今日は久々に早起きしなくてよかったので午前中だらだらしていた。
起きたと思ったらテレビ見ながらまた横に。 14時になって雨の中外へ出る。天六まで歩いて銀行からTシャツ制作代を送金。 自分が何を食べたいのかよくわからぬまま吸い込まれるように王将へ。 味噌ラーメン食べたら、やはり王将の味噌ラーメンはうまいなと改めて思った。 野菜の量、スープの濃さ、何もかもちょうどいい。 母から連絡あり。もうさくらんぼのシーズンで、必要なら送るという。 父の妹、つまり俺の叔母が山形で小規模なさくらんぼ農園をやっていて、毎年送ってくれるのだ。 もう収穫が終わったそうなのだが、収穫して出荷するのはまんべんなく紅くなった綺麗な実だけで、 薄い色の部分が残ったやつなんかは商品にならない。もちろん味は遜色ない。 で、そういう出荷できないさくらんぼが無限(うそです。無限ではない)に木になっていて、それはそれで下に落とさないといけないんだそうで、つまり今行けば気が狂うほどにさくらんぼを食べまくれる上にそれで感謝される。「お前行かないか?」と母は言い、雨降りの大阪からさくらんぼ天国にワープしてしまいたい気になるが、予定もあるしあきらめる。 ある場所では高級品として流通しているものが、あるところでは余ってる、みたいなののちょうどいい比喩だ。 どこかにお金が余ってるところはないだろうか。 天六から万博記念公園へ向かい、EXPOCITYで取材。 すぐ済んだので駅で一休みしてシカクへ向かう。 店内は土曜から始まる展示の準備で模様替え中だった。 その手伝いや、電子書籍の販売についてあれこれ登録したりする。 21時頃仕事を終え、コンビニ前で発泡酒1缶。 家に戻って原稿少し書く。 ネットで買っていた いましろたかし「グチ文学 気に病む」が届いていたので読む。冒頭を読んだだけでなぜ今まで買わずにいたのかと思う最高なエッセイ集。読み進めるのが楽しみだ。
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by chi-midoro
| 2016-06-16 23:29
| 脱力
朝早起きして取材に出かける。美味しいうどんを食べる仕事。
しかしお店の方に見守られながらの食事で緊張した。 箸の使い方も下手だしなんか恥ずかしい。 そこから次の取材まで場所は近いけど3時間ほど間があく。 選択肢として、 ・一旦帰る ・酒を飲んじゃう ・マンガ喫茶で寝る ・映画をみる とか色々考え、映画を見ようと思ったが、当然だけど都合の良い時間に見たい映画が上映されるという幸運には恵まれず、ウロウロしていたら個室ビデオ(DVD-BOXか、宝島とか金太郎のような)が3時間1,050円だと看板に書いていて、そこに入ることにする。好きなDVDをまず10枚まで選んでから受付するシステム。AVがほとんどだが、映画も置いている。映画棚をみたら見たかった塚本晋也の「野火」があったので、それを見ることにした。AVの棚ものぞいたがなんだか借りる気が起きなかった。 受付で早口に説明を受けてカゴを渡され、案内された部屋へ。カゴの中には、何時何分までに出てねみたいなレシートと共にコンドームが1個入っている。初めて入ったので知らなかったが、AVを見る時にこれをつけてしたら汚れず衛生的ですよ、ということらしい。しかし、「野火」では何もできない。 これも知らなかったのだが、個室ビデオでは(この店舗だけかもしれないが)、ヘッドホンをつけずに普通に音を出してDVDを見ていいようなのだ。防音をちゃんとしてるということなのかな。とはいえ、割と隣の部屋で人が動く音とか聴こえて、なんか、AVの音声ならまだしも、戦争映画の発砲音だとかギャーみたいな絶叫が漏れ聴こえてきたら隣の人も嫌だろうなと思ってあまり音を出せなかった。 そういう時、邦画だと声がよく聞こえなくて困る。字幕モードにも対応してないので、なんとなくで見ていくことにする。何か月か前に原作を読んでいたのでぼんやりとはわかった(結構ストーリーは原作に忠実だった)。 