ブラックニッカ日々 2018-09-01

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# by chi-midoro | 2018-09-03 03:44 | 脱力

ブラックニッカ日々 2018-08-31

今日は朝から明石海峡大橋を歩いて渡り切るツアーに参加する予定で、
最近いつもこういう時に付き合ってもらっているみゆきさんと一緒に舞子駅を目指す。

8時半に大阪駅で待ち合わせ、9時半頃舞子に着く。
そこから歩いて5分ぐらいの「橋の科学館」というところが集合場所で、
受付してしばらく待ち時間があり、10時25分からいよいよ橋を渡り始める。

まず階段を登って7階までいき、
管理用の、普段は立ち入り禁止の通路を歩いていく。
車も通れる頑丈な道とは分かっていつつも、
道は網状になっていて下の海がスケスケで、しばらくは足がすくむ。
対岸まで4キロあり、トータル1時間半ほどかけて歩く。
風が通り、歩いていて暑くはない。
当たり前だが両側はずっと海で、徐々に淡路島が近づいてくる。
貴重な光景を見ることができて楽しかった。
こういう、「普段は入れないところにその日だけ入れる」みたいなイベントにばっかりたくさん参加しているらしい人が周りにチラホラいてそんな話をしていて、確かにそういうイベントいっぱいあるな、自分も色々行ってみたいな、と前向きな気持ちになった。

12時ごろに向こう岸に到着。
ツアーは朝から15時頃まで班分けして何組も出発する仕組みになっていて、
時間帯はランダムで決まる。
ちょうど昼時につけるこの班でツイていた。
橋のたもとの道の駅で昼ご飯が食べられる。

道の駅の中にはいくつも食事できる場所があるのだが、
その中でも、近くの工事現場で働いている人も来ているような、
一番リーズナブルで日常的な雰囲気の食堂に入ることにする。
「たまねぎうどん」と缶ビールを買って外のテラスで食べる。
旨いし眺めも良い。
さっき歩いてきた橋を見ながら食べた。
売店でお土産買う。

そのまま岩屋港の方へ歩き、この前行けなかった「扇湯」を目指す。
でも扇湯は15時半からの開店でまだまだ時間がある。
町の売店で酒やアイスを買ってベンチで飲み食いしたり、
前にも行った喫茶「モカ」でかき氷を食べたりウトウトしたりして時を待つ。
15時半少し前に扇湯へ。

タオル無料、石けんも無料で貸してくれる。
入浴料400円。

円型の湯舟が浴場の中央にあり、
その湯舟の周りにぐるりと座れる場所が設けられていて、
湯舟のお湯を桶ですくって体を洗う「かいだし」というスタイル。
みんなが湯舟を向いて輪になって体を洗うのである。
開店直後なので客は自分だけだが、石けんの泡とか湯舟に入ってしまわないかなと心配だ。

もう一つ、端の方に薬湯があり、その造りも面白い。
しばらくすると近所のおじいさんが数人ポツポツと入ってきて、
「なんや台風来るらしいのう。面倒な台風が」
「らしいな。一度に来て欲しいわ」みたいに天気の話をしている。
その言葉が、ここにはうまく書けないけど大阪の言葉とも神戸で聞く言葉とも違って漁師の荒々しい言葉みたいな雰囲気で、
聞き取れない部分も多い。

扇湯でオリジナルTシャツとポストカードを買う。
汗をかいたので買ったTシャツに着替える。
番台のお母さんも気さくで最高の風呂だ。
来ることができてよかった。

岩屋港へ向かい、16時40分のフェリーで明石へ向かう。
少し時間があったので売店ですだち買ったりする。
どんどんリュックが重くなっていく。

海風に吹かれながら改めて明石海峡大橋を眺め、
10分ほどで明石港へ。

以前、「蜂の巣」という居酒屋をアサ芸で取材した時に、
店主が「あの店に立ち飲み屋のノウハウを教わったんです。あの店が先生なんです」と語っていた
「呑べえ」という立ち飲み屋に行ってみようということに。

