ブラックニッカ日々 2019-02-27

今日は15時から福島で酒場取材。
14時半に駅に着き、みゆきさんと合流してしばらく辺りをウロウロしたのち「BANDA」というお店へ。
ヤマコットさんが行きつけているお店で、紹介してもらって取材することができた。
ありがたや。
スペイン料理の店で、ふだんスペイン料理なんて全然食べ慣れないけど、パエリアめちゃくちゃ旨かった。
ヤマコさん、普段我慢して俺の大衆酒場飲みに付き合っているんじゃないかと思うほどである。

お店の人も色々と記事を読んでくれたりしているようで気さくでありがたかった。

取材も無事終わり、日本橋へ向かう。
どうも台湾食材を扱う店があるようなのだ。
未だにしつこく袋麺を探している。

で、「上海新天地」という、そう言えばこんなビルあったな、というビルの6階が中国食材の売り場になっていて、調味料だの飲み物だの色々売っている。台湾のものは特にないっぽかったけど、台湾ビールが売ってていきなり懐かしい。でも値段が高い。

安売りしていたベトナムの即席ビーフン麺みたいなのだけ買って去る。
その近くにも中国食材の店があって、カップ麺いくらですか?と聞いたら280円。たけー!と思いつつなんか勢いで買ってしまう。

ビロくんにバッタリ会う。これから御坊さんたちとパーティーなんだとか!
うらやましいが仕事せねばならず、黒門市場だけひやかして帰る。

# by chi-midoro | 2019-03-07 00:38 | 脱力

ブラックニッカ日々 2019-02-26

今日は仕事デー。
昨日、日本に帰ってきてしつこく「ああ、台湾みやげ買いたかったな…」と後悔が残り色々、通販で台湾食材買えるとこないかと探していたら、都島に台湾食材を通販している会社があることがわかった。住所を見たらすごい近所である。

思い切って電話して、「近所の者なんですけど、直接そちらに行って袋麺を買わせていただくことはできないでしょうか」みたいに聞いてみると、台湾の袋麺はここ最近検査が厳しくて輸入できなくて、いわゆるラーメンじゃなく、ビーフンみたいなのしかないとのこと。中国のラーメンなら色々あるんだけど、とのこと。

じゃあそのビーフンみたいのでいいので後で買いに行っていいですか!ともうごり押しでお願いし、「小銭ちょうどもってきてくださいね」と言われた額が財布にあるのを確かめ、チャリで行ってみる。蚤の市で買ったジャンパー着て颯爽といく。

この辺に台湾食材の店なんかあったかな?と思って迷ったが、ナビがさした場所は、いつもスーパーに行く時に路上にブタが寝てて気になっていたビルがまさにそこなのだった。

2階が倉庫になっていてそこに色々在庫があるようだったが、そこには入らず、というか入れず、1階のドアの前でお金を渡し、麺を受け取るのみ。名刺を渡すと「今度何か入ったら電話をします」と台湾の人らしき女性が言ってくれた。ずっといつも通りかかっていた場所に台湾の食材がストックされていたなんて、なんか地図が塗り替わったようで楽しい。

そのままスーパーまで行って晩ごはんの野菜買ったり、請求書プリントしてポストに入れたり、色々して戻る。

で、昼ご飯は早速その「新竹米粉」という袋麺を食べてみる。なんとも不思議な味。
旨いんだかなんだかわからないけど、台湾ぽい。それだけで満足。

昼過ぎ、新しい仕事の打ち合わせ。
なんかぼーっとしている。

仕事して夜は鍋。
一旦寝て起きてまた仕事。



# by chi-midoro | 2019-03-04 02:23 | 脱力

ブラックニッカ日々 2019-02-25

最後の日になって雨が上がった。
今日は日中に「猫空」という、ロープウェイに乗って山の方にいくとあるお茶の産地に行こうということになっていて、前にみゆきさんが行ってすごくよかったというのだ。茶屋があってそこで飲むお茶が旨いという。

龍山寺に門の外から手を合わせ、地下鉄に乗って忠孝復興駅へ。そこから乗り換えて終点まで行くと動物園駅で、そこからロープウェイが出ているらしい。

途中の忠孝復興駅で降りてご飯を食べることに。駅前のお店にすっと適当に入ったらバーガー屋さんらしく、今日は月曜なので会社にこれからいくらしき人たちで繁盛している。豚肉バーガーみたいなのを頼んだらこれもまた旨い、ソースは照り焼きっぽい感じで割と日本風に感じたが、卓上にある刻んだ漬け物とか、あと辛いラー油みたいなのをかけると味が一気に変化する。