映画は、きっとそれほどの予算はなかったのだろうと思うけど、カメラワークとか色々工夫して、凄惨な戦場と極限状態に置かれる兵士たちの雰囲気を表現していた。グロい描写はホントにもう見てらんないって感じだったな。特に歓喜峰で一斉射撃を受けてバタバタと死んでいくシーンは壮絶すぎてもういいよと思った。 小説では、飢えとの戦いの中で人間の肉を食べたのかどうかというところがでかいテーマになっていたけど、映画を見てると、もうそんなことは二の次というか、もうこんな状況だったら人の肉だからNGとかそういうんでもない、ほぼ全員錯乱状態なのだから…と感じた。なんかでもこう、グロへの塚本監督の執着がいかんなく発揮されていて、笑いこそしなかったけど、その変態っぷりが面白かった。 見終えて少し眠る。近くの部屋から「おいこらぁ!」とか怒号が聴こえてくるのが、映画なのか客の声なのかわからない。 店を出て次の取材先へ。美味しいハンバーガーとかき氷を食べる仕事。 テレビタレントの撮影も入っていて、流暢にしゃべるものだなあと思って感心した。 帰宅し、用事を済ます。 夜、それほど遠くない場所にある「太閤閣」という庭園が蛍の季節だけ無料開放されているのを知り、今がまさにそうだというので行ってみる。こんな場所にこんな庭が!と驚くほど綺麗な庭園で、小川のそばに人だかりができていて、背伸びしてみると、呼吸するように蛍の青い光が点滅しているのが見えた。じっと見ているとあっちにもこっちにも見えるのだった。その光につられて色々なことを思い出す。良いもの見た。 ブラックニッカの700mlボトルを買って帰る。チミドロで今度作るTシャツを発注する。明日入金しなくては。 原稿2本書く。疲れた。 #
by chi-midoro
| 2016-06-15 22:24
| 脱力
朝から取材で梅田に出る。
ビュッフェで出されている珍しいスイーツを食べるという取材。20分ぐらいで終わる。 そのまま駅前ビルの「肉太郎」というラーメン屋でタンメンを食べる。 ここも大阪では珍しい野菜たっぷりなタンメンの店。面白いのは味付けが結構濃い目で背脂も浮いていて、俺の好きなタンメンの、一口目は味がしないぐらいのじわじわ系とは対極の味であった。でもこれはこれで美味しい。タンメンで麺の替え玉してるサラリーマンがいて、それがこの店のタンメンの需要のされ方を物語っているように感じた。 お腹いっぱいになって帰宅し昼寝。 横になって「ニーチェの馬」という映画をみる。つげ義春が数年前のインタビューでこの映画を見たと言っていて、気になっていたが、何度か手に取っては面倒くさそうな映画だなと思ってやめてきた。それをいよいよ見た。 ニーチェは直接は映画に関係なくて、ニーチェがある日、老いた馬が鞭うたれてるのを見て卒倒してそれ以来精神に異常を来したまま死んだっていうエピソードにインスパイアされた映画だという。でもそこはまったく抜きにして見ても良いんじゃないかという感じだった。 しかし…この映画やばい! 暗くて重くて救いもなく、あまりにあんまりで笑えてくる。老いた父と痩せた娘とくたびれた馬が何もないガランとした家に住んでいるのだが、父と娘がほとんど会話もせず黙って暮らしていて、昼か夕方かになると決まって茹でたイモを食う。皿に一個乗せたのを手で皮をむいて少し塩つけて食べてるその様子が、こんなに楽しくなさそうな食事シーンは見たことがないほどであった。しかも、結構まだあるのに残したりする。そしてまた無言の時間が流れる。というな流れがめちゃくちゃ時間をかけてゆっくり映されてて、眠くなるところも多々ある。そんな日々が繰り返されるんだけど少しずつ変調していくミニマル作品。この重たさが執拗すぎて面白い気もする。 家の外はとにかく異常に風が吹き荒れていて収まらず、それが原因なのかどうやら近くの町も壊滅してしまったらしく、馬は突然何も食べなくなって言うことを聞かなくなり、流れ者が家の井戸の水を勝手に飲んで行ったと思ったらなぜか急に井戸が枯れ…って書いていくと結構色々なことが起きてるなと思うが、ほぼ何の説明もないままに全部黙々と進んでいく。