コの字カウンターの小さな店。
カウンターには大皿に惣菜が乗っており、
ホワイトボードには大量のお造り系メニュー。

隣の紳士が「美味しいですよ」と教えてくれたアワビの造りを食べる。
大皿のポテトサラダも食べる。
どちらもとんでもなく旨い。
隣の紳士の、もう一つ隣に75歳になるというじいさんがいて、
なんとなくその人に見覚えがあり、前に「蜂の巣」に行った時に際限なく話しかけてくるじいさんがいた、
きっとその人じゃないかという気がする。

話しかけられるのは全然嫌じゃないのだが、
何を話しているかほとんどわからないのだ。
子どもの頃は海しか遊び場がなかった。だからなんでも獲った。アワビも獲った。
というようなことはわかった。

コの字の向かいにグッと若い、50代~60代ぐらいのおじさんたちがいて、
ふらっとこの店に来たらしいおしゃべりな女性たちと歓談している。
そのおじさんたちの言葉はさっき扇湯で聞いたような海の男っぽい
ラフでエネルギッシュな調子で、とにかくテンポが速い。
半分ぐらいしか聞き取れない。
するとじいさんが「ああいう若い人らの言葉はワシにはわからんねん」と俺に話しかけてくるのだが、
そのじいさんの言葉だって大抵わからない。

そのうち隣の紳士が気を遣ってじいさんがトイレに立った隙に
「背を向けた方がいいですよ。ずっと話しかけてくるよ」と教えてくれる。
忠告には従いたいが、じいさんは俺の肩をガシッと掴んで話しかけてくるので、
それを無視するわけにもいかないのである。
それに、そんなに嫌じゃないのだ。
ただ、何言ってるかわからないのだけが申し訳ない。
「お近くにお住まいなんですか?」とか聞いてみるが
耳が遠いのかそれには答えてくれない。
一つだけ、「漁師のお仕事をしているんですか?」というのだけ通じて、
「いや、植木屋や」と言っていた。
「前に、蜂の巣という店でお会いしませんでしたか?」と聞くと、
「蜂の巣は怖くない。植木の手入れをしていたら何か所もブツブツ刺される」みたいに本当の蜂の巣の話になってしまう。

2杯飲んで会計をし、店を出て明石駅へ。
せっかくここまで来たんだし、と姫路まで足を伸ばしてみることにする。

姫路駅には前に尾上さんと取材に来たことがあったが、その時はそんなに歩き回らなくて、
町の全貌は知らぬままだった。
まずはライトアップされている姫路城へ向かってみる。

19時過ぎだが城の周りの公園へは自由に出入りでき、
かなり近くまで行ける。
真っ白く輝く姫路城、この前、山形で8歳のハルト君が「お城が好きなんだよ」と言って、
姫路城のプラモを作っているのを見せてくれた。
「姫路城が一番好き」と言うのがわかるかっこよさだ。
端正かつ、威容がある。

公園を散策し、高台から姫路の夜景を見て再び町へ。
気になる店がいくつかあるがどこも混んでいるようだ。

歩いているうちに荷物が重いからか突然疲れが押し寄せ、
なんかやけに賑わっている「飛龍」という中華料理屋に入ることに。

自分の頼んだ味噌ラーメンは普通だったが、みゆきさんが食べた「バチラーメン」っていうのが、
「揖保の糸」のそうめんを使ったタンメン風のメニューで美味しかった。
知らなかったけど姫路は「揖保の糸」が生産されている場所で、それにちなんだ名物メニューらしい。
あっさりしたスープにそうめんが合う。

もっと散策したかったけど今日は朝も早かったし、とそこら辺で姫路を切り上げることにして
電車の中で眠りながら大阪へ戻る。

部屋に戻り、シャワー浴びて布団に倒れ込む。
足が熱くて仕方なく、保冷剤を当てて寝る。

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# by chi-midoro | 2018-09-03 03:26 | 脱力

ブラックニッカ日々 2018-08-30

目が覚めると二日酔いはそれほどひどくない。
昨日、駄菓子屋でラムネを買って「これ食べておけば大丈夫らしいっす!」と言って一気に食べたからかもしれない。

とはいえまだ倍は眠りたいぐらいのタイミングでボーイにプールに連れていってくれと言われる。
扇町公園のプール。もうあと数日で今年も終わりなのだ。
自分も泳ぎ納めをしておこうかなと思って頑張っていく。