これはこれで、今まで食べた台湾フードとはまた違った感じで面白い、だが最後は昼ご飯に思いっきりド台湾なルーローハンでも食べて帰ろう、と思う。

コンビニで袋麺を買いまくって帰ろうと思っていて、タイミングを計っていたが、荷物が増えるわけなのでまだいいかと思い、とりあえず駅に引き返す。動物園駅までの風景は台北駅あたりの感じとはまた全然違ってのどかな感じになっていく。動物園駅について、そこから少し離れたロープウェイの駅まで歩く。

「前は混んでいたけど今日は空いてるみたいですね」とみゆきさんが言い、近づいていくと月曜はメンテナンスデーで運転していないことがわかった。ドーン!とショックを受けつつ、そしたらまあ動物園でも見ていこうということになり、一旦トイレ行ったり自販機でコーラ買って飲んでみたり(後味が少しスパイシーに感じた)して、改めて今日の17時過ぎに出発だという飛行機の時間を確認してみたら、驚いたことに出発時刻と到着時刻を勘違いしていて、出発は14時過ぎだということがわかった。

少し考えてみると、待てよ、これ、今すぐ急いで引き返さないと乗り遅れるぞ!ということに思い当たる。

できる限り気持ちを落ち着けつつ速足で駅まで戻り、今きた道を電車でまた戻りながらスマホで電車の時間を調べてみる。
台北駅に預けてあったスーツケース取って、そこから空港までの電車に乗って、と、考えていくともうすでに一切の猶予もないことがわかった。というかまさにピッタリ搭乗手続きが締めきられるギリギリ前に着くぐらいなのである。

ということは、最後の昼ご飯どことか、コンビニで袋麺などのお土産を買うことすらできない。じわじわとショックを受けつつとりあえず「空港で少し時間の余裕できるっしょ。そしてコンビニも空港にあってそこでなんか買えるっしょ」と自分を励ましつつ電車に揺られる。

なんとか無事登場の手続きは間に合い、これで飛行機に乗れることは乗れそうでホッとする。
空港内のお土産屋さんはブランド物とかばっかり。
食事をしていく時間はないからあきらめて、せめて最後に袋麺だけどこかで買わせてくれ!と、飛行機に乗らなきゃいけない15分前まであっちこっち探し回ったが、そもそも台湾土産を売っている店自体が見つからない。最後の最後でようやく見つけた店は、これまで見てきた台湾とは全然違う、ちょっとしたお菓子が300元とかするような高級土産しかないところで、仕方なくそれを選んでたら「〇〇〇便にお乗りのお客様、至急フロントまで来てください」みたいな場内放送が流れ出し、背中に汗かきまくりつつ構内を走った。

なんだかんだで飛行機には乗ることができ、機内食も美味しかったし、台湾ビールも飲めて、座席のモニターでは台湾の美食家「林澄光」という人が色んな台湾メシをめぐる番組を見て過ごして気分を出せたし、それなりに楽しんで日本に着く。

入国審査はサッと終わり、空港で借りていたWi-Fiを返し、売店で氷結買ってそのまま電車に乗る。
ウトウトしてたらあっという間に西九条。来た時と同じようにスーツケースをシカクまで運び、家に帰る。

コンビニでカップ麺買って帰り、食べて荷物の整理。
風呂で蚤の市で買ったアディダスのジャンパーをざぶざぶ洗って干す。

朝までにやらないといけない仕事があり、それを頑張る。

# by chi-midoro | 2019-03-04 02:11 | 脱力

ブラックニッカ日々 2019-02-24

窓の外が白けて龍山寺の屋根を見ると瓦が濡れている。
今日も雨。

今日は丸一日使って、台湾の本屋さんをめぐるというみゆきさんの取材に同行する。
午前中は、「福和橋跳蚤市場」という蚤の市に行ってみることに。
四天王寺の市みたいな、ジャンルレスに色々売っているそうだが、
雨なのでやっているかどうか自体も怪しい感じだという。
しかし、行くだけ行ってみる。