最後は暴風が止んだと同時に世界が真っ暗闇になって、火もつかなくなって、生のイモをガリっとかじってやっぱりやめるところで終わる。 父親の顔が強烈で、風にめちゃくちゃに拭かれながら歩いている姿がすごくかっこいい。「ゲンセンカン主人」の最後みたいに見えもした。 見終わって監督のタル・ベーラのインタビューを読む。これも面白い。 「毎日、我々はルーティンを生きている、でもそれは毎日厳密に同じかというと実は違う、日々人生というものは短くなっていくからです。人生は弱まっていく、個々のエネルギーというものも段々と失われていく、だから日々のルーティンをこの映画では見せているんだけれども、実は段々と弱まっている、あるいは少しずつ、実は変わってきているんだというのを、カメラポジションを変えることによって、また違うアングルから写すことによって、そしてリズムを変えることによって見せています。ですから時間経過をそれによって感じられると思うんですね、あるいは何か日々失われていくんだという感覚が多分伝わるのではないかという、そういう意図です」 まさにこんな感じの映画だった。あ、でもなぜかあんなまずそうなイモ食うシーンでも見てたらイモを食いたくなったし、親子で果実酒みたいなのを毎朝クイッと飲んでるんだけど、それを見てると酒が飲みたくなった。なんかそそられるというか。あと、あっつあつのイモをかたくなに手で食べるあのシーンだけは誰かと一緒にまた見たいと思った。 夜、最近ずっともんじゃ焼き食べたい気分がうすぼんやり続いていて、ようやく食べた。適当にやった割りにちゃんともんじゃ焼きの味になり、おこげもうまくて嬉しかった。簡単に作れる。 原稿書くのをサボっていたので追い込まれてきた。とりあえず1個終わったのでもう1個か2個はこれから頑張りたい。 追記:その後、もう1個終わったけどそこで力尽きた。
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by chi-midoro
| 2016-06-14 23:41
| 脱力
この前、連絡の行き違いで取材ができなかった日本橋のお店に再度行く。
今日は問題なく終わる。食事をしてそれを写真に撮るという内容で、朝からお腹いっぱい。しかし今日は食欲もあり体調は問題なし。 新今宮まで歩いて帰る。雨が降ってきて濡れながらいく。地下鉄で帰るより60円安い。 石川達三「生きている兵隊」を読む。日中戦争の時に南京を攻略すべく攻め入っていく日本兵たちの心理的な状況と、その過程で中国の人々に対して冷徹に略奪や殺戮を繰り返していく様を淡々と書いている。残虐な描写が続く。南京陥落の直前の戦況は特にハードで、日本軍の兵隊たちも次々に仲間を失っていつ死んでもおかしくない、というか生き残ることの方が考えられないような状態に追い込まれて、死体を枕にして寝るみたいな、もう人の心は失ったような風になる(とはいえ、軍友に対しての愛は熱烈で、味方がやられたらみんな悲しみに打ちひしがれて復讐を誓う)。もうどんどんタガが外れて、日本にいる時は僧侶をしていた兵士も、中国人相手に無意味で過剰な暴力を繰り返す。 1937年に南京が陥落すると文壇から何人も現地に派遣されて、士気を高めるための提灯記事みたいなのを書いたらしいのだが、石川達三は日本軍の行き過ぎた行為に反省を促すためにありのままを書いたんだという。ありのままと言っても石川達三が現地に取材に行ったのはすでに陥落後で、暴力行為を目の当たりにしたわけではなく、兵隊たちに聞いてまわった話をもとに書いたとのこと。小説は大部分を伏字にした上で発表されたが、それでも即日発禁になって、石川達三はその後に四か月の禁固刑を受ける。つうか時期と書く内容が違っていたら命の危険もあったのではないかという気がする。