10時頃に着いて13時ぐらいまでいた。
上がってみたら顔も体もめちゃくちゃ日焼けしていた。
無防備過ぎた。

しかしもう小学生は学校が始まっているためか、ほとんど人がいなくて居心地がよかった。

コンビニで昼ご飯買って帰って食べる。

夕飯は湯豆腐。
22時半からこの前行ってきた岡山の成田家さんに電話でインタビュー。
緊張したが色々丁寧にお話を聞かせてもらえた。

それが終わって仕事がすっかり終わった気になり、
酒飲んであとは眠くなるまでのんびりする。

「月の満ちかけ」というバンドのミニアルバムを繰り返し聞く。
聞いているうちに、なんとなく秋の朝の冷たい風の感覚を思い出し、
ああ、毎年切なくなるあの季節が来るんだな、と思う。

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# by chi-midoro | 2018-09-03 02:43 | 脱力

ブラックニッカ日々 2018-08-29

午前中目が覚めてメールの返事だのなんだのしていたらもう昼。
PADの山口さんが昨日から大阪に来ていて、
シカクに立ち寄ってくれるとのことなので、みゆきさんと三人で昼飲みする予定。

自分は一人出遅れ、13時頃に西九条にようやく着いたらすでに山口さんとみゆきさんは定食屋で食事中だとのことで
とりあえず急いで吉野家で牛鮭定食食べて2人を待つ。
駅前で合流したものの歩いてみると驚くほどに昼から飲める場所がないのである。
何軒か、ランチ営業している居酒屋にアタックしてみるも、
「お昼はお酒は出してない」みたいな感じでダメで、結局「満〇」へ入る。
ビールで乾杯してしばらくしたところで山口さんが「あれ、スマホがない…」と言い、
スマホで検索してもさっき行った定食屋の電話番号はわからなくて、
みゆきさんと山口さんとでタクシーで取りに行くことに。

自分は所持金が千円を切っていて、
みゆきさんからこの前、在宅で作業した分のお金をもらわないと今日の交通費も危ない状況だったので、
「やべえこのままみんな帰ってこなかったら逃げるしかない」と思いながら待つ。

結局スマホは店にはなくて、戻ってきてよくみたら床に落ちていた。

3時の新幹線で帰る予定の山口さんが先に抜け、
その後シカクで通販作業を手伝わせてもらう。
少し働けば時給を払えるので、というみゆきさんの配慮である。
大変ありがたい。

で、少しお金を得て夕方、ロフトプラスワンウエストへ向かう。

今日のイベントは、ホッピービバレッジの女社長のミーナさんと、
お笑い芸人の矢野兵藤の矢野さんと、そして自分。
この三人っていう、どう考えても俺ぐらいの人があと5人ぐらいいてくれないと心細い場で、
それだけに自分の負担もそれほど大きくないかーとも思ったが、やはり緊張した。

会場に着くと、矢野さんは自分がやっている劇団の若手俳優たち8人ぐらいの前に立ってしゃべっていて、
反省会なのか、例えば「こういうところに気をつけないとあかんで!」みたいなことを言っており、
うお!なんか芸人の世界って感じだ!と思う。

タイミングを見計らって挨拶したら「どうもどうも!よろしくたのんます!いやほんま!今日たのしみですわ!」みたいな勢いで
とにかく元気であった。

しばらくして入ってきたミーナ社長は、スーツ姿の男女を従えており、
聞けば女性の方が社長の秘書で、
男性の方は最近内定が決まったばかりのフレッシュマンなのだそうだ。

ミーナ社長も、挨拶したらめちゃくちゃ気さくに対応してくれるのだが、
とにかく仕事の電話とか、色々な秘書の方とのやり取りなどで忙しそうである。

そんな矢野さんとミーナ社長と、そして自分。
みゆきさんと「困りました」と話しながらとにかく時間を待つ。

開場するとお客さんが思ったよりたくさん入ってきて、
矢野さんの近くにぼーっと立っていたら、自分にもマイクを渡され、
二人で開演前のトークをすることになって、
矢野さんのテンポのいいしゃべりに自分が何か口を挟むなんてできるわけもなく、
「あ、そうですかーははは」とかしか言えない。
人生の中でも上位に入る謎の時間であった。