「西門駅」というところまで地下鉄で行き、そこからバスに乗る。
15分ほどしてきたバスに乗って「自強市場」というところまで。
ブレーキがものすごい強い運転手で、体が転がりそうになる。
乗り降りはICカードで済むので楽。
「自強市場」で降りて、別のバスに乗り換える。
バス停の目の前の道路を車が走っていくと大量の水がまき上がる。
なんでこんな雨かよ。ツイてない。

次に降りたバス停の近くには市場があり、マンゴージュースを飲んでみる。
150円ぐらい。旨い。
みゆきさんは野菜餅みたいなのを食べている。安くて何枚も入っている。
市場の中を原付が走り抜けていく。
雨でも原付に乗っている人が多くてみんな厚手の雨具を着ている。
その色合いがなんかかっこよく思えてきて、欲しくなる。
あと、マスクをしている人はほとんど黒いマスクで、それもかっこよく見えてくる。

10分ほど濡れながら歩いて福和公園という公園に着く。
今調べてみると、晴れていれば駅前からもう地面で色々売っていたりするみたいだが、
雨なのでそもそも人がおらず、向こうにそれらしき会場らしきテントが見えるがひっそりしている。

テントが並ぶ脇に高速道路の高架下のスペースがあり、そこは雨が当たらないので少しだけ物を売っている人がいる。
「ヘルメット4つと、ミニスピーカー1対」だけを売っているおっちゃんがいたり、本当ならこういう面白い店が無数にあるのだろうけど、今日はちょっとだけ、売り手が全部で10人もいないぐらい。

そこら辺にバサッと置いてあるアディダスのえんじ色のジャンパーがなんかかっこよくみえて、
ここで買ったこれを今度日本で着て歩いたら、この場所とつながっているような気分で歩けるかもなと思って値段を聞いてみると200元。
800円ぐらいか。うーんと思ったけど買う。おっちゃんが「シェイシェー」といってビニール袋にがさつに詰め込む。

テントの方には店がいくつか出ているがもう閉めるところのようだ。
時間はまだ12時ぐらいだが今日はもうダメだという判断なのか。
生鮮食品を売る店ばかりで、トラックの荷台で肉を裁いたりしている。
そこを抜けるともう店ですらない、ただガラクタが積んである一角に突き当たった。
そのめちゃくちゃな物の山がすごく神々しくて、写真を撮る。
山の向こうに細いけど通れる道があり、進んでいくと、その先で何か並べて売っている人が3人ほどいた。

何が何だかわからない電気部品を一杯並べている屋台もいい雰囲気だった。

とにかくこの雨ではそれらをいちいちみていく気にもなれず、今回はザッと見れただけでも満足ということにして引き返す。
結構時間を使ってしまって先を急がねばならないということでタクシーに乗って「中山堂」の方へ。

「中山堂」は、三越とか大きなデパートがあったり、普通に日本のラーメン屋があったり、ファーストフードのチェーンもあり、整った町である。路地に入れば猥雑なものもあるけど、大通りは銀座のような感じ。三越のトイレが綺麗でゆっくり用を足せるのが嬉しい。

その三越には「誠品書店」という台湾に何店舗もある大型書店が入っている。
蔦屋書店がその店を参考に店づくりをしたとか。最近では東京の日本橋に店舗ができたらしい。今度行ってみよう。

台湾に来てからずっと本屋が見たかったのになかなか見当たらず、すごく嬉しい。
台湾の路地とか台湾の美女とか台湾のハンサムとか台湾のB級メシがたくさん載ったような本があったらいくらでも欲しい!そう思っていたのだが、売られている本はほとんどが海外の本を台湾向けに翻訳したものばかり。
でもそのラインナップはすごくて、例えば都築響一の「圏外編集者」の翻訳版が売り上げトップ何位みたいになっていたり、日本の小説も色々翻訳され、読まれているようだ。あとファッション誌。日本のガールズファッション誌がたくさん売られている。

でもなんか自分はこういうのが欲しいんじゃないんだよな今は、と思い、とりあえずさっと見て、みゆきさんのZINEショップめぐりの一軒目「waiting room」へ。
あ、違う、その前に、「越南式麺」みたいに書いて、ベトナムスタイルの汁そばを出す店があって、そこで食事をした。
卓上に切ったライムがあって絞って食べるとなるほどベトナムっぽい味。旨い。
本当にどこで何食べてもうまい。
みゆきさんが頼んだ「烏龍麺」は、なんだろう、と思ったら「うどん」だ。
「うどん」の音からの「烏龍」という当て字みたいだ。

