんが作ったテーマソングが有名で一度行ってみたいとずっと思っていた「沼津みなと新鮮館」へ。
明日のイベントで出すおつまみを買うべく店を眺め、「えび伝」というせんべい屋さんのせんべいに岩のりを乗っけて食べるセットにしようということにして色々買う。

館内に流れるテーマソングのCDが売っていたら欲しいなーと思ったけどどこにも売っている様子はなくて、
思い切って受付の人に聞いてみたところ、「今までのが入ったのと、新しいの、どっちがいいですか?」と言われ、
「……どっちもで」とお願いする。
奥から出してくれたCDは両方無料なのだという。
「えっ!タダなんですね」と驚き、みゆきさんもヤマコさんも「じゃあ、わたしも」「ぼくも」とお願いすると、
「一度に言ってくれた方が楽なんですけどね!」と一見ぶっきらぼうな受付の人だったが、
それは表層で、「新曲いいわよ。すぐ覚えちゃった」と話してくれ感じからすると実はキュートな人らしかった。

前から聴いてクセになっていた曲も入っていることがわかり、「やった!これだけで来た甲斐あり!」とはしゃぐ。
その後、取材を申し込んでいた「深海水族館」に入って展示をみる。
それほど大きな水族館ではないのだが、展示も凝っていて、「うちの水族館最高でしょ!」というスタッフの愛が感じられてよかった。
駿河湾の地形ゆえに深海生物が採集しやすく、それでこういう水族館が運営できているんだそうだ。
グッズショップも面白くて、スタッフの方に色々聞いたり、買い物したり、楽しく過ごす。
「サケビクニン」っていう、横顔が比丘尼(尼さん)に似てるという理由で名づけられた魚がなんとも可愛くて、そのマグネットを買う。

沼津港のバス停からバスに乗って沼津駅へ。
ギリギリのところで乗りたい電車に間に合う。
こんな忙しい行程に付き合ってもらった二人に申し訳ない。

で、その電車には乗れたのだが、調べてみると漁の時間には間に合わないことがわかる。
急いで船頭さんに電話して少し出発を遅らせてもらう。これもまた申し訳ないことである。
沼津から静岡駅へ出て、静岡から新幹線に一駅乗って浜松へ。
そして浜松から在来線に乗り換えて弁天島という駅に向かうのが最速ルートらしかった。

弁天島駅近くの公園の桟橋に船が迎えにきてくれることになっていて、真っ暗な中、船頭さんを探す。
無事見つけることができると「では乗ってください」と心の準備もないまま早速湖上へ。
船頭さん抜いて最大4人しか乗れない細長い船。
船頭さんがエンジンをかけて漁場まで連れていってくれるのだが、そこまでの風を切って進む感じがすごい。
競艇選手ってこんな感じなんじゃないかっていうぐらい、飛ぶように進んでいく。

その時間と、漁場についてから、静かに湖底をのぞき込んで漁をする時間の静けさとのギャップが面白い。
LEDのライトで底を照らし、カニがいたら船頭さんが教えてくれる。
それをかわりばんこにモリで突く。
イカ、マダカ(スズキ)などもとれた。
1時間ちょっと漁をして、湖上に浮かぶイカダの上でそれを捌いてもらって天ぷらにして食べる。
とんでもなく美味い。
お腹がいっぱいになるのが悔しい。

これはまた誰か誘って来たい。
すご過ぎる。

あっという間に時間が過ぎ去る。
宿泊先のホテルの桟橋まで送ってもらう。
THE HAMANAKOというホテル。
「え?これ間違いですよね」と何度も話し合うほどきれいで広いホテルで、
でもやっぱりちゃんと予約が入っていた。
大部屋なら一人6千いくらで泊まれる。

大浴場には露天風呂もあり、寝っ転がれる長椅子にヤマコさんと横になって長く過ごす。
こんな荒れた天気の中、漁が無事できて、というか本当は満席で深夜の部の漁しか予約できなかったのが、
天気が悪いことによってキャンセルが出て早い回の方になって、まあとにかく色々なことがギリギリうまくいって幸運だったと話しあう。

部屋に戻り沼津でもらった新鮮館のCDをかけて「最高だー!」と言い合いつつ三人で酒を飲み2時頃就寝。

# by chi-midoro | 2018-07-13 17:02 | 脱力