ビロくんとヤマコさんが来てくれた。

19時半に会がスタートすると、まず、自分と矢野さんが登壇し、
ミーナ社長を呼び込むみたいな感じで、とにかく自分も最初から最後まで一応いなきゃいけなくて、
いるからには「社長に聞きたいことありますか!?」とか矢野さんから振られることもあり、
なんとかとりつくろうのに必死であった。

しかし時間というものはそんな自分にも等しく流れていくもので、
あっという間に第1部が終了し、第2部の自分のスライドコーナーもつつがなく終了し、
さーっとイベントは終わった。

ミーナ社長は閉店後の江戸幸に急いで飲みに行かねばならないらしくすぐ帰っていき、
矢野さんは今回のイベントの企画者のロフトの松井さんとカレーを食べつつしゃべっている。
自分はみゆきさんとビロくんとヤマコさんと三人でもう一杯飲みましょうとそのままロフトで飲ませてもらい、
23時ごろ解散した。

登壇する時に着せてもらったホッピーのオリジナルハッピをそのままもらえて、
それがなんか今日のご褒美という感じだった。

なるほど、ミーナ社長の話を聞いてみると、ちょっと前に炎上騒ぎになった
「素手でトイレを掃除させる社風」みたいなのも、なんていうか、
あり得るというか、ポリシーが細かくたくさんある人なんだろうなという風で、
サシで飲んだら大変かもしれんとは思ったが、面と向かってしゃべってる分には明るくて元気な人で、
嫌な感じを受けることはなかった。
そりゃそうか。

下町の老舗酒場の頑固な店主たちや酒業界のお偉方、メディア関係者たちを相手に
若いうちに会社を背負うことになったミーナ社長にとって、
ポリシーとか精神論的な部分をガチッと頑丈にしておかないとやっていけないところがあって、
炎上騒ぎはそれが裏目に出たということなのだろう。
自分はその会社でやっていく自信はないが、
大手企業の軸を支えているものの多くはまだまだ戦後から続く精神論的世界なのかもしれないという気がする。

自分が理想だと思うような柔らかい世界がもし実現したら、
その世界では品質の良い商品が潤沢に生産されたり、
道路が通ったり、橋がかかったりすることはあるんだろうか。

自分がイベント中にペラペラとしゃべった適当な言葉がふわふわと脳裏に浮かんできては自己嫌悪に陥りつつ、
振り払うようにして帰路につく。

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# by chi-midoro | 2018-09-02 16:24 | 脱力

ブラックニッカ日々 2018-08-28

昼、カップ麺。
ゴロゴロして過ごす。

17時からハヤトさんとスタジオに入る約束になっていて、
16時過ぎに家を出る。
スタジオは前に巴さんと練習に来たことがある梅田の246で、
246は天満と梅田のちょうど間ぐらいにあって、どっちからも少し歩く。
環状線で大阪駅へ向かう途中「ここ!ここで飛び降りたい」という場所があるのだが、かなり通り過ぎて駅に着く。
急いで歩くとちょうど時間ギリギリ。コンビニ前でハヤトさんと会い、酒買ってスタジオへ。

スタジオに行くことは先週ぐらいに決まった。
ハヤトさんから連絡が来て会社を半休する予定があって、
その後暇なのでスタジオ入りませんか、と。
で、よく聞いてみたら半休の目的が病院で腕を手術することだったそうで、
すぐ終わる軽いものではあるらしいのだが、スタジオ入っていいのか。
いいらしい。

CASIOのリズムマシンとPO-33とKORGガジェットの入ったiPadを持ってきて
とりあえずなんかしらの音は出るという状態。

ハヤトさんはスタジオでギターとエフェクターを借りてニルヴァーナのフレーズなどを弾いている。
CASIOのもPO-33も使い方が全然分からず、結局KORGガジェットが一番やりやすい。
適当にリズムを作って単音のベースラインを入れて流していたらだんだんハヤトさんがそこに合わせたっぽい感じで弾きだしたので、
さらに適当に歌を歌ってみたりして、酒飲んで、時間を過ごした。