で、「waiting room」は「透明雑誌」っていう、台湾の有名なロックバンド(今は活動を休止して「VOOID」というバンドになったとか、間違いかも)のメンバーがやっていて、小さなおしゃれな店。レコードも売ってる。Tシャツも売ってる。かなり手作りなZINEも売っている。カチッとしたミニコミというよりは、コラージュ集や、ラフなマンガ集とか、そういう感じのもの。

次に行った「荒花」という書店は、さっきよりはもっとZINEに特化した店で、アート感強め。イラストブック、フォトブックなんかが多いみたいだ。坂本慎太郎のアートワーク集も売ってる。
私語禁止の店と聞いて緊張。ジャケットのイラストが可愛かった「EVERFOR」というバンドの「Nobody Island」というCDを買う。1000円ちょっと。あと、昨日会った永岡祐介さんのイラストブックもあったので、一番安いのを買う。

お腹が痛くなってもう一回三越のトイレに駆け込んだ後、今度は「PAR STORE」という店へ。ここも「透明雑誌」のリーダーの洪申豪という人の店で、地下に降りていく階段の途中で「ナンバーガールが再結成するでしょ?」と日本語が聞こえてくる。「透明雑誌」というバンド名はナンバーガールの「透明少女」から取ったもの。

今夜行く予定の「Mangasick」という店もナンバーガールの曲名だ。影響力がすごい。

その「PAR STORE」明るくておしゃれな雰囲気で、パタゴニアの古着が売ってたり、店のオリジナルらしきTシャツも可愛い。ZINEも少し置いてある。最初にいった「waiting room」と近い品揃え。それにしてもどこに行ってもチョウ・イさんの本は必ず置いてある。

古本コーナーに「姉妹」というタイトルの、80年代に出たものらしき大衆女性誌があって、カラーグラビアがすごいいい時代の写真の色で、値段を見たら1冊50元。3冊あるのを全部買おうとレジに持っていこうとしたら、そこにある本は売り物じゃなくてコレクションだったらしかった。写真だけ撮らせてもらう。

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こんな台湾の古本が欲しい!と悔しくなってきて、店長の洪さんにおすすめの古本屋さんを聞いたら、「公館駅」近くの古本屋さんがいいよと教えてくれた。洪さんはすごい可愛らしい感じの気さくな人で、シカクとも今後ZINEやTシャツの取引をしましょうーと言ってくれた。楽しみ。

コレクションコーナーには日本の古い雑誌もたくさんある。洪さんいわく、90年代ぐらいは台湾ではみんな日本のカルチャーをすごく魅力的に感じていた。アニメやマンガ、音楽、とにかく日本のカルチャーがかっこよく映っていたという。でも今の若い人は日本にはあんまり興味がなくて、そのかわり韓国のカルチャーがなんでもかっこよく映っているという。印象的な話だった。

もう一軒、近くの「田園城市」という書店へ。ZINEショップとして有名で、昨日「ZINEDAY TAIWAN」に出展していた作家たちがそのまま大勢ここに来て納品していったとオーナーの人が教えてくれた。

台湾の古い飲食店の門構えの写真がいっぱい載った本、百年続く老舗ばっかり載った本、台湾の路地をいい感じのタッチで描いたイラストブックなど、自分が欲しかった感じの本がたくさんあり、物欲に火がついて一気に色々買う。日本のイラストレーターの中村隆という人のイラスト集もあってそれも買う。リュックが激重い。

せっかく「PAR STORE」でおすすめの古本屋さんを聞いたので、そこにも行ってみることに。「公館駅」のロッカーにリュックを詰め込み、身軽になる。

駅からすぐ、茉莉二手書店という店が教わった店である。広い店内に幅広い品揃え。ブックオフっぽい雰囲気もあるけど、違うのはみんな座って熱心にマンガ以外の本を読んでいるということだ。椅子もあるし、靴を脱いで上がれる座敷スペースもある。この「公館」という辺りは大学がある学生街らしく、学術書なんかもいっぱいある。しかしもちろん俺はそういうのは読めないので、なんか古雑誌でもないかと探すがそういうのはない。