とにかく、あくまで事後の取材で書いた、しかも創作なので虐殺の決定的な証拠にはならないというのだが、こういうことがあったと兵士たちが話しているんだから、こういうことはもっとあったんだろう。完全版が出版されたのは戦後になってからのことだった。 結局銃弾が飛んできて自分の肌をかすめたり、仲間がやられたりしたら大義はぶっとんで「ぶっ殺してやる!」で心はいっぱいなってどこまでバカみたいになってしまう。それは絶対そうだろう。戦争嫌だ…。読んでて重苦しいけど読まなきゃいけない小説だった。今まで本棚に入りっぱなしだったけど読めてよかった。どうしても残虐性に当然目がいくけど。人の心はこうなってしまうっていうのを、もういいよってぐらいじっくり書いてて小説としてもすごかった。 家に戻りしばらく昼寝してシカクへ行く。シカクで作った本がレビューサイトなどに取り上げられて売れ行き好調だそう。ようやく審査が通って通販のクレジットカード払いもできるようになったとのことで、今日も発送作業が忙しい。あの中津の薄暗い商店街の一隅で本が作られて、こうして色々な人に読まれ、できるだけ安い値段にしてあるのもあってそれで別にシカクの二人が儲かるわけでなく、「いやーいつか金持ちになりたいっすわ」とか言いながらやってるのは、なんかやはり、それだけはとりあえず素晴らしいことだ。お店がいつまでもできるぐらいの適度なお金持にはなって欲しいけど。 閉店後、今度あるえんちゃんの個展のグッズ作りの話などをビール飲みながらする。LINEでえんちゃんにも参加してもらえてプチ飲み会感があった。 書き仕事は明日にまわすことにする。 #
by chi-midoro
| 2016-06-14 01:10
| 脱力
横になりながら是枝監督の「歩いても歩いても」を見た。 死んだ兄の命日に、久々に実家に集まってくる兄妹の家族と実家の父母とのやり取りが延々映し出される映画で、俺はすごく好きだった。みんな悪い奴じゃなく、でもところどころ意固地で腹立つところがあり、ギクシャクして本音が伝えられないままだったり言葉が多すぎたりして、決して仲良しじゃないんだけど同じ場所にいる。映画なので会話のテンポが少し流暢すぎる感じはしたけど、こういうやり取りを畳に寝転んでふすまを隔ててぼんやり聞いてる感じが俺はこの上なく幸せだと思うので、その時の気持ちを思い出した。 親戚と一緒にいた時間、話し合った時間をトータルで計算したら、長い付き合いの友達と比較にならない短さだと思うけど、細かいことまでずっと心に残っているのはなぜなんだろうか。 朝、目が覚めて中華ダシでとき卵とレタスのスープ作って飲む。 用事をこなしていたら夜になった。スーパーでブラックニッカのポケット瓶を買ったら店員のおばさんに「カバー剥きましょか?」と言われて「え!」と聞き返してしまった。剥く必要性を感じたことがなかったので。家に帰って薄いビニールを剥いてみると、なんか文字通りむき出しの「酒」って感じでむしろ見た目はヤバい。でもなんか面白い。 出るのが遅くなったがUNDERHAIRZというラップグループのライブを見に堀江に向かう。ワンマンだと思っていたが、様々なおっさんゲストを迎えながらその合間に一曲ずつ披露していくスタイル。濃いおっさんばかり続々出てくる。UNDERHAIRZのライブは前にロフトプラスワンウエストで見てうおー!と思った通り、トラックがよくてMCの二人の声もよくて二人が一緒に歌うところもかっこいい。最後までは見れなかったけど楽しかった。おっさん枠で佐伯さんも出ていたようなのだが、結局会えずじまいで残念であった。ちやじさんが売っていたTシャツが欲しかったけど今日のところは金が足りなかった。 今回のライブには予約特典として16曲も入ったCDがつくので帰ってすぐ聴く。ホントひどいけど面白い。 #
by chi-midoro
| 2016-06-13 01:02
| 脱力
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