2時間でお会計一人500いくら。ギター借りてもその値段である。安すぎる。
カラオケも最高だがそれぐらい楽しい。

本当は今日、この後に二人で「カメラを止めるな!」を見に十三の七藝に行こうと話していたのだが、
明日、自分が出演するホッピーのイベントに自分のスライドコーナーも設けられることになっていて
その準備が全然足りないなと思ってホッピーの飲める店をハシゴすることにした。

術後で酒が飲めないハヤトさんには大変申し訳ないことである。
淀屋橋の「江戸幸」へ向かって歩き、30分ぐらいで到着。
ちょうどカウンターに2席空きがあり、そこで3冷のホッピーを飲む。
めちゃくちゃ旨い。
旨いホッピー飲んだ時特有の、後頭部がツーンと痺れるような感じがあり、
こういう時は大抵一気に酔っぱらう。
果たして、2杯目のトマピー(トマトリキュールのホッピー割り)を飲んだ時点でかなり酔ってきた。
ヤマコさんも仕事終わりに合流してくれて、乾杯。
飲んでる途中で震度3の地震。

「江戸幸」の大将、おしゃべりで面白い。
明日のイベントのメインゲストであるホッピーの社長のミーナ氏もよく来るんだそうである。
店を出たら外にイベントのチラシが貼ってあった。

地下鉄に乗り、扇町駅から歩いて天満の「寅屋」へ。
ちょうどのれんがしまわれるところで、
一杯だけならと入れてもらう。
宇ち多のタオルが飾られていて、どうやら宇ち多リスペクトな立ち飲みもつ焼き屋らしい。
お店の方も「らっしゃい!」っていう元気系じゃなくて、
宇ち多のあの、寡黙で怖いが仕事は早い系のやつである。
ホッピーをもらい、売れ残っていたわずかな串焼きをもらってサクッと飲む。

かなり酔った。
今の自分はだいたい3杯ぐらいが限度だと悟る。

時間はまだ22時前と早かったので缶チューハイ買って扇町公園で飲むことに。
でっかい滑り台がある前の広場でスマホで音楽をかけながら飲む。
なぜかP-MODELとか聴いた気がする。

23時ごろ解散。
歩いて帰る気力がなく、都島駅まで電車に乗った。
冷たいシャワーを浴び、レンタルしていた
ウディアレンの「ミッドナイトインパリ」を見る。

婚約しているカップルが家族と一緒にパリに旅行に行き、
そこで主人公がヘミングウェイとかピカソとかいた1920年代にワープしてしまうという話。
ワープっていうか、毎晩24時に決まった場所に現れる車に乗り込むとその頃の世界に行く。
主人公は作家志望で、名を遺した大作家たちと交流できることが心の底から嬉しい。
ヘミングウェイ、フィッツジェラルド、ダリ、マンレイだの色々な人とその世界で交流する。

ピカソの恋人のアドリアナっていう美女(その人が最初に現れるシーンの美人度がすごい)と恋におちるんだが、
そのアドリアナはさらに昔の、1890年代ぐらいに憧れていて、
今度は二人がその時代にワープし、そこでゴーギャンとかロートレックと会ったりして、
すると彼らはもっと昔に生まれたかったと話している。

「〇〇の頃こそ黄金時代だ!」とみんなが過去に憧れているっていうテーマで、
ウクダダアイノーの「いつだって黄金時代ー」っていう歌を思い出しながら見ていた。

過去にワープした主人公はいつも翌朝は普通に現代にいて、
そこで婚約者と徐々にギクシャクして最後は別れてしまうのだが、
「どうやって元の時代に戻るんだよ」とか、そういう設定なんかは雑で、
でも、「そういうものさハハハ」っていうウディアレンのあの、ユーモアでねじ伏せる感があるので、
設定自体がいかに荒唐無稽でも気にならない。
なんていうか全体的に、そんなジョークがあったっていいじゃないかっていう感じだ。

だから主人公たちの恋の駆け引きとかにはそんなに心が動いたりしないっつうか
まあ終始どうでもいいんだけど、見終わったらなんか面白い映画だったな、という、
「いい気分」が残る。
それがウディアレンの感じであり、「あんなのなんの深みもないよ」と怒る人もいるかもしれないが、
なんかいいのである。

宝塚でこれを劇にしたら面白いんじゃないかと思った。

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# by chi-midoro | 2018-09-02 15:52 | 脱力