写真集コーナーを見ていても台湾の自然な風景を撮ったようなものはなくて、台湾の人はただのなんでもない路地とかチープな屋台の装飾とか、夜市の猥雑な輝きとか、そういうのに興味がないかと思う。興味がないというか当たり前過ぎてわざわざ写真に撮るまでもない対象なんだろう。そういうものこそ欲しいのに。

台湾に関係ない写真ばっかりが並ぶ写真集コーナーの中で、李忠哲という人が撮ったぼんやりした裸ばかりの写真集がよくて、540元ぐらいだから、2000円以上したのだが、買う。ぼやっとした日差しの中で女に人がちょこんと窓辺に座っているみたいな。

台湾では買い物しても袋はくれないことがほとんとで、コンビニだと1元払って、その代わりかなり丈夫なビニール袋をくれる。

飲食店街をあちこちみて歩き、台大牛荘という安いレストランでルーローハンと汁そばを食べる。台湾の飲食店は大っぴらに酒を置いてないところが結構多くて、頼むと出てくることもあれば、自分で買って持ち込む式のところもある。お酒でお金を儲けようみたいな気はあまり(俺が行ったような大衆飯店では)無いようだった。この店でも、ビールありますか?と聞いて?「ああ?ビール?あるよ」って冷蔵庫にロング缶が1缶だけ入ってたのを持ってきてくれた。キリンの缶ビール。キリンビールだけど表示は中国語だ。

食べ終えて駅へ戻る途中、「胡思二手書」という古本屋を見つけ、そこにも入る。「台湾老場景」という、看板だのなんだの町の古いものが写った写真集を800円ぐらいで買う。

駅で荷物をロッカーから取り出し、電車で一駅。
最後の目的地である「Mangasick」へようやく着いたのは閉店の15分前の21時45分だった。
店主のコウさんには前に一度シカクで会ったことがある。
「Mangasick」はシカクと仲の良い店で、向こうから仕入れたり、こっちの本を買ってもらったり、
原田ちあきさんが個展を二回したり、色々と近しい。
今は古谷兎丸原画展をやっていて、少し前は本人がサイン会をしに来たらしい。
そんな感じで、日本のマンガカルチャーを積極的に打ち出しているのがこの店。

品揃えも独特で、この店にしかないものがたくさんある印象。
自分たちでもどんどん本を作っていて、今年も出版や展示の予定がたくさんすでに決まっているらしい。
お店の居心地の良さも、気合の入りようも、今回色々めぐった本屋さんの中で特にすごいように感じた。

台湾のマンガ家で、ガオ・ヤンさんという人がいて、「緑の歌」というマンガを描いているのだが、そのマンガははっぴいえんどや細野晴臣のHOSONO HOUSEが重要なイメージとして出てくるもので、シカクでも売っているのだが、そのガオ・ヤンさんがちょうど店にいた。昨日の「ZINEDAY」にも出展しているのを見かけたのだが、おそらく細野晴臣のライブを見に行くために早めに片付けをしていた。

みゆきさんが声をかけると、やはり昨日は細野晴臣のライブを見に行ったんだという。素晴らしかったそうだ。というか、そのライブの当日、日中に細野晴臣がこのMangasickに来て、ガオ・ヤンさんと会ってお話をしたんだという。ドキュメンタリーの撮影の一部で、そういう場面を撮ったらしい。ガオ・ヤンさんもMangasickのコウさんとユウさんの二人も一緒に写真を撮ってもらって、店にサインをもらったという。「うおー!ほんとだ!ここに昨日いたんだー!」となんだか、自分のことのように喜んでしまった。

チョウ・イさんの絵を印刷したペーパーと、中国の人が作ったという、大衆めしの写真がコラージュされたミニコミを買う。チミドロの「なのかな?」を売ってくれるとのことで、みゆきさんが納品してくれた。ありがたい。台湾で売っている。
Mangasickの二人がいつも仕事終わりに行くという「先行一車」というレコード屋さんに歩いていくことに。
以前みゆきさんもそこに連れていってもらい、「すごい店でした」と言っていた。

15分ぐらい歩いた路地のなんの看板もないドアを開けると、食べ終わった皿がたまった台所がいきなりあり、とにかく色んなものが雑然と積まれたカウンターみたいなところに長髪のワンさんというこの店の店主が座って酒を飲んでいて、細い道をなんとか抜けるとレコードの在庫が棚にギッシリ詰まったスペースに出る。そこもしっちゃかめっちゃかで、一応「金属」「非金属」みたいなジャンル分けはされているもののそれも合ってるのかどうかわからない状態。せっかくだから台湾のレコードが欲しいと思うけど、全然探せない。そもそも物が立ちはだかってレコードを引っ張り出せない棚も多い。

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その中で、どうやらローカルなレコードが集まっている20枚ぐらいのコーナーを見つけ、そこから3枚ほど選んで買う。

棚の横にめちゃくちゃかっこいい「超級未来」と書いたレコードバッグ(20枚ぐらい入りそうな、ちゃんとクッションの入ったいいやつ)が立てかけてあって、埃をかぶっているので、「これは売り物ですか?そうじゃないですか?」とワンさんに聞いてみたら、「うーん、プレゼントフォーユー!」と言って、くれた。嬉しい。

で、コウさんがコンビニで缶ビールの6巻パックを買って振る舞ってくれて、それを飲みながら色々聞く。ユウさんによると、台湾当局は、こういう雑居ビルの一角で商売とも非商売ともいえるような感じでやっている店をすごく嫌がっているらしく、税金とかを取り立てて、どんどん潰すかあるいは当局がちゃんとした場所と考える場所に移転させようと考えているみたいで、そもそも地下にあるMangasickなんかは本当は店として認められないのだという。

もともとビルのオーナーが戦争がまた起きた時のためのシェルターとして作った地下室なんだとか。

この「先行一車」のワンさんは、友川カズキが大好きで、店の名前も友川カズキの曲名から取ったもの。友川カズキを台湾に呼んだりもしているそうだ。自分もミュージシャンで、大友良英とセッションしたライブ盤があったり、今度日本の仲間と「Dope purple」というサイケバンドを組んでそのCDが出るという。聴かせてもらったらかっこよくて、シカクにも仕入れさせてもらうことに。

ワンさんは四六時中この店で(というかこの店が家なのだ)酒を飲んでいるそうで、「高粱酒(コーリャンしゅ)」というのをグラスに注いでそのまま飲んでいる。すすめてもらってそれを飲むと体がカッと熱くなる。アルコール度数が53度もある。でも泡盛みたいな、なんか香りが良くて美味しい。

「もっと美味しいのをあげよう!」と、さらにその「高粱酒」のプレミアム版みたいなのを注いでくれたのだが、そっちは今度は58度。おちょこにもらって飲んでいるうちに体が一気に温まってくる。「自分は普段コンビニの安い焼酎を買って飲んでいる」と伝えると、「体大丈夫?」と心配された。

Mangasickのコウさんは、仕事でどれだけ大変でもこの店にきて飲んでいると気持ちがリラックスするのだそうだ。いい場所だ。ワンさんが友川カズキの歌の歌詞を日本語と中国語訳と並べて作った詩集をくれる。色々もらってばかりだ。

午前1時ぐらいに店を出てタクシーで龍山寺へ帰る。日曜の深夜だが、龍山寺の夜市の光はまだ明るい。台湾の人たちみんな夜更かしでいいな。

今日、一気にお金を使いまくってしまった。でも欲しいものがいっぱい見つかった。今度はもっとゆっくり古本屋をめぐりたい。「台南の古本屋さんは安くて最高、台南最高ですよ!」とコウさんもユウさんも言っていた。

# by chi-midoro | 2019-03-03 21:36 | 脱力

ブラックニッカ日々 2019-02-23

明け方、龍山寺の鐘や太鼓の音が聞こえてくる。
明るくなってみると本当に目の前が寺だ。
本堂の裏手がこのホテルだ。

テレビをつけると、台湾の番組らしきもので、男女2人がカラオケを歌っているチャンネルがあって面白い。
たまにカラオケをやめて二人でしゃべる。
女性はずっと無表情で、男性が時おり、はははと笑うけど、女性は絶対に笑わない。

身支度して部屋を出る、検索して見つけた近所の肉粥屋さんに行くことに。
お粥は100円程度で、みそ汁椀ぐらいの大きさの器に入っている。
相席のお客さんはそれを2個と排骨みたいなのを食べていて、
我々もお粥とその豚肉を注文。
どちらも死ぬほど旨い。
これで会計300円程度。なんなんだ。

近くに市場がありいくらでも歩き回りたいところだが、今日はZINEDAY。
これが目的なのでおろそかにすることはできない。
宿に戻ってスーツケースをおろし、タクシーに乗って北門駅近くのレトロ印刷JAMの台湾店へ。
2階の店内が会場で、主宰のmonさんもいる。
長机にみゆきさんがテキパキと品物を並べるのを手伝う。
酒の穴Tシャツを吊るすためのハンガーを買ってきてほしいと言われ、適当に町を歩く。
龍山寺とは全然違い、こっちはもっと都会だ。
ディスカウントショップが見つかってハンガーを3個100円ぐらいで買って戻る。

会場には日本から来ているマグニーさんやミシシッピさんたちもいれば、台湾のZINE好きもいる。
時間は13時から20時までと結構長丁場。
オープンすると同時にかなりと人がやってくる。
シカクの商品には全部それぞれ中国語のポップをみゆきさんが作って貼っていて、だいたいそれを見てもらえばコミュニケーションが取れなくても内容は知ってもらえる。
あとは、「THIS ONE!」とか言われて、電卓で何元と何元なので「360」と示せば事足りる。
どうなることかと緊張したがなんとかなる。
ニーハオ、シェイシェイととにかく繰り返す。
ものすごいスピードで売れていく!みたいな感じでは全然ないがトータルで持ってきた半分ぐらいは売れた。

マグニーさんがやってきて「今日細野晴臣が台湾でライブするんだって」「しかも結構近くで」という。
えー!と思って調べたら、まだ売切れてはいないようで、チケットは2000元、つまり8000円払えば見れるのだ。
台湾で細野晴臣みるなんて粋だ!と思い、みゆきさんも誘ってしばし悩む。
しかし、開演に間に合わせるにはこのZINEDAYが終わる前に出ねばならず、
このために来たのにそれはなんか違うか、と思い、まあ終わって行けそうなら行きましょうと話す。

途中、去年からツイッターで見て好きになったチョウ・イさんというイラストレーターがシカクブースに立ち寄ってくれる。
みゆきさんが事前にやり取りして、チョウ・イさんのイラストブックをシカク用に仕入れさせてもらう話になっていたそうなのだ。
永岡裕介さんという日本の人と一緒で、その人がチョウ・イさんの作品のことを解説してくれたり、台湾のお祭りについて教えてくれる。
あとで、永岡さんも絵を描いてると聞いて調べて驚いた。mei eharaさんのあのジャケの絵の人じゃないか!気づくの遅かった!

チョウ・イさんから仕入れたようにみゆきさんは会場の台湾の作家たちから本を仕入れている。
自分は、台湾の植物園の写真を集めたミニコミを作っている人のところでポストカードを3枚だけ買う。
汁そば100円に比べ、ミニコミは簡単に1500円ぐらいいくからためらってしまう。
売ってるくせに失格だ。

途中、外に出たみゆきさんが胡椒餅を買って帰ってきて、それを食べる。
分厚い皮の肉まんをそのまま揚げたようなもので、あんはスパイシー。旨し。

20時になって疲れたー!と片付け。
友達とご飯食べにいくというマグニーさんに挨拶し、スーツケースを引きながら台北駅の方へ歩く。
時間的に細野晴臣ライブは無理かーとあきらめ、その代わり、台北中心街から近くて規模がでかい「寧夏夜市」へ行くことに。

雨だけどすごい混雑ぶり。日本語もかなり聞こえる。
台湾ビール飲んで、揚げ臭豆腐食べ、エリンギ焼いたの食べ、海鮮餅みたいの食べ、ソーセージ食べ、またビール追加し、汁そば食べ、水餃子食べ、豆花っていうデザートを少しもらって食べ、めちゃくちゃ食う。
賑やかで最高だ。

汁そばと水餃子を食べた店が一番旨かった気がする。

来て二日目のくせに、龍山駅に戻ると落ち着く。
なんかしっくりくる雑多さなのだ。
あんまり怖さは感じない(転んで顔から血が出てるおばさんはいた)。
コンビニで酒買って宿に戻る。
柴田聡子のPVがアップされているのを見たらすごい良くて泣けた。

# by chi-midoro | 2019-03-03 03:33 